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第99話 夜の宴

爽やかな話ではないです

「一体何があったのよ!?」

町田がそう叫んだ。


この状況を見れば誰だってそう思うだろう。

クラスの男子全員が倒れているのだから。言ってしまえば惨劇だ。

しかしこうなってしまった理由は…………バカバカしくて言える筈がない。自分が筆頭であったとしても。


どうも、加藤だ。

それにしてもこの異常な状況、女子達にどう説明しようか?

これほどの負傷者を出した乱闘だ。下手な事を言えば強制送還だってありえる。


女湯覗こうと志したら喧嘩になりました。


一発アウトだ。

それだけは避けなくてはならん。

俺には二日目、三日目の女湯覗きを達成させなきゃならん。

絶対だ!

今回は失敗だった。一人の不確定因子……野田のせいで全てが崩れた。

作戦は完璧だった。忠実で優秀な部下も大勢いた。だがダメだった。

だから二日目は単独での隠密行動にする。やはり最後に頼れるのは自分なんだよ。


失敗は許されンのだよ!

この日の為に俺は一週間オナニー我慢してきてんだよ!最大級の快感を味わうためになァ!

もう後には引けんのじゃい!この溜まりに溜まった精を今更、AVなんかで抜く事なんかできるか!?

出来るわけねーわ!



「こ、これはね…枕投げしてたらね……」

ダメだ。たわ言だ。


「どんな激しい枕投げよ」

町田に突っ込まれた。

超不審がってる…。

「皆、うめき声すらあげる事なく完璧に気絶って……」

武さんも……かなり不思議がってるね。



「野田くん!野田くん!?……起きないよぉ」

山崎さん、マジで心配してんな…やべぇ。

「加藤くんがやったの?」

どう答える!?

「というか加藤くんがやったんだよね!?」

俺が答える前に強く出てきた……そりゃ彼氏がこんな目にあって怒らない彼女なんていないわな。ピンチ俺ッッ!


この惨事を担任に報告からの〜強制送還。ヤバイ!


「でかしたっ加藤くんっ!」


え?


「その通りだよ加藤!よくやった!」

島さん!?はい?

「ホントに大手柄だよ!」

「こんなシチュエーションを待ってました!」

「褒めてつかわーす!」

他の女子まで!?


どーゆーこと?





………………

「とりあえず裸にしてみて良いかな?」

「お好きなようにどうぞ」

俺はそう答える。

「あぁ〜……野田くんの生全裸ぁ〜」

山崎さんは、野田の服をゆっくりじっくり時間をかけて脱がし始めた。

いきなり直球ですね…




「私達しか知らない時間…」

「私達が男達の肉体を好きなように出来る時間…」

「エンペラータイムとでも名付けたらどうでしょうか?」

「それいいわねっ」

女子達はお目当ての男子を玩具にしながらそんな会話をしている。



「アタシは剃毛がしたいっ」

島さんはそれが要望か。

これまたマニアックな。

「お好きなように。それはアンダーヘアーで?」

「それは可哀相だから他の部位にしとくわっ」

島さんはそう言うと田中くんのスネ毛を剃刀で剃りだした。

ドンマイ田中くん。

島さんは別に田中くんが好きなわけではないんだ、ただ毛が剃りたいだけなんだ。

余計ドンマイ田中くん。



「加藤くーん!こっち目醒ましそうだよー!」

「はーい!今行きまーす!」

俺は呼ばれた場所に行くと、名も無い男子が半裸にされて乳首をつんつんされてた。

そりゃ起きるって……

俺は名も無い男子の首を絞めてまた気絶させた。

俺の仕事は、目を醒ましそうな奴をまた眠らせること。


何で俺ばっかこんなことを……俺だって女子に肉体を玩具にされたい!チクショウ!

絶対明日、風呂覗いてやるからな!



「腕枕させてもらってもいいかな?」

「それよりも裸よ!」

「生肌が見たい!」

「浅黒い肌と割れた腹筋!」

「あぁもう!この際、処女膜破って貰う!」

「それは裏切りよ!」

「私が先ッッ!」


…………増田の所は凄いことになってるな。

マジで犯されるんじゃねぇか?勝手に子供作らされるんじゃねえか?

武さんの『腕枕…』が物凄く可愛く聞こえる……乙女は武さんだけだよ!



「寝てる高橋見てても別にねぇ……」

町田は何もしないらしい。

理性が働きすぎるんだろう。そーゆー所も高橋に似てるな。




………

「化粧させよっ」


「最後の一枚……これを脱がせば野田くんの……」


「あーーーっ、やっぱ物足りない!アソコを剃らない限りには……」


「ん〜、いいニオイ」


「つんつんつんつん」


「メークアップ!」


「月に代わってお仕置きよっ!」


「亀甲縛り出来る?」


「圧迫祭よーーッッ!」


「あぁ〜……野田くんの、写真で見たのと一緒…鼻血がッッ」


「やっぱ腕枕ダメかな」


「ごめんね、田中くん」


「加藤くん!こっち来て!」


「控えめに言ってもミケランジェロの彫刻のような……増田くんっ」


「じゃあひざ枕するのはいい?」


「パジャマ着せてあげてくれー」


「高橋〜〜皆が壊れてるよ〜!」


「香織も剃っちゃったの!?てかちっさ!」


「剃ってないよぉ。もともとカワイイのっ!」



こんなのが真夜中まで続いた。

最後に思う存分記念写真をとってこの宴は幕を閉じた。


…………もう、女なんてわからない。


セーブしたつもりですが、やりすぎましたか…? もはや痴女?

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