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第109話 あれ?前にも似たような話が?

タイトル通りです…………同じ人が書いてるんだから似てくるのもしょうがねぇだろ!とか言ってみる

夏休みまであと一週間。

俺が山崎さんと出会って三ヶ月。

あっという間だった。でもこの短い時間で俺と山崎さんは深く知り合えた。

チューもまだだけど、かなりわかりあえてると思う。

性癖以外の事だったら山崎さんの全てを知ってるぐらいディープに、だ。


俺と山崎さんの関係をそれほどのものにしたのが水泳部だ。


俺は正直者だから正直に言う。

『水泳なんて好きでもなんでもない』

これが問題のある発言だと思うかい?

否、そんなことはない。

山崎さんは水泳が大好きだ。山崎さんが大好きな事をしてるっていう事実があれば俺は超大満足なんだ。

だから俺自身が水泳好きである必要はないんだ。


まあ、とりあえず水泳部は俺にとってはなかなか大切な場所なんだ。


そんな水泳部に新しい仲間が来た。



「毛利、お前はなんて素敵な水着を穿いてるんだよ……」

「そうですか?僕はやっぱビキニタイプじゃないと嫌なんですよね」

俺はただただ感嘆することしかできなかった。毛利は、これでもかっ!ってぐらい面積の小さいブーメランパンツを穿いて来た。

日常生活を送る上で無駄でしかなさそうな筋肉がそこにはあった。

バキにでも出て来てもおかしくないような究極の肉体美というものを目の当たりにして俺は笑いを堪えることが出来なかった。


「アハハハハハハハハハハハ!毛利凄いな!一体お前は何を目指してんだ!?その身体はもうすでに趣味の領域を超えてるだろ!てかその身体に丸坊主の童顔ってどうなの!?狙ってんだろ!面白過ぎるだろ!」

「笑いすぎですよ部長!いいじゃないですか!自然に付いちゃったんすよ!」

毛利はつぶらな瞳を俺に向けて言った。

「それでナチュラルかよ!奇跡だろ!先天性ボディービルダーかよ!頑張れば背中に鬼の貌出るだろ!?」

「高橋先輩まで!?」

「てかブーメランパンツ穿く勇気って凄いな!ハズいだろ!?」

「部長に言われたくないですよ!部長はなんでレジャー用の海パンなんですか!?そのほうが恥ずかしいですよ!」

「俺の事はいいんだよ!」

……それはピチピチピッチな水着を穿くのが恥ずかしいから。買いに行くのが恥ずかしいから。




あ、女の子達も来たようだ。

藤森さん……やっぱお尻固そう。水着着てるから身体のラインがはっきり出てるけど……引き締まってますね。

ザ・スポーツマンだよ!

スク水だけども……


それにくらべて山崎さんはどこを突いてもプニプニしてそうだね〜!最強だね!



「今日は自由に泳いでみましょう!どうぞ!」

俺はテキトーに指示を出した。

俺達は後輩の様子をじっと見た。

毛利は平泳ぎか。なかなか速いな。筋肉が躍動してるのが水の中でも確認できて素晴らしい。

藤森さんもなかなか良いんじゃないか?

てかなんで、武さんも一緒に泳いでるんだ?ホントに後輩に興味がないんだな。



「町田先輩ッッ!先輩も初心者だったんですよね?アタシ、大丈夫ですかね?」

藤森さんは泳ぎ終わって町田にそう聞いた。

「水泳に愛情持てば速くなるよ。てか野田くんみたいにならなければ大丈夫だよ」

どーゆーことだよ!

「部長って遅いんですか!?」

「多分、今の瞳ちゃんとそう変わらないと思うよ」

ばらすなよ!

せっかく泳がないでいたのに!

「とりあえず今度一緒に競泳水着買いに行こうか!」

「連れてってくれるんですか!?ありがとうございます!」

藤森さんはいちいち元気いいな。


「じゃあ野田くんもその時一緒に競泳買おうよっ!」

マジですか?山崎さん?

「え〜〜〜、いいよ別に〜」

「そんなこと言わない!いい機会だからさ!」

「僕も一緒に選んであげますから!」

「毛利はいらねぇ!」

「なんで!?」



ブーメランパンツなんて穿けるか!


キャラクターが確立されてる奴があんまりいないと気付いた……いや、もっと前からわかっていたが気付かないふりをしていただけ……でもそんなことは問題ないねー!

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