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6.触らせたくねぇ…
大地side
俺は、あのあとしぶしぶ謝って、一人教室に入った。
俺は、はっきり言って独占欲が強い。
だから、麻衣をさらわせたくねぇんだ…。俺以外の誰にも。
もちろん、あの岸田にも!
絶対、岸田は麻衣が好きだ。
負けねぇ…。麻衣は誰にもわたさねぇ…。
「じゃあ、席につけ~!」
担任と思われる男が入ってくる。
「えーっと、入学おめでとう。俺はみんなの担任の笹田だ。1年間よろしく!」
いかにも、熱血でうざい感じ…。
「まず、学級委員を決めようと思う。立候補はないか?」
ダルッ…。誰がんなもんやるかよ…。寝よ。
「じゃあ、推薦になるが…。」
まさか、この後俺が寝てる間にあんなことになってるなんて…。
思いもしなかった…。