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15.君
麻衣side
大地から「好きな人がいる」って聞いたときは、
頭が真っ白になった。
そんなに大地に思われてる人いいなぁ…。
スキな人の名前を大地が言おうとしたとき、
あたしは、思わず大地の口をふさいだ。
聞きたくなかった。
怖かったの。
そして、あたしは大地の家を出た。
隣の自分の家に帰ろうとしたとき、
「麻衣!」
っとゆう声と共に、あたしの腕がつかまれた。
「ヤッ…。」
「コッチ向けよ!」
「ヤ…、ヤダ…。」
「聞け!俺の好きなヤツはな。」
嫌だ。あなたはひどい。あたしの気持ちをしってて、そんなこと言うの?
「麻衣、お前だ。」
そして、大地は私の口を自分の口でふさいだ…。