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5.いわば奇跡

麻衣side


私達は同じクラスだったから、

みんなで教室へあがる。


私と、大地がしゃべっていると、女子からの視線が痛い。

きっと

「なによ、あの子。可愛くもないのに…。」

とか思われてることくらい知ってます~ぅ~!


けど、男子からの視線も感じる!

ま、まさか、男子までとりこにしちゃうの!?


うぅ…

気持ち悪いなぁ…。


「麻衣?」っと言ってきたのは賢ちゃん。

「…あ、ん?」

「いや、顔青くなってるぞ。」

「大丈夫だよ」って、笑顔を作る。

「そうか?俺、心配性だから…。」

って言いながら、賢ちゃんは私の頬にふれようとした。




-バシッ-



え?大地?

「いった!何すんだよ!」

「麻衣にさわんな。岸田が触っていいやつじゃないんだよ。」

「だ、大丈夫、賢ちゃん!?大地何してんの!?賢ちゃんにあやまって!」

「ううんー、いいんだ、麻衣。」

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