第102話 さらば!
タイトル通りです
さて、楽しかった三泊四日の修学旅行も遂に最終日ッッ。
ラストにはどんな出来事が待っているのだろうか!
どうも、野田です。
何にもねぇよ!
修学旅行、何にも起きねぇよ!
確かに楽しいぜ?
スゲー楽しいぜ?
動物園も小樽も楽しかったぜ?
ジンギスカンも初めて食べたぜ?
洞爺湖とか昭和新山にも行ったぜ?
牧場でやった乳搾りも楽しかったぜ?
『へぇ〜、ジンギスカンってもっとクセがあると思ってたけどフツーに食べやすくて美味しいね〜』
『やね〜』
『銀魂に洞爺湖って彫ってある木刀あるよね〜』
『あったね〜』
『洞爺湖サミットの話題とかしろよ』
『臭っ!昭和新山臭ッッ!』
『活火山だからね〜これは硫黄の腐卵臭だよ』
『コイツはクセェ!ゲロ以下の臭いがプンプンするぜェー!』
『加藤、乳搾りうますぎ!』
『牛といっても女性ですからね。デリケートな部分ですから雌牛さんの呼吸に合わせるように優しくタッチするのがコツさ』
『そんなことより女子の乳搾りって……』
『あぁ、野田も思ったか。超エロいよな……どっからどう見ても手コ』
『それ以上言うな!』
確かにスゲー楽しかったぜ?
でもそれだけだ。
特別なことなんて起こっちゃいねぇ。
トラブル!
ハプニング!
起こっちゃいねぇ。
そーゆーのが欲しいだろ!
この修学旅行を通して山崎さんとの絆がより一層深ま…………ってねえよ!
これじゃあいけねぇ!
今日で最後だ。
どうかお願いします。この最後の札幌班別観光でドラマチックなイベント起きてくれ!
「ラストにテレビ塔行くとして……とりあえず札幌ラーメン食べに行きましょう!」
町田、班長は頼んだぜ。
……………
わかってたけど何も起きねぇよ。
ラーメン美味かったよ。
地元の不良が可愛過ぎる山崎さんにナンパをしてくる。
↓
『僕の彼女に何をしてるんですか?』
↓
不良は悔しがって逃げていく。
↓
『あ、ありがとっ』
からの〜
さっきの不良が仲間を連れて登場。実はさっきの不良は札幌では有名な不良グループの一員で、あまりにも可愛い山崎さんをボスに献上すれば……と考えたのである。
↓
山崎さんを奪おうと襲い掛かってくる不良達を次々と倒していく俺。
『大丈夫。俺が絶対守るから』
しかし、やはり数が多すぎた。一瞬油断した隙に山崎さんが捕まった。
↓
激しく自分を責める俺。
『何やってんだよ!お前が山崎さんを助けなきゃ誰が助けるんだよ!』
『お前が無駄に落ち込んでる間にも山崎さんはレイプされてるかもしれんのだぞ!』
仲間達の声により俺、復活。仲間達と共に不良グループのボスのアジトに向かう。
↓
ボロボロになりながらボスを倒す。見事山崎さん救出。
泣きながら抱き着いてくる山崎さん。
『こわかったよぉ〜』
俺も泣きながら山崎さんを抱きしめる。
『ごめんねぇ〜俺のせいでぇ〜』
『野田くんのせいじゃないよぅ〜私、絶対野田くんが助けに来てくれること信じてたよぅ〜』
↓
そのまま口と口を重ね…………
なんてことはねーよ!
さあ、帰ろう!
さらば北海道!
ありがとう北海道!
またな!
fin
ご愛読ありがとうございます。