第51話 スポ根的展開
そろそろ高橋のキャラを濃くしていくか・・・
俺は義理堅い男だ。
義理と人情を重んじる熱い男だ。
江戸っ子だ。
いや、江戸っ子ではない。
今日、そんな義理堅い俺は、水泳部を立ち上げる前に所属していた部活の大会の応援に来た。
そういえば山崎さんは東京生まれだから江戸っ子なのかな?
東京人はみんな江戸っ子って呼んでいいのかな?
こんど山崎さんに聞いてみようっ。
そんで山崎さんに
『てやんでぃ!』って言ってもらおっ!
絶対かわいいじゃん!
『べらぼーめっ!ちきしょーめっ!』
ってのもいいな!
ってか山崎さんがかわいい!
このフレーズ自体がかわいいのではない。
このフレーズを言う人がかわいいのだ!
要するに山崎さんがかわいいのだ!
たまらんのだ!
ダイナマイトムチムチミニマムボディ+ロリ顔=たまらんのだ!ハアハア
「なんかとんでもなくどーでもいいこと考えてねえか?」
隣にいた加藤の声で我に返った。
「おぉ、ほかごと考えてた。きわめて健全なことを」
「ホントにやばそうだったぞ?このまま夢精しちまうんじゃねえかと」
「その心配はない。昨日の晩処理してきた」
健全な高校生だったら誰だって、そーする。
俺もそーする。
「きわめて健全だな」
加藤もこう言ってる。
「試合はまだなんか?」
いつまでも応援席にいる加藤に聞いた。
「次だな」
「早くいけよ!団体戦やろ?加藤はダブルとシングルどっちに出るん?」
「シングルですっ・・・・俺、この戦いが終わったらプロポーズしようと思ってる子がいるんだよね。へへっ、なんか親友のお前に言うのも恥ずかしいなっ・・・でも俺、本気だから。お前も応援してくれ」
そう言って加藤は応援席を降りていった。
その後ろ姿を見て俺は不安を拭いきることができなかった・・・・・・
って!今の死亡フラグ!
ふざけてる余裕あるのかよ!?
あるんだな!
そんなことより今まで意味なく部名を明かさなかったが、加藤の所属してる部活はバドミントン部だ。
だからこの大会はバドミントンの大会だ。
衝撃のカミングアウト!
だろ?
今大会はトーナメントの団体戦。ダブルス1ペア、シングルス2人で2勝したら勝ちで次に進める。
各学校AとBの2チーム出せるのだが、強いほうのAチームのシングルを任されてる加藤はかなり実力がある。
中学からバドミントンをやってる加藤は実は県内では有名な選手だ。
俺が水泳部創るなんて言ったら真っ先に入部してきそうな加藤がそうしなかったのは奴は意外とスポーツに生きる青春野郎だったからだ。
そのことを知っていた俺は部員が足りなくて困っていた時も加藤には声をかけなかった。
そしてBチームにも入れなかった俺がやめてもウチの部の戦力は何一つ落ちる事は無かった。
「がんばれよっ!」
コートに出てきた加藤に声をかけた。
心からの応援だ。
「・・・」
何かつぶやいてるぞ?
「・・・強いせいで俺は水泳部に入れねえじゃねえか・・・太ももが見たい。太もも太もも太もも太もも太ももの付け根を指でなぞりたい・・・身体のライン・・・競泳水着でピタッっとなった身体のラインが見たい。舐め回すように見ていたい・・・それとワキ。思う存分ワキが見たい。ワキワキワキワキワキワキワキワキをペロッ・・・」
やっぱこいつはサイテーだ!
バドミントンなんて愛しちゃいねえ!
ちきしょーめっ!
俺の気持ちをかえせ!
続きますよ〜。高橋出す気はないですね。