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Chapter.9ㅤ到着・過去



1


ㅤ「Click here for US military transport aircraft N22, we hope the landing clearance.(こちらアメリカ軍輸送機N22、着陸許可を願う。)」



ㅤ『Here control tower, OK. N22 case landing.(こちら管制塔、了解。N22着陸せよ。)』


ㅤ──アメリカ軍の管理する日本に設置された軍用基地──そんなものの一つに、アメリカ海軍の輸送機が今、着陸する所であった。


ㅤ──ゴウゥゥゥゥン……。


ㅤそんな音を立てながら輸送機は滑走路に着陸し……やがて停止する。


ㅤ「ついたぞ。本田、岸田、コナー。ㅤ」


ㅤ「日本……か。ついに。」


ㅤそうクリストファーが言いに来る。それに対し岸田は窓の外を眺めながら、呟いた。


ㅤ「……とりあえず、例の資料は……我々が作戦を開始すると同時に公開される。」


ㅤ移動中何度も聴いたが……そう再びクリストファーは告げる。


ㅤ「……おいおい。それ何度目だよ?ㅤ」


ㅤ俺は呆れながら言うと、奴は眉間に皺を寄せながら。


ㅤ「……少し、信じられないんだ。君達は人間だったんだろう?ㅤ元は。」


ㅤそれに対し本田と岸田は頷く。それを確認した後、


ㅤ「……あの資料、B計画と言うんだが……資料を読む限りあれで……人間は使わない筈なんだ。」


ㅤ──……確かに。


ㅤクリストファーの意見も正しいとは思う。……資料については専門知識が多すぎて全く分からなかったが、本田が分かりやすく説明してくれたから理解は出来た。

ㅤ──まあ、かなり要約するとこうなる。




ㅤ──BM計画(廃案)、これは獣(主に犬等)の細胞、遺伝子を人工的に変質させ、人間と同程度の知能と類似した肉体を持たせる事により、人間と同じ様な兵力として使用しようとした作戦である。

ㅤ計画における実験段階に誕生した実験体は人間以上の能力を持ち、知能もあり、兵器としては十分に活用できる物であった……が。

ㅤまず、武器の扱い等の教育の費用と手間、倫理上の問題、そして……一年以上生存しなかったと言う問題があった。

ㅤ死因については詳しくは不明であったものの、恐らくは細胞が不安定となり死滅した事が原因だと思われる。




ㅤ──まあ、あまりにもコストがかかり過ぎると言う事で計画は頓挫し、研究は途中で投げ出された。

ㅤしかし……少なくとも短命の点はもう少し研究が進めば解決が出来た……らしい。


ㅤ「俺は……人間だった。その事実は間違いなく存在してるし、俺達は人間だ……分かったな?ㅤ」


ㅤそう言って岸田はクリストファーを睨みつける。


ㅤ「……分かってる。だから睨みつけるのは……やめて欲しいな。」


ㅤそう引きつった笑みを浮かべクリストファーは言う。そしてそれに対して彼はフンッ、と鼻を鳴らし窓の外を眺め始めた。


ㅤ「……あの二人、仲悪いんですかね?ㅤ」


ㅤそう苦笑しながら本田は言う。それに対し俺は、


ㅤ「……さあ、でも俺はそれより気になる事があるんだが……。」


ㅤと言って岸田の頭を見る。そしてこう言った。


ㅤ「……もう角、生えてるんだが。」


ㅤ──彼の頭には、昔の角と同じ位立派な角。


ㅤ「あはは……。」


ㅤそう本田は苦笑していた。







2 (ある男の鎮魂歌)


ㅤ「辞令……ですか?ㅤ」


ㅤ日本防衛軍日本本部庁舎。そこで私は上官から一つの封筒を受け取っていた。


ㅤ「……その通り、辞令だ。防衛省からの任命でな。……ついでに大尉に昇進だ、おめでとう。」


ㅤそう言って上官は私の肩を叩き、行ってしまう。私は自分の机に戻り、封を切り、ゆっくりと……中の紙を見る。


ㅤ"中津総一郎少尉、第弐前線基地基地長勤務を命ず。"


ㅤ短い文章。……第弐前線基地と言えば……アジア最大の激戦地にある仮設基地か……。


ㅤ──そんな大役、私に務まるのだろうか。


ㅤ不安はあった。しかし……上官からの命令には逆らえない。


ㅤ「……荷物を、纏めなければな。」


ㅤそう……呟いた。




ㅤ──そしてそれから、二週間後。




ㅤ「……ここか。」


ㅤ軍の輸送機によって基地へと降り立つ。

ㅤ果てしなく広がる荒野。そしてそんな中に立つ戦闘要塞──日本防衛軍第弐前線基地。


ㅤ──今日から私が指揮するのだ。


ㅤ「少尉、着陸するので何かに掴まって下さい。」


ㅤそうパイロットが言う。──そして輸送機は……滑走路へと着陸した。










3ㅤ西阪視点


ㅤ「……!?ㅤ」


ㅤそのニュースが流れたのは……唐突の事だった。


ㅤ『次のニュースです。今朝未明、S県、国立第参次世界大戦記念館館長である中津総一郎氏が亡くなった事が分かりました。詳しい死因は発表されていませんが、自殺だと言う事です。中津氏は第参次世界大戦にて多大な功績を残し、一週間後に開催を控えた国際禁戦宣言会においても……。』


ㅤ抑揚の無いアナウンサーが淡々とニュースを読み上げている……俺は少しの間思考停止を……してしまった。


ㅤ「……基地長。」


ㅤ唖然とした隊長の顔……。


ㅤ「……殺されたんですかね……?ㅤ」


ㅤそう不安そうな顔で運転を続けている佐藤君は言う。


ㅤ「……さぁな。分からない。」


ㅤあいつが何故亡くなったのか……それは一切分からない。

ㅤ分かるのは……あいつは、俺が憎み続けていた中津という男はもうこの世には存在しない、という事だけであった。



ㅤ(国際禁戦宣言会迄……残り7日)







4ㅤ(ある男の話)


ㅤ「……それが、この基地の状態か。」


ㅤ現在の所、中々の戦績ではあったが……敵の本拠地は特定出来ていなかった。

ㅤだが……二年……いや、一年もあれば必ず本拠地は見つかるだろう。


ㅤ──さてと。


ㅤ「失礼します。……基地長、任命式の準備が整いました。」


ㅤそう言いながら部屋へと部下の一人が入ってきて言う。


ㅤ「……そうか。」


ㅤそう答えると私は立ち上がった。そして任命式の会場へと向かう。



ㅤ──会場は基地中央部に位置する屋外。そこには何百人もの兵士たちが整列し、私の事を待っていた。

ㅤ式の内容は、まず国歌斉唱に始まり……この基地を責任を持って管理する事を宣誓し、前任基地長からの引き継ぎ、そして……スピーチだ。

ㅤコホン、と軽く咳払いをし……私はマイクを手に持つ。そして兵士達へと、言葉を伝える。



ㅤ「……諸君。私がこの基地において新たな基地長を任せられた、中津総一郎である。かつて日本国と言う国は間違った方向へと進み、敗北をした。しかし、この戦争はかつてとは違う。……悪を罰する為の、正しき戦である。正義を守る為の行為である。よって私はこの戦争を勝利へと導きたい。

ㅤ君達はきっとこの戦で人を殺す事になるだろう。その時君達は彼等を殺す事を躊躇するだろう。しかし……これは正義を、世界の平和を守る為の戦であり……君達は正しい事をやっている。だから……気にするな。」


ㅤそこで私は、一度言葉を切った。そしてこう続ける。



ㅤ「我々に出来るのは一刻も早く、この戦争を終結に導く事、それだけである。

ㅤ諸君、私に君達の力を貸して欲しい。世界平和……そして、我々の家族、恋人、友人を守る為にも。」


ㅤ私は一礼をする。頭を下げた時、沢山の拍手の音が聴こえるのを……私は聴いた。







5ㅤ霧里凛視点


ㅤ「……。」


ㅤ深く息を吸い込む。そして……吐く。


ㅤ「……あの野郎共。」


ㅤつい悪態を吐いてしまう──昔、彼が生きている時はこんな風な言葉を言わなかった気がする。


ㅤ「……死んだ。」


ㅤ彼は……死んだのだ。もう居ない、居ない、イナイ、イナイ……。

ㅤ頭を抱える。しかし涙は流れない。……泣き過ぎてもう……枯れた。


ㅤ「……。」


ㅤ首に掛けた半分だけのドックタグは……彼の形見。

ㅤそれを握り締める。……確か、遺体は発見されなかった。今も彼は出兵の時にプレゼントとしたライター、持っているんだろうか?ㅤ


ㅤ『ありがとな。』


ㅤそう言ってニシシ、と笑った彼の顔が忘れられない。……それが彼を見た最期だったから。


ㅤ「……許さない。」


ㅤ──彼を殺し……のうのうと生きている奴らを、許せないだから……。


ㅤ「……殺してやる。」


ㅤ傍に置かれた奴らを殺す為の銃を見つめて……呟く。


ㅤ「悠里……貴方の仇、絶対取るから。」


ㅤぎゅっとドックタグを握り締め、言った。





ㅤ(国際禁戦宣言会迄……あと5日。)





5ㅤ(ある男の話)


ㅤ「……これは。」


ㅤ私がそれを知ったのは、スピーチを終えてすぐの事であった。

ㅤ前の基地長と共に執務室へと向かい、引き継ぎをしていた時に……唐突に資料を渡されたのだ。


ㅤ「……人体実験、通称B計画……国連側の各国が行っている計画だ。……最も、我が国以外は完成する前に頓挫したそうだがね。」


ㅤ「……当たり前でしょう。人間を改造するんですから。」


ㅤ私は前基地長に向かって言う。


ㅤ「……人間を改造する事によって、異形となる代わりに力を……強力な力を得る。高橋君……B計画第1号被験者も、それを喜んでいたよ。……今はこの基地で暗殺業務に就いて貰っている。」


ㅤ前基地長は笑いながら言う──その表情は、狂っていた。


ㅤ「……頭がおかしいと思いますよ?ㅤ……この事は上層部に報告します、軍法会議に貴方はかけられ……。」


ㅤ「いいのかな?ㅤご両親がどうなっても。」


ㅤ私が電話機を取ろうとすると、前基地長はそう笑いながら言った。


ㅤ「なっ……。」


ㅤポカン、としている私に向かって狂人は相変わらず笑いながら、


ㅤ「君のご両親がどこに住んでるか既に把握していてね……事故に見せかける事も……簡単なんだよ。それにこの件は国家にも容認されていてね……さて、君がこの事を告発したとして……どうなるかなあ?ㅤ」


ㅤと言い……それからゆっくりと近づいてきて、


ㅤ「まあ……君ならどうするべきか……分かるでしょう?ㅤ」


ㅤと俺の耳元で言い……笑った。






6ㅤ黒猫


ㅤ「ククク……。」


ㅤ──真っ暗な部屋、明かりは大量に設置されたモニターの光のみ。

ㅤそのぼんやりとした光の中、じっとモニターを見つめ、笑っている男がいた。


ㅤ……しかし彼は、人の様で人ではない姿であった。黒い獣毛を全身に纏い、細長い猫の尻尾と顔を持つ……猫の獣人であった。


ㅤ「隊長……こりゃ戦いがいがありそうだな。」


ㅤ尻尾をフラフラと動かしながら、そいつはモニターに映る映像を眺めていた。

ㅤ……それは、ある監視カメラの映像で……一瞬にして走り去る車の中に、吉永が……座っていた。


ㅤ「楽しみですよ……隊長。本当なら10年前に戦いたかったんですがね……あなたは親友を"撃ち殺して"も、僕を殺そうとはしなかった……楽しみだなぁ……本当に。」


ㅤそう一人呟くと彼は一人暗闇の中、笑った。



ㅤ(国際禁戦宣言会迄……あと4日。)





7ㅤ(ある男の話)


ㅤ──ただ、頭を抱えるしか無かった。

ㅤB計画について聞かされてから……何人か、負傷した兵士を……B計画に回した。そうしなければ私が殺されてしまうからだ。しかし……彼らは戦争が終結すれば人間に戻す、と聴いていた……聴いていたのだ。


ㅤ──しかし……戦争が終結した途端、一本の電話があった。……声は変声機で変えていたから分からなかったが……そいつは、『戻す方法は存在しない。高橋斬は我々が連れて行く、残りは処分されたし。』と言ったのだ。


ㅤ──殺す……?


ㅤ出来るわけが無かった。私の所為で彼等は人の姿を奪われ、殺されようとしている……余りにも、酷かった。

ㅤしかし……逆らったら──。


ㅤ長い間考えた、そして……ある事を、思いついた。……彼等から、逃げてもらおうと。私は殺そうとしていたから……処罰はされない。そんな屁理屈であった。


ㅤ──そして私は、そんな作戦を決行した。


ㅤ集まったのは5人、高橋は既に引き取られ……本当はあと4人居たのだが……戦争で亡くなった。……ある意味それは、幸せな事だったかも……しれないが。

ㅤ私はまず、真実の一部を話した……全てを話すのは、流石に無理だった。そしてそれから……驚きや絶望の表情を浮かべている彼らに向かい、こう言った。


ㅤ「……君達を殺したのち、この施設ごと君達を焼却、隠蔽する。……何、今の姿になった時点で戦死として処理している。」


ㅤすると先程までポカン、とした表情を浮かべていた西阪は、怒りと驚きが混ざった様な表情で、


ㅤ「ちょ、ちょっと待ってください!ㅤ人に戻れる、と言う約束は……!ㅤ」


ㅤと言う。そして私はそんな彼に銃口を突き付ける。……一応、空砲だが……。


ㅤ「君達の様な"兵器"は他国でも造られていてね。……もう全て、処分されたよ。」


ㅤ一応造られる事は無かったが……研究は行われていたので、一応半分は正しいだろう。


ㅤそんな事を思いながら私は引き金に力を込める。そして次の瞬間──。


ㅤ「やめろっ……!ㅤ」


ㅤ一瞬……それは一瞬だった。

ㅤ感じたのは鈍い痛み、何が起こったのか分からず、私は床に倒れ、呻き声を上げる。


ㅤ「逃げるぞ!ㅤ」


ㅤこの声は確か吉永だったな……彼なら、4人を連れて逃げられるだろう……。

ㅤ意識が遠くなるのを感じながら、私はそう思っていた。






8ㅤ佐藤視点


ㅤ「……あと、2日か。」


ㅤ信号待ちの時、自分の拳銃を磨きながら、吉永さんは独り言の様に言った。その顔は──あまりにも、真剣で。


ㅤ「……そうっすね。」


ㅤ先輩は助手席で半分に割れたドックタグを見つめながらそう返事をした。


ㅤ「……吉永さん、先輩……全部終わったら、どうなるんでしょうね、俺達……。」


ㅤ俺はそう二人に聴いてみる、すると先輩は少し笑うとこう言った。


ㅤ「……まあ、捕まりそうになったら逃げるし、大丈夫だって、佐藤君の事は隊長が守ってくれるから!ㅤ」


ㅤそれを聞いた吉永さんは弾倉を拳銃に入れると、


ㅤ「ああ、必ず守ってやる。だから……一つ残らず真実を……取材してくれ。」


ㅤと言って少し……笑った。


ㅤ「……はい。絶対に……全部漏らさず、記事にします。だから……絶対に、死なないで下さいね?ㅤ」


ㅤそんな二人に対して、俺はそう言う。すると先輩と吉永さんはそれぞれ、


ㅤ「ああ。俺は死なないぜ。」


ㅤ「……約束だ。」


ㅤと言った。

ㅤそんな二人の事を見て、それから俺は明るい声で、


ㅤ「よしっ、じゃあ出発しますか、決戦の舞台に!ㅤ」


ㅤと言いながら信号の方を見ると──ちょうど青になった所だった。

ㅤ俺はアクセルを踏み込もうとした……その時。


ㅤ──キキィィィッ!


ㅤ唐突に急ブレーキの大きな音と共に、迷彩柄の4WD車が目の前に停車する。

ㅤしかも、後ろ、横にも……!?


ㅤ「……やっと見つけたぞ。動くな。」


ㅤ車から降りてきた奴らは俺たちに向けて銃を突き付ける。そいつらは軍服を着ており……外国人の様だった。


ㅤ「なんだお前ら……!?ㅤ」


ㅤ怒った様な声を上げながら、吉永さんは銃を向ける。いつの間にか西阪さんも銃を構えていた。

ㅤ空気が張り詰める──その時。


ㅤ「隊長!ㅤ」


ㅤ唐突に誰か……二人の声が響く。

ㅤ窓の外を見ると前を塞いでいる車からフード付きの長袖の上着と帽子とマスクを付けた男と……メキシコの民族衣装を着た男が降りてくる。


ㅤミラーから吉永さんを見ると、彼はポカンとした表情で言った。


ㅤ「……その声、本田と岸田か?ㅤ」


ㅤ……と。





ㅤ(国際禁戦宣言会迄……あと2日。)






9ㅤ(ある男の話)


ㅤ「……終わった。」


ㅤ私は昔の……あの基地での事を思い出しながら、遺書をノートパソコンに打ち込んでいた。

ㅤ遺書はメールとして日本、及び世界の主要マスコミに向けて送られる。


ㅤ……内容は、私の知っている限りの全てのB計画についてと、謝罪。


ㅤ──そして、この非道な犯罪を、行わせた人物の名前……、彼は……いや。


ㅤふう、と溜息を吐く。


ㅤ──彼も……大切な人を助けたかったのだ。結局は悪いのは戦争だ、と私は思う。

ㅤ私は遺書を外部のネットワークに送信した後、メモリを消去して……床に叩きつける。


ㅤバゴォンッ!ㅤ……そんな轟音を立て、パソコンはバラバラになる。


ㅤこれで……データ解析には時間がかかる。メールは外部のネットワークにあり、時間が……明日の正午に送信されるように設定してある。

ㅤ──私に出来ることは、ここまでだ。


ㅤ「フゥ……。」


ㅤ深く息を吐く、そして作業を始める前に天井の梁に結びつけた……首吊り用のロープを見つめる。

ㅤそれから、椅子を足場にしてロープを首に掛ける。


ㅤ「……すまなかった。」


ㅤ──あまりにも、罪を重ねすぎた。


ㅤ一言懺悔をし……私は、椅子を蹴る。

ㅤ一瞬で首が締まる、落ちる衝撃で首の骨が折れる。そうして私は……死んだ。




Chapter9ㅤend



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