表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/60

未来への余韻

戦いから数日が経ち、街には平穏が戻っていた。

 診療所の扉を開けると、柔らかな日差しが差し込み、仲間たちが集まって笑っている。


 ガイルは机に肘をつき、子どもたちの話に耳を傾ける。

 「……こんな時間が、ずっと続けばいいのにな」

 リオは隣で笑みを浮かべ、軽く肩を叩く。

 「まだまだ先は長いけど、今日はただのんびりしよう」


 セリナは花壇に水をやりながら、小さく笑う。

 「戦いのことを考えなくていいって、こんなに心が軽いんだ」

 リリアはその隣に立ち、穏やかな気持ちで答える。

 「うん、でも忘れちゃいけないね。守ったものの大切さ」


 診療所の外、街路には人々の笑顔が溢れる。

 遠くで子どもたちの声が響き、風が髪を揺らす。

 ——この瞬間が、どれほど尊いか、私たちは知っている。


 リリアは仲間たちを見渡し、胸の奥がじんわり温かくなるのを感じた。

 「……私たちは一緒。怖くても、不安でも、乗り越えられる」

 誰も声に出さなくても、互いの眼差しがそれを語っていた。


 夕陽がゆっくりと沈み、診療所の影が長く伸びる。

 蝋燭の光のように、温かく、柔らかく、静かに揺れる。

 仲間たちと一緒に歩む未来は、まだまだ続いていく。


 リリアは小さく息をつき、微笑む。

 「これからも――ずっと、みんなと一緒に」


 その言葉は、街に、仲間に、そして読者の胸にも、ゆっくりと響き渡った。


診療所の窓から差し込む朝の光。

 街は平穏を取り戻し、人々の笑顔が戻っていた。


 リリアは仲間たちと笑いながら、今日も診療に励む。

 「でも……あの戦い、本当に終わったのかな?」

 小さく呟くリリアに、リオが肩を叩いて微笑む。

 「そうだな。でも、俺たちはいつでも立ち向かえる」


 その瞬間、遠くの空に不穏な影が一瞬ちらりと見えた。

 風に乗って、かすかに聞こえる囁き――

 ——まだ、終わりじゃない。


 仲間たちは顔を見合わせ、自然と笑みを浮かべる。

 「……また一緒に戦うんだね」

 「もちろん!」

 「ずっと一緒だ」


 リリアは深呼吸をして、胸に希望を灯す。

 「これからも、ずっと――みんなと一緒に」


 夕陽が街を包む中、仲間たちの影が長く伸びる。

 戦いは一区切り。でも、新たな物語の始まりを予感させる。


 ——二期、始動――


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ