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恋物語十人十色。

気付けば始まり。

作者: 菜智

小さい頃…物心ついた時から、傍に居るのが当たり前で。

だから、成長してもそれは変わらなくて。

中学も、高校も、ずっと同じ学校で。

行きも帰りも一緒に帰ってきて。他愛もない話をして、お互いに笑いあって。

それが普通だって思った。そうしたら、友達に言われた。

それはきっと、好きなんじゃないか…って。

今までに好きだった人も何人かいたけれど、その人達に抱いていた気持ちは全く無くて。

別に何も無い、と言えば。

きっとそれは、気づいていない<フリ>してるんだって言われた。

自分に素直になれば。とも言われた。

今のままでも充分素直だし、何も気持ちなんか抱いていない。

でも。言われてしまえば意識はしてしまうのは当然で。


その日の帰りに、いつものように二人で帰っていると。

つい、見てしまう。今まで、そんな事は無かったのに。

好きな人、いるのかな。

どんな人がタイプなんだろう。とか

そんな事ばかりが頭に浮かんで。

ずっと横目で見ていれば。

どうした?って聞いてきて。思わず目を逸らして、ぶっきらぼうに…別に。とだけ答えた。

心臓の音、聞こえてないかな。

顔、赤くなってるのが見えたかな。

そうか、ってあっちもぶっきらぼうに答えた。

それから、会話もなくなって気まずくなった。

どれ位時間が経ったのか、分からないけれど。唐突に


すきだ。


って聞こえた。二人共、絶対顔が真っ赤なんだろうって思った。

私も、好き。

そう言いたい。

でも、私は意地悪だから。ちょっと悪戯心が出てきて。

先に歩いて、足を止めて振り返った。

顔は赤いんだろうなぁ。私も、君も。

そして、小さく言ったんだ。


「好きだなんて言ってやらないんだから。」



ベタ過ぎてノーコメントでお願いします。

突発的に書いてみました。

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― 新着の感想 ―
[一言] 何か...良いですね。 "私"が意識し始める、ずっと前から幼馴染みは"私"のこと、好きだったんですよね...きっと。 素敵なお話を、ありがとうございました!!
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