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第30話 建物探訪

30話!・・・もっと感慨深いと思ってたんだけどそんなことないんだね

放課後、俺たちは水泳部の今後のための話し合いをしに生徒会室に来た。

生徒会室は理科室や家庭科室なんかがある特別棟の三階の一番隅にある。


初めて入るのでちょっとワクワク。

てかこれが最後になるだろうからしっかり生徒会室の雰囲気を楽しもうじゃあないか。



「広っ!」

教室よりもでかいんじゃないか?

「ソファーがあるよ!校長室みたい!」

山崎さんが言った。

部屋の真ん中には足の低い大きな机があり、それのサイドに三人掛けのソファーが向かい合わせに二つあった。

「本当だ!なんでソファーなの?パイプ椅子でいいじゃん!」

町田も。

「生徒会員の分際でこんなふかふかなもん座ってんじゃねーよ!」

高橋もキツイこと言うな。俺も同じ気持ちだけど。生徒会なんてどーせ大したことやんないんだからな。

「だよね、奴らはゴザで十分だよ」

ゴザ!?武さんひでーな。


「こっちにガスコンロと流し台もあるよ〜」

隅っこで山崎さんが発見した。

「マジで?・・・・ってかこっちにも電子ジャーとか電子レンジ見つけました!」

町田も色々漁りはじめたぞ。

「つめ切りと耳掻き発見」

武さん、そんなの見つけたの!?

女子は目ざとく部屋を漁る生物だと覚えておこう。こんど山崎さんが我が家に来たときエロ本の隠し場所はよーく検討しよう。

てか生徒会室、生活感溢れすぎだろ。絶対だれか住んでるだろここ。

っと思ったらボボボーボボーボボ10巻発見!

何読んでんだよ生徒会!


「快適すぎだろ、所詮生徒会室なのに。・・・・・なあ、いっそのことここ水泳部の部室にしないか?」

高橋が素敵な提案をした。

全員が心の内で思ってたことだ。だから答えは・・・・

「「「「いーねー」」」」


「生徒会なんかにこの部屋を使わせるのはもったいない。ぜひ私たちが使おう。いや、私たちが使うべきだ!」町田も意見した。

「私も、私たちのほうが生徒会なんかよりこの部屋を使うに相応しいよ!」

山崎さんも意見する。

「もともと生徒会なんかに使わせるべきではない。正しい場所に戻るだけだ」

武さんも。

てかこいつらさっきから生徒会大っ嫌いだろ。

「でも私たちがここ使うとして生徒会はどうするの?」

町田がそう聞いてきた。これに対する答えはすでにある。「水泳部がもともと割り当てられてた部室使わせればいいんじゃない?」

どうだ、的確すぎる答えだろ。


「「「「いーねー」」」」



「バカじゃないのか?君たちは。ダメに決まってるじゃないか!」

土屋先生が部屋に入ってくるなり俺たちの考えを一蹴したッッ!

でも俺は引き下がらねえぞ!

「先生、それは前例がないからダメなのでしょう?だったら俺たちなら実現できますよ。なんたって俺たちは水泳部という今まで無かったものを創りだした。・・・・もう俺が言いたいことはわかりますね?過去に縛られちゃあ何も変わらない。進化も退化もしない、無変化。これは一種の罪だ!・・・というわけでここを水泳部にする道理というものはちゃんとあります。先生はただ首を縦に振ればいいのです」

どうだ!?


「・・・・無視します。虫は無視です。それより今後についてですが」

俺を虫呼ばわり!?ひでえ!

「とりあえずプールを掃除してください。あとのことは部長を通して伝えます。終わりです」


みじけえ!もっとあったでしょう!それこそ部室のこととか!これだったらわざわざ集まる必要ないじゃん!

「これだけですか!?」

高橋が言った。

「はい。実はちょっと一回部員の召集をかけたかっただけなんです。・・・・・エヘッ」

「とりあえず部長は野田だから野田に伝えといてください」

「高橋!さっきまで俺が部長やるの全否定してたじゃん!ただ自分がやるのめんどくさいだけだろ!」

「うん」

「おいコラ!」

「「「野田くんよろしくー」」」

「みんなも!?」

何この人たち!

「部長は野田くんでいいのですね?では私は夫の帰りを待たないといけないので帰ります。さよなら〜」


帰っちゃったよ人妻。

土屋アイ、人妻。なんか土屋先生はそそられないな。



「俺が部長でいいんだな!?」

「イヤだけど、いいよ」

「なんだよその言い方!すっげえやりたくなくなってきてるんだけど」

「ダメ」

「おいコラ!」

「頑張ってねっ部長!お茶いれてきたよ〜」

山崎さんがお茶をもってきた。もうこの部屋を自分のもののように・・・

「うん!」

山崎さんから言われりゃやる気MAXだ!




ソファーにどっしり座ってお茶を飲みながら山崎さんと部屋にあったオセロをやってる。

他の三人もゆったりしてる。

なんかもう・・・・・居心地良すぎだろ!ここ絶対部室にする!


後書き書こうとしてる間に寝てしまい日をまたいでしまった

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