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トラブルとあたし6

今回はかなり、短いです。

里絵さんはそれを面白そうに眺めている。

二人って、本当に仲が良いなと思う。

まあ、里絵さんは名前は忘れたけど、剣道部所属で一歳上の彼氏がいるから、和人を異性として、意識している可能性が低いし。

単なる友人の一人と思っているらしいから、安心してはいた。

まあ、美佐のケースもあるけど。

「…里絵、本気で俺らのこと、邪魔するつもりか?」

和人が里絵さんに詰め寄って、そう言ってきた。

「そんなこと、あたしがするわけないじゃん。彼氏の涼君の相手で、手一杯なのに」

のろけを披露してみせた里絵さんにあたしは呆気に取られる。

「…涼君、意外とやきもち焼きだから、なだめるのも一苦労なんだよね。まあ、そこがまた、かわいくはあるんだけど。和人みたいに、頑固じゃないし」

里絵さんの彼氏、涼さんていうのか。

あたしはどうでもいいことを考える。

けど、和人は呆れた状態でため息をついた。

「別に、お前らの、のろけ話は聞きたいとは思わねえよ。勝手にやってろ」

あたしに近づいてきて、肩にそっと、腕を回してきたのだ。 「あたしだって、あんたらのイチャイチャを見る趣味はないよ。けど、樋口さん。昼休みになったら、一緒にお弁当食べようね。和人なんて、放っといていいからさ」

悪戯っぽく、笑いながら、里絵さんは席に戻っていった。


「…たく、里絵め。言いたいこといって、戻っていきやがった」

舌打ちをした和人は完全に、悪役に見える。

けど、あたしは彼の新たな一面をみた気がして、嬉しくなった。

「まあ、いいじゃん。あたしは里絵さんに、気にしない方が良いって、言ってもらえて、嬉しかったし」

和人も不機嫌な顔から、仕方ないなと笑ってみせた。

「里絵は、美佐の話を聞いてから、俺に協力するって、言ってくれたんだよ。前から、可奈のことを気にしてはいたらしいから。美佐が可奈に俺が近づかないようにしていたことも知っていたみたいだし」

あたしは意外なことを聞かされて、驚いた。

里絵さん、以前から、美佐があたしと和人がつき合わないように、していたことを知っていたんだ。 「そうだったんだ。だから、今回の一件であたしに、声をかけてきてくれたんだね」

「そうだと思う。ああ見えて、里絵は正義感が強いし。美佐のことも見抜いていたからな」

里絵さんって、何げに、勘がよかったんだね。

それに、頭も良さそうで正義感が強いって、警察官みたい。いや、弁護士か。

あたしはすごいなと歓心した。

和人と里絵さんって、不思議な関係ではあるかも。

そうも、思いながら、お昼のことを約束したのであった。



お昼が近くなって、里絵さんがまた、話しかけてきた。

「…樋口さん、そういえば、宮原と一緒に学校へ来てるって聞いたんだけど。下校の時も一緒なの?」

直球で尋ねられたので、あたしは答えに困った。

里絵さんは楽しそうに笑っている。

仕方なく、肯いた。 「うん。登下校の時は一緒に、行動しているよ。朝方になったら、家まで迎えに来てくれるし。帰りの時も送ってくれるんだよね。そのせいか、母さん、和人の顔を覚えちゃったみたいで」

「…へえ、あの宮原が。今まで、つき合っていた女の子の送り迎えなんか、していなかったのに。樋口さんのことは特別なのかな?」

驚きながら、意外なことを言ってきた。 あたしは特別といわれて、どきりとした。

「そうなの?前の彼女のこと知らないから、あたしにはわからないけど」

問い返すと、里絵さんは肯いてきた。

「そうだよ。宮原ってさ、ああ見えて、もてるんだよね。中学の時なんかでも彼女がいたから。けど、一緒にデートをすることはあっても、登下校の時に送り迎えはしていなかった記憶がある」

和人の意外な過去話をされて、あたしは戸惑ってしまった。ていうか、あいつ、中学の時にも彼女、いたのか。

里絵さんはよっぽど、本気で惚れたんだねとのたまったのであった。


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