表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/126

第25話 4人目

高橋の入部は確保した。創部には最低5人部員が必要で俺と山崎さんと高橋をあわせてあと2人。


「高橋くん入ってくれるの!?ありがとー!」

「ええよええよ」

今、学校についてから早速高橋の入部を山崎さんに伝えたところだ。

「それより山崎さんのほうはどうなの?アテがあるって言ってたけど誰なの?」

それが誰だか気になってたんだ。

「あれ?言ってなかったっけ?」

何言ってんだい山崎さん。

「知らんけども」

「ウチのクラスの人だよ。千代美ちゃんだよ」

誰?

「誰だっけ?」

高橋も知らないらしい。

「名字言ってくれんとわかんないわ」

「2人ともクラスメイトぐらい覚えといてあげてよ!武千代美ちゃん!」

・・・

「「・・・武さんか!」」

俺たちはようやくわかった。

武さんは真っすぐな黒髪を後ろで一つ結びして銀縁メガネをかけてる地味目の女の子だ。休み時間とかは大抵本を読んでるような子だ。

「あの武さんが水泳やるって!?」

体動かすことしなさそ〜

「マジで?」

高橋も驚いてるじゃん。

「マジですっ。昼ご飯のときとか話するんだけど中学のとき水泳部に入ってて結構速かったらしいよ」

「意外だな」

「気を衒ったらナンバーワンだな・・・」

「それでね、水泳部創るかもって話したらぜひ入りたいってさ」

「「へえ〜」」

「ダメじゃないよね?」

「ダメなわけないじゃん!」

「よかった〜」

山崎さんは満足そうな顔してる。

・・・あれ?

「もしかして山崎さんのアテって武さんだけ?」

「・・・そうだけど」

やっぱり!山崎さん、マジかい!一人足りねーじゃんか!

「俺、自信満々にアテがあるって山崎さんが言うからもっといると思ってたんだけど」

「・・・野田くんそんなふうに思ってたの?」

「うん、なんか山崎さん“私に任せて!”って感じだったもん?」

「・・・・・てへっ!千代美ちゃん呼んでくるね!」

あっ、逃げた。

・・・まあいいか。



・・・

「武です。よろしく」

「よろしくねっ」

「よろしくおねがいしまーす」

どうしよう。武さん、初めてしゃべったけど多分口下手だ。増田に匹敵するぐらい口下手だ。

近くで見ると切れ長の目してるな〜目付きがちょっとこわい。会話は高橋に任せよう。

「水泳は好きなの?」

「大好き」

「やっぱそうなんだ〜。でも意外だったわ、武さんが水泳やるなんて。いつからやってるの?」

「幼稚園の年長」

当たり障りのない会話をする高橋。つまんねーよ!

「長いな!じゃあ初期メンバーって響き好き?」

何聞いてんだよ!それは俺が高橋に言ったやつ!

「好き」

武さんはデキる人だ!

よしっ、俺からも。

「趣味とかは?」

・・・お見合いかよ!

「マンガとかアニメ」

・・・武さんもしかしてソッチ系?

では一つ試しに・・・

「エバンゲリオン」

「ヱヴァンゲリオンだ。殺すぞ」

こえー!!武さんは本物だ!濃ーいヲタクだ!



そういえば部員足りないんだった。


やっと雪降りましたね

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ