戦いの後の日常
戦いが終わり、街には久しぶりの穏やかな朝が訪れた。
診療所の窓から差し込む柔らかな光に、仲間たちの影が揺れる。
ガイルは肩の力を抜き、軽く伸びをして笑った。
「やっと、ゆっくりできるな」
リオも微笑みながら頷く。
「……でも、また何かあったら、すぐ立ち向かう」
セリナはまだ少し震えながらも、仲間たちの顔を見て安心した表情を浮かべる。
「怖かったけど、みんなと一緒だったから耐えられた」
リリアは彼女の手を握り、優しく微笑んだ。
「うん、ありがとう。みんなのおかげで、今日も生きていられる」
診療所の前で、子どもたちが元気に遊ぶ声が響く。
「戦いの後でも、こうして日常が続くって、すごく幸せなことなんだな」
リリアは心の奥でそう思った。
仲間たちと一緒に朝の支度を整え、街を見渡すと、再び人々の笑顔が戻っていた。
——守った命、守るべき未来。
その温かさに胸がいっぱいになる。
リオがそっとリリアの肩に手を置く。
「これからも、一緒に歩もう」
リリアは小さく頷き、仲間たちを見渡す。
「うん、ずっと――一緒に」
蝋燭の揺れる灯りのように、日常の中での小さな幸せが、確かな希望となって胸に灯る。
そしてリリアは、仲間たちと共に、これからも街を守り続けることを心に誓った。