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ウーサー=キングスと頼りになる剣聖

「……と、いうわけでよろしくお願いします」


 巨大なリュックに旅の荷物をたくさん詰めて、ボクは改めて正式に依頼として同行お願いする。


 冒険者ギルドに登録し勇者パーティーとなったトトさん一行と、明らかに貧弱なボク。


 組み合わせはアンバランスながらボク個人としてはなじみのある顔ぶれだった。


 ただ付き合いの短いトトさんは心配そうにボクを眺め言った。


「大丈夫? ダンジョン危ないよ?」


「……戦う力がないわけではないです」


 これは本当なので、ボクは胸に抱いたウサギさんを掲げて見せた。


 ボクは無力だが、ウサギさん達は違う。


 こればかりは胸を張れる頼もしい相棒である。


 しかしなぜだかウサギさんを覗き込むトトさんの顔は曇った。


「……ホントに大丈夫?」


「……大丈夫ですよ?」


 やはりウサギさんになじみのない外の人では理解を求めるのは酷かもしれない。


 そんな風にあきらめかけていると、思わぬところから援護射撃はやって来た、


「ウ、ウサギさん達は強いですから」


 リーナさんもウサギさんとの付き合いは長い。


 その有用性は彼女も感じてくれていることだろう。


 せっかくなのでもう一押し。ボクは数匹のウサギさんを呼び出して、荷物を持ってもらった。


 ポーターウサギさんはリュックを軽々と持ち上げて、分配。


 自分達のリュックへと入れ直し、効率よくスッキリまとめる手際は相変わらずとてもいい。


「……このようにとっても便利です」


「いや……便利とかではなく。戦えないと危ないんじゃないかな?」


「問題ないよ。ウサギ達は十分戦えるし―――私が守るからね」


「……サリアちゃん」


「ちゃんって言わない」


 大変申し訳ない。でも思わず。


 照れ顔のサリアちゃんはそれでも言葉は引っ込めない。


 そのプロ意識にボク感動である。


 考えてみればボクは昔から、サリアちゃんに昔から守られっぱなしなのだ。


 とにかく彼女は頼りになる。


 そこははっきりわかるウーサー=キングスはこの町で剣聖最強を信じる幼馴染である。


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