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第2話 本当に言いたいことはこれか?

実は本当に転校生はくるのだ。


だから今のが全部夢だと知ってもガッカリなんかしませんよ。するわけがない。

逆に、こんな夢を見るなんて運命的なものをビンビンと感じるじゃないか。

テンション上がる上がる!


血がたぎるぜェー!

俺の子を産めェッッ!


ということで食パンくわえて学校へ急ぐ転校生にぶつかってあげないといけないのでいつもよりかなり遅れて家を出た。

俺は髪型とかも別にいつもどおりで家を出た。俺はこういうときだけ妙に張り切って変に色気づくイタいやつらとは違うからな。



そんな良く出来た子の俺は食パンくわえた転校生にはぶつからず無事に学校に着けました。



「おはよう」

俺は絶対に自分から挨拶をする。先に言われたら負けかな、と思ってる。


「おはよー野田」

俺に負けたとも知らずにのんきに挨拶を返してくるコイツは加藤。俺を中心にみんなで変態のレッテルを貼った男だ。実際それなりに異常性癖の持ち主なので加藤も強くは否定出来なかったのだが。


「野田、やべーよ!幼女が来たらどーするよ。幼女だぞ!すげーぞ」

「きもいね。とりあえず同い年の子がくると思うよ。おまえはきもいねー」

「幼女趣味の者はそんなつまんねぇ言い返ししねえぞ。なめてんのか」

「俺は正常だから!俺はロリコンを否定する。年下の何がいい!でもただロリコンというものを否定しているだけであってロリ顔は俺も大歓迎だ。もしも低身長でロリ顔の巨乳がいたとする。俺の場合、これが年上であったのなら激しく興奮すんだけど年下であったのならそれを知ったとたん急に萎える。俺はこういう人なんだ。てか低身長ロリ顔巨乳ってたまんねえな。すごい力もってるぞ。転校生がそんな子だったらどうするよ!?」

「テンション高けえよ野田。しゃべりすぎだよ、おまえの性癖いろんな人に聞かれてたぞ女子とか」



変態加藤に言われて、それなりに聞かれたのを知った俺は加藤に比べりゃ数倍ましだと開き直って転校生を待った。

変態が話し掛けてくるが無視し続けた。ひたすら転校生を待った。こんなに一途になったのは何年ぶりだろう。こんな気持ちにさせてくれたのはさっきの独白があったからだ。


こう考えることが出来るようになったとき、担任が来た。後ろに転校生がついてきている。



見た瞬間、全身に電気が走った。

あれは低身長ロリ顔巨乳ではないか???



血がたぎってきたァー!!

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