第一話 転移
すみません久しぶりです。前に途中まで投稿をしていたのですが、受験期に入ってしまい止まってしまったので、もう一度初めから投稿することにしました。
とある国の広場にて────
「そこのお嬢さん、ちょっといいかい?」
声をかけられた女性が振り向くと、そこには60代ぐらいの白髪がよく似合う老夫が立っていた。老夫といっても背筋はまっすぐで姿勢がとても綺麗であり、古びた剣の柄に置かれた手には、幾多の戦を潜り抜けたような分厚いたこ、その眼光は穏やかながらも鋭い。ただの老人には見えなかった。
「はいっ、どうかしましたか?」
太陽のように輝く橙色の髪をなびかせながら女性は明るく返答する。
「嬢さん、これから水の都に向かうじゃろ?」
「え、そうです!よく分かりましたね?」
「ほっほっほ、長年の勘というやつやの。そこで、少しお願いがあるのじゃが・・・」
「ええ、私でよければお受けしますよ!」
「本当か?そうなら、水の都に向かう途中でここによって欲しい」
老夫は場所が簡単に記された地図を渡した。
女性がその地図を見ると、そこは何かしらの町でもなくただの森の中であった。
「おじいさん、本当にここでいいの?ここ何もない森だけど?」
「うむ、そこにぶらっとよるだけでいい。何もなければそのまま目的地に向かってくれ」
老夫はそれだけ言ってその場を去っていった。
「・・・寄るだけってどういうことなんだろう?ボケてるのかな、」
女性は戸惑いながらも、素直に言われた場所に行くことにした。
そうするのが当然のように感じて────
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20○△年:8月8日 日本────
アラームが俺の部屋に鳴り響く。
俺はその音で目を覚ました。
いつものように、部屋で身支度、洗顔、その後朝飯を食べて、家の奥にある畳部屋に入る。
そこには健気に笑う可愛らしい女の子の写真が飾ってあった。
俺は軽く手を合わせ
「遥、兄ちゃん行ってくるよ」
それだけ言って俺は家を出たのだった。
俺は黒野翔、ごく普通の18歳の高校三年生だ。今は真夏の8月、受験生とのこともあって毎日塾三昧だ。起きては塾に行って勉強、帰って勉強、寝て起きたら勉強の毎日である。あと3週間ほどこれが続くと思うと逃げ出したくもなるな・・・。
さて、今日も今日とて家の近くにある塾へと向かう。塾は家から歩いて10分程にある駅の近くにあって、毎日くそ暑い中歩くのだ。
こうして、俺は歩いて駅前の交差点まで来た。
たった、数分で汗びっしょりだ。
暑すぎる…、37℃だっけ?最高気温。地球温暖化を1番肌で感じる季節だな、夏は。
暑さで頭が朦朧としていたのか、信号が青になったのに気づくのが遅れた。
その時だった。
左から猛スピードのトラックが交差点に侵入してきたのだ。そして、反対側から横断歩道を渡る女性へと向かっていた。
(マズイっ…!?)
「っ危ない!!」
俺は咄嗟に女性へと向かって走り出した。そして、その女性を突き飛ばす。
その女性は、艶やなロングの黒髪でスタイル抜群。そして美人だった。偶然かな、俺のタイプどストライクだったのだ。
って、そんなこと考えてる暇じゃないけど…。
すぐ側までトラックが迫っていた。
やっぱり死ぬ前ってゆっくり時間が進むんだな…、と俺は返って冷静に感心していた。
まぁ、最後に美人のお姉さんを救えたならいいのかな。
けど母と父はきっと悲しむだろうな…。妹加えて俺まで死んだら立ち直れないかもしれない、二人とも優しいから────。
その瞬間、俺の意識は暗闇に消えていったのだった。
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「え……」
突き飛ばされ助かった女性は今起きたことに言葉を失った。
なぜなら、彼女を助けた青年が轢かれる瞬間に突如消えたのだから──────。
次回第二話は『出逢い』です!お楽しみに〜。




