一つの事に集中出来ない人って結構いませんか? 私は一つのソシャゲに集中出来ないタイプなので
体がボロボロになるのを感じながらの投稿です……
老人について答えを知っているミドリから駄目出しを受けた俺は、本来の目的であるみんなのレベルアップについて俺の考えをみんなに話す事にする。
「取り敢えず森でのレベルアップは中止かな? ミドリが森の主として戻って来た以上問題は無くなったわけだし……でもそうなると選択が狭まっちゃうね。何処か手頃にレベル上げに向いた場所はないかな? 」
ミドリの話では森で起きていた高レベルの魔物の争いは、ミドリが不在だった事によるトラブルみたいなものなのでミドリが戻って来た今となっては余り旨味のある場所ではなくなったはずだ。
「何じゃ、修行する場所が欲しいのというのか? それならば森の奥にあるダンジョンに行けば良いではないか」
「「「「はぁ? ダンジョンだって?」」」」
悩む俺達にあっけらかんと言い放ったミドリの問題発言にその場に居た一同全てが同じ思いを口にする。
こうして俺達はミドリからこの森にあるというダンジョンについての話を詳しく聞く事になるのであった。
「なるほど……確かにここはダンジョンですが……普通こんな所にダンジョンがあるなんて誰も気付けませんよ! 」
シロの呆れたような声が、ダンジョン入り口で響き渡る。
俺達が教えられた森のダンジョンなのだが想像以上の場所にある為、半信半疑で来る事となる。
「この森に古くからあるダンジョンの場所は少し変わっておってな……ここから東に少し行くと小さな泉があるのじゃが、その泉の中にダンジョンの入り口がある訳よ……なんじゃその顔は? 嘘だと思うなら行ってみれば分かることよ」
あまりに俺達がミドリの話を信じなかった為、少し機嫌を悪くしたミドリはアオと共に我が家に滞在する事となり、俺とシロにセシル、アクトとライアにケットシーという凸凹パーティとなってしまった俺達は、森のダンジョンの入り口に辿り着くとそのあまりの幻想的な光景に言葉を失ってしまう。
小さな泉に体を沈めると、視界が一瞬ぼやけたような状態となり瞬きする間に白乳色の霧が薄っすらと漂う花が咲き乱れる平原へと俺達は移動させられる。
花の色は千差万別で、全体を見るように目を凝らして見ると正に虹色というべき色の奔流が俺達の視界を埋め尽くす。
「これは壮観ですにゃ……白い霧の中に浮かび上がる虹色の草原。これは幻想郷と言うべき場所ですにゃ」
「おいケットシー……何で語尾にゃなんて可愛いものをつけているんだよ? お前そう言うキャラじゃないだろう? 」
「主要キャラが増えて行く中、キャラ付けをしていかなければ消えてしまうのですにゃ……因みに私は前回呼ばれたケットシーの息子なので、にゃをつけても問題ないのですにゃ」
「全く見分けがつかないよ……」
世知がないケットシーの言葉に、俺も世の中の厳しさを感じながら俺と仲間達は一時の幸せを味わいながらも先に進む事を選ぶ。
「さて、ここから先には魔物の気配も感じられるけど、みんなに確認していくね? このダンジョンはフィールド型ダンジョンという一層一層が地上のような形をしたダンジョンだという事。だから全周囲を警戒しておかないと何処から襲われるか分からないからね。
次に罠については自然の形をしたトラップがほとんどだという事。シロ、セシル、ケットシーには特に頑張ってもらわないと酷い目に合いそうだね。
最後に各層にはそのフィールドに適したボスが存在していて、ボスを倒さない限り次の層には移動出来ないって事。アクトの【自宅警備】みたいに楽は出来そうにないから残念だね」
「あれはマロンが目の前いたから他の事に回す余裕がなかったんだよ! さり気なく俺をディスるな! 」
俺がミドリから聞いたダンジョンの特性をみんなと再確認しながら話していると、アクトが突然切れてしまう……カルシウムが足りないのかな?
取り敢えずライアを中心に円陣を組むような形で俺達は大きな魔力を感じる方向へと進んで行く。
魔物の強さは大したことはないのだが、白乳色の霧には微弱な魔力が含まれているようで、突然不意打ちのような形で攻撃してくる魔物達に俺達は防戦一方である。
それに加えて極彩色とも言える草原の中では、敵を視認する事すら困難だと気付くのに時間が掛かってしまい探索が中々進まない俺達は焦りを感じ始める……
「これは……思ったよりも厄介ですにゃ。膝近くまである草が魔物達をカモフラージュしてしまうから中々見つけるのも大変ですにゃ。視覚、嗅覚は使いものにならないから聴覚に意識を傾けたほうが良い感じですにゃ」
ケットシーからのアドバイスにより、俺達は音と肌から感じる違和感を頼りにこの草原を移動していく。
「なるほど……視覚にとらわれずに肌で魔物の動きを感じ、相手の動きを読む。これはかなり使えますね」
「でも、この間の老人はその違和感すら感じさせなかったから油断は禁物よ? シロちゃん」
「難しいな。大凡の動きは読めるんだが、こういうのは俺は苦手なんだ」
……おかしいな?俺とライア以外は今の状況に随分と対応出来るようになっているんだけど。
俺は攻撃されれば【危険感知】で反応出来るけど、他のみんなは危険を感知する前から動き始めるようになってきたんだ。
元々魔法剣士という職業は探索などに必要な感覚系のスキルは苦手なんだけど、ここまで差が出るとへこんじゃうな……
「面倒だし平原全て焼いちゃえばいいんじゃないかな? 」
「我が姫は時々デンジャラスな思考をするから恐ろしいにゃ」
俺がポツリと本音を零すと、ケットシーから突っ込みが入ってくる。
そんなみんなの成長を感じながら、俺達は森の中のダンジョンを探索するのであった。
次回投稿は日曜日予定となります。




