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第107話 聖人と星人

なにこれなにこれ。

やめてよ。

やっぱ我慢ならねぇよ。

お前ら、そんなにこっち見るなよ。

誰の許可得てんだよ。

俺は認めてねぇからな。

おい一年坊主、デレデレした顔してんじゃねえよ。

鼻の下伸ばしてんじゃねえよ。

見世物じゃねぇんだぞ!



「もう十分なんじゃないですか?」


「まだ始めたばっかだよ?野田くん」


「……ですよね」


「体験入部も大歓迎ですよ〜!」


はぁ……山崎さん、顔赤いよ?恥ずかしいならやめてくださいよ。


どうも、野田です。

山崎さん達、ホントに水着で勧誘してるよ。

水着で校内回ってるぜ?


「チョー気持ちいいですよ〜!楽しいですよ〜!」

町田はなんだか吹っ切れてるみたいですけども…


「……やっぱ無理っ」

この通り、武さんは恥ずかしくて全然声出てませんね。

「バレーとかバスケのほうが楽しいですよ……?」

なんかマイナスな事言ってるし。


「興味のある人はぜひ放課後、プールサイドに来て下さいね〜!」

山崎さんは恥ずかしそうにしながらも結構威勢いいんだよね。ノリノリなのか?



それにしても、やっぱ俺にはこの空間がつらすぎる。


山崎さんが色目使われるのが嫌?


もちろんそれもある。

だって一年坊主ども始終キラキラした目で山崎さん見てるもの。

おっぱい見てるもの。

俺のおっぱいを見てるもの。

そんなことが許されるとでも思うのか!?

俺のおっぱいだぞ!

宝物だぞ!

何、気安く見てんだよ!

この、たっぷりとした重量感、それでいて柔らかな質感は俺のもんだぞ!

この独占欲は自分でも強すぎると思う。でも俺にとって山崎さんとはそれほどの存在だ!

俺はおっぱい星人だ!だからこのおっぱい聖人は掛け替えのない宝なんだ!


…おっぱい聖人だなんて言ってごめんね、山崎さん。


そして、もう一つ謝る事があります。

ごめんね、山崎さん。激しく勃起しそうです。これが早くこの場から去りたいもう一つの理由です。


水泳部が始まった当初は、山崎さんの水着姿……乳・ピタっとフィットした肉体のライン・フトモモ……が俺には刺激が強すぎてフルボッキすることも多々あった。だが流石に、二ヶ月も経てば魅力が薄れたわけではないが自分を抑えれるようになっていた。


しかし、今日は無理だ。


校舎×水着の非日常な組み合わせが俺のハートを貫いた!

違和感が!

ギャップが!

校舎の白さが!

……色んな事が俺の脳内で化学反応が起きてしまっている!いつもの何倍も魅力的に感じるんです!

ピチピチでプリプリな乳とフトモモが眼球を豪速球でストライクするんです!


チンコおっきくしてしまってるこの状態がなんだか物凄く情けなくて、申し訳ないんだ。



「すっごい楽しいですよ〜!」

山崎さん、貴女の肉体に一年坊主も次々と餌食になってます……不自然に前屈みになってる奴いっぱいいるって!


「あんたら絶対来てよね〜!」

町田はもう一年生に友達ができたのか?フレンドリーに喋ってるけども……この社交性はすごいな。

てか久しぶりに意識して見たけど町田は相変わらず色気ねぇ身体してんなぁ。

良く言えばスレンダーだけどね。良く言い過ぎだけどね。



武さんは華奢って言葉が似合い過ぎるね。間違いなく貧乳なのに町田と違って魅力的ですもの。

男子の一部で熱烈な人気があるのも頷ける。

「ちょ…ちょっと、なんでついてくるの……?」

早くも信者が出来たみたいだし……。




「高橋、先に部室に戻っとくわ」


俺はこの場を高橋に任せて部室に向かった。


「ずりぃ!俺も、もう戻りてぇのに!」


俺は走って部室に向かった。


『なんだか』とか『なんか』とかいっぱい使った情けない出来ですね……

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