表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/53

ウーサー=キングスはギフトを貰う

 人生でやるべきことを見いだす。


 それは大変なことであるとボクは思う。


 ボクの名はウーサー。


 ウーサー=キングス。


 ちなみに王族でもなければ貴族でもなく、商家の三男である。大事な事なので覚えておいてほしい。


 この世界では10歳の誕生日、全ての子供は教会で行われる神託によってギフトという特殊能力を与えられる。


 ボクもまた祭壇の女神像の前で祈り、神託を受けた一人だった。


 あの日、跪いた場所で見上げたステンドグラスからは降り注ぐ光が女神像を照らしていた。


 そして床に届きそうなほど白いひげを伸ばした神官のおじいさんが今でも忘れられない。


 両手を大きく開いたおじいさんは祈りを捧げ、ボクの顔を見ると一瞬だけ言葉に詰まり―――それでも己の仕事を全うした。


「ウーサー=キングスにギフトが与えられました……そのギフトの名は―――」


「うさキングである!」


「……え?」


「え?」


 ボクと神官さんが見つめあう。


 その瞬間、僕の体が光り輝き、一冊の本が飛び出した。


 本の輝きはまさに神の光。


 ボクはそれが神様から送り届けられた祝福なのだとすぐに理解した。




 人生でやるべきことを見いだす。


 それは大変なことであるとボクは思う。


 しかしボクという人間はその点でいえば幸運だった―――なにせ神様によって進むべき道を示されたのだから。


 この日この時、ボクのギフトは決定した。


 ただ神様? ひょっとしてこのギフト名、ボクの名前に因んでますか? そこのところはどうかそのうち教えてくれると愉快です。




 両親にギフトのことを伝えると、パパンとママンはボクの肩を叩いた。


「ギフトがもらえるなんてすごいことだよん?」


「そうね。初めて聞くギフトだけどとてもかわいいわね~」


「はい……とても良いギフトです!」


 ボクはためらいなくそう言い切った。なにせボクはウサギが大好きなのだから。


 ウーサー=キングス、記念すべき始まりの一ページである。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] うさキングがあるなら 殿様キングがあっても良いじゃない!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ