メンタルケアとヘアケア
ようやく長男が寮から帰ってきました。
子供たちに会える。
それがいちばんのクスリ
さて、車がないから子供たちが病院に来る手段はタクシー。バスという手段もあるのですが、田舎は50メートル先のゴミ出しも車を使うのが当たり前。自家用車も両親それぞれ所有しているのが普通です。
なので子供たち、自分で受験するときまで路線バスに乗る経験がない子は珍しくありません。
去年、次男は中学一年の遠足で鹿児島市内まで出て、一旦駅で解散、グループ行動で自分たちで、バス、路面電車乗り継いで、時間までにお弁当を食べる目的地集合ということをやりました。そうしないと受験や以後の通学に支障があるのでしょう。
というより、あったようです。
でも、今は携帯で路線調べられますから、駆使すればいいのです。
でも田舎のバス路線を調べるのは乗り換えアプリでは難しい。直接バス会社のサイトを見なくては。
そう。子供たちのことが気になるの。自分の病気への恐れより勝るのですよ。
ところが、この時期の看護士さんたちの接し方に、少しも閉口しておりました。
「検査の結果は気になりますか?」
「夜眠れないんじゃないですか」
「何が特に心配ですか?」
それはもちろん気にならないわけがありませんよ。
でも、中学生に夜ひとりで頑張ってもらっているのに、自分の行く末を気にして悲嘆にくれるわけにもいかんでしょう。
なのに、なのに、異常に涙腺攻撃をしてくる。
もう、やだなーと感じていましたよ。目の前のスマホで腹水で検索すれば、とても楽観的な気持ちにはなれないです。
だからあえて検索を控えているのに。
先生からの結果をそのまま受け止めるつもりでいるのに。
でも、あれは、患者に対して告知に耐えるメンタルを持っているのかどうか、先生が、看護士さんたちに命じてはかっていたのだと思います。ある時からピタリと止みました。
「自分の病状のことよりも、子供たちの今後について用意するに充分な時間があるのかが知りたい」
それでこの話の担当は、臨床心理士と社会福祉士へと以後しました。
わたし自身は、検査結果がなかなか来ないというから、ここまで言わせられても、盲腸が破裂してそこからの腹水説に賭けてしまいましたよ。
とにかく鬱陶しかったので、中途半端に伸びたわたしの髪ぐらいはサッパリしたくて、在宅介護専門の美容師さんにバッサリ、アメブロアイコンのボブにしていただきました。
ヘアマニキュアは無理でしたが、技能もセンスも良くて二千円しないなんて。
まあ、腰を落ち着けて闘病する覚悟を決めた気になるので、こっちがメンタルケアに役立っています。