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君とあたし2
顔を洗って、リビングに行こうとした。その時、制服に着替えるのを忘れていたことを思い出した。 慌てて、二階へ上がる。
階段を駆け上がると、自分の部屋に戻り、制服、セーラー服をハンガーから、ひったくるように取る。
袖を通して、すぽっとかぶるように着た。
スカートをはいて、白い靴下にスカーフを鏡を見ながら、結んだ。
今、高校二年であるあたしは、最初、このスカーフを綺麗に結ぶのが苦手だった。
最近になって、ようやく、一通り、結べるようになったのだ。
鞄の中に教科書やノート、シャーペンなどが入っているか確認する。
今日は体育の授業があるから、ジャージが入ってるかどうかも見た。
確認し終わると、鞄とジャージの入った補助鞄を持ち、下へとおりる。
「あら、おはよう。今日は珍しく、早起きね」
廊下にいたらしい母さんが声をかけてきた。
「おはよう。今日、体育があるから、目が覚めたみたい」
「朝ご飯を食べ終わったら、歯を磨きなさいね。その方がいいらしいから」
あたしはそれに、肯くと、リビングに行き、テーブルの上に並べてある朝食、トーストや目玉焼き、サラダをかき込む。