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ソシャゲのシナリオって良いものが多いですよね? 自分もあんな素敵なシナリオを作っていきたいものです

お待たせいたしました。

 アクトとライアの関係が少しだけ分かったような今日この頃、森のダンジョンのボス戦は中盤戦を迎えようとしている。


 一足先にボスと戦っているシロとアクトにその補助をしているケットシーの3人は問題なくボスとの戦いを始めたようだ。


「こちらもさっさと終わらせて向こうの応援に向かうよ! セシルは動きの速い奴をお願い。ライアは動きの鈍い魔物のトドメを……私は残りを殲滅していくよ」


 俺は他の2人に指示を出すと、こちらに向かってくる魔物達に(アイス・アロー)を打ち込みながら魔物達の中へと聖剣を構えて走り込んでいく。


 敵の中心部へと突撃すると、(サークル・ブレイド)にて魔物達を吹き飛ばし動きを止めた魔物達へと氷の矢を次々と降らしていく。


 セシルは俺の指示通りに俺の攻撃を避けるような素早い魔物達を駆逐していき、ライアもほとんど動けない魔物達へアトルフォスと共にトドメを刺して行く中、壊滅状態となった魔物達の中から三体の巨大な魔物が俺の元へと突撃してくる。


 一体は単眼の巨人で片手に巨大な棍棒を持ち、他ニ体は岩のような皮膚を持つ灰色の皮膚を持つ鬼のような姿をしている。


 どうやら魔物達の中でもかなりの強さを持った個体達のようで、俺の剣技と魔法を受けても未だその闘志は衰えていないようだ……


「だからといってここで時間を掛けるつもりはない! 悪いがこのまま倒させてもらうぞ」


 俺は自分自身に言い聞かせるように呟くと(パラレル・ドライヴ)を発動し三体に立ち向かうように動き出すと、そこから更に(レイヴ)へと繋いでいく。


 剣技から剣技へと繋いでいく技術はゲーム内では《コンボ》と呼ばれよく使っていた技なのだが、この世界では自分の肉体でその技を使うせいか、中々成功しない為今まで実戦で使う事を躊躇っていた。


 しかし、数々の戦闘を潜り抜け実戦というものを繰り返して来た今のジルアなら出来るはずだと俺は信じている!


 分身の三体は俺の思い通りに魔物達へとその刃を振り下ろし、魔物達を追い込んでいく。


 剣戟に押された魔物達が一箇所に集められてた所に、本体である俺自身が聖剣の力を解放しながらとどめをさす為に空中へと駆けていく……


「これで……終わりだ! 」


 緑の光を纏う聖剣を空中で振り下ろす俺を驚愕の表情で見上げる魔物達は、その生涯を終えるのであった……







「全くジルアには驚かされてばかりですわ……私の活躍が全くありませんし」


 アトルフォスによしよしされながらむくれているライアを宥めながら、俺達はボスと戦っているシロ達の元へと走り出す。


 大物三体の魔物を倒した時点で残りの魔物達はその場から逃げ出しているのだが、どうやらライアは自分が活躍できなかった事を未だに根に持っているようだ。


「ライアの能力は決戦兵器みたいなものだからね。これからのボス戦に期待しているよ」


 アトルフォスの肩に乗り運ばれているライアを励ましながらボスの元へと向かっているのだが……何やら様子がおかしい⁈


「済まないが先行する! セシル急ぐぞ」


 俺は全力移動に移行すると、その横をセシルが護衛するようについてくる。


 唖然とするライアには悪いが何やらボスと戦っているケットシーから焦っているような感情が流れ込んできている……一体どういう事だ?




 シロ達の元にたどり着いた俺達が目にしたものは、全身から薄っすらと血を流す仲間達の姿だった。


 どうやら深手ではないようだが、ケットシーの回復が追いつかない程の攻撃を今まで受けていたのだろう。


 俺はすぐさまみんなに対して回復魔法を使うが、それを感じた巨大な木が俺達に対して攻撃をしようとする動きを全員が感じてしまう。


「ご主人、こいつの攻撃は厄介です! 気をつけて! 」


 シロの言葉と共に、ボスと思われし巨木から無数の『何か』が放たれる。


 あまりの数の暴力に俺は無意識の内に聖剣の力を使い、放たれた『何か』を分解していくが巨木の攻撃と思える『何か』は一向に衰える事がない……


「このままじゃジリ貧だ! セシル、魔法で一番強力なやつをあいつに食らわせてやれ! その間の時間は私が稼ぐ」


 聖剣の《分解》する能力を使いながらセシルの前に立ち、時間を稼ぐ。


 他の仲間達も俺の背後へとなるように調整しながら俺はセシルの一撃に全てを掛ける。


「ま、待ってください!【精霊魔法】は兎も角、【魔導】についてはまだまだ経験が足りません。今の私ではどれだけの魔法攻撃を与えれるか想像がつかないんです! 」


「悪いけどいきなり本番って感じだね。シロやアクトには大技は無いし、ケットシーも同様で器用貧乏タイプだから……私がみんなの守りについている以上、攻撃出来るのはセシルだけなんだ。セシルは魔導忍者なんでしょ? そろそろセシルの良い所を見せてくれないかな? 」


 俺は少しだけ後ろを振り向きセシルに向けて軽く笑う。


 俺の奴隷として働くようになってからセシルは目立たないような感じを受けているが、彼女は何時も俺のそばにいてさり気ない気遣いを見せてくれていた。


 時間が余った時などはシロと模擬戦などをしてくれシロの戦力増強を自ら買って出てくれたりもしている。


 そして本人には内緒だが、彼女が夜遅くに魔法の練習をしていたのを見かけた事もあるのだ……その時はただ単に催したから起きただけなんだけどね。


 そんな彼女になら俺は自分の運命を託すことなど造作もない。


 俺の目を見て本気だと言うことを分かってくれたのか、セシルは小さく頷くと魔法を使うために目を瞑り詠唱を唱え始める。




 ……さぁ、ここからは俺がこいつの攻撃を防ぎきれるかどうかの戦いだ! 主人としての威厳を見せないとね!




次回配信は月曜日予定です。

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