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10.あ…
大地side
麻衣の仕事が終わるまで俺は校門で待ってた。
驚かしてやろうと思って。
だが…
「遅い。遅すぎる。」
そんなにシール作りで時間がかかるか?
まさか…岸田におそわれてたり!?
俺はいてもたっても居られなくなり、教室に足を運んだ。
ドアの窓から、教室をのぞく。
麻衣と岸田の姿はあった。
-しかし-
そこには、泣きながら、
キスをしている、麻衣と岸田の姿があった…。
はっ、なんだよ。
そうゆうことかよ。
麻衣は岸田が好きだったのかよ…。
俺は、一人で家に帰った。
どうやって、帰ったのかも分からない。
ただ、家にいつのまにかついていた。
ベッドに体をあずけた瞬間、俺から1粒の涙が出た。
たった、たった1粒だけの涙。