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ソシャゲの課金って最初にする時何故か背徳感がある気がしませんか?慣れてくると只の作業ですけどね

お待たせいたしました。

 最近ジルアのステータスを見るのが怖い……そんな俺の心からの思いを笑うかのように、無情にもジルアのステータスは進化を続ける。




 ・精神防壁


 精神力自身が自分を包むように障壁を作り出すスキル。

 一定以下のの精神的ダメージを遮断する力がある。

 上位種族が持つことが出来るレアスキル。




 ・神愛Lv1


 数々の異種族との信頼関係を築き上げた上、相手から絶大な信頼を得た人物に与えられるレアスキル。

 このスキルを持つ者は異種族とのコミニケーションを取る場合、大幅なボーナスをスキルレベル分加算される。

 このスキルは自分で止める事が出来ない為、常時発動される。




 2つのレアスキルの説明を見るだけでも頭がクラクラしてくる。


 おそらくミドリとアオとの接触時に多大な負担がかかった為に生まれたスキルなのだろうが、かなり不安になるスキル説明だ。


 精神防壁については、確かに自分を包み込むような『何か』があるのが今の自分には分かってしまう……見るもの、聞くもの、匂うもの、肌で感じるもの全てにフィルター掛かったような気分である。


 もう1つのスキルの神愛に於いては、既に自分の周りに集まり始めた小動物や、肩に止まりだした小鳥などがこのスキルの凶悪さを嫌という程教えてくれる……っていうか俺、コミニケーションを取ろうとしてないのに動物達が集まってくるんだが……




 《じるあ、いいにおいがしはじめた。とってもきもちがよくなるにおい》


 《恐らくスキルだけの力ではなく、レジェンドエルフという種族の能力と神愛スキルの相乗効果の為にそうなったのであろう。確かに落ち着ける良い香りだ》


「ご主人様から漂う香りの素晴らしさが更にレベルアップ致しましたわ。これ程の高貴な香りを纏わせる生命体はこの世に存在しないのでは?」


 アオが俺の腕の中で全力で尻尾をフリフリさせ、ミドリは俺の周囲を歩きながら時折鼻を近づけてくる。


 ミーアに至っては、離れた場所で鼻血を出し続けているし……もうやだ、こんな状況。







 しばらくしてみんなが落ち着くのを待ってから、俺は自分のステータスを再確認する、


 他のスキルも多少上がっているようだが、魔力制御と魔力操作だけはレベル1を継続中だ……これもう上がる気配を感じないんだけど。


 そして、大問題な称号だ……正直言って説明すら見たくはないが、知らなければ更なる悲劇が起きそうなので諦めて見てみる。




 精霊女王


 数々の精霊を従えた女性に与えられる称号。


 この称号を持つ者には精霊は危害を加える事が出来ず、精霊達はその人物の言う事を必ず実行する。


 現在ジルア・オシトに従属する精霊達がこの世界の半分を超えた為、精霊女王として認められている。




 神狼の契約者


 神々の眷属であるフェンリルに名付けをして契約をした事で与えられた称号。


 神敵の称号持ちが神族と契約した為、フェンリルは神の眷属を離れ、数々の制約から解かれた。


 この世界に於ける神族の眷属より遥かに力を増したフェンリルは現在ジルア・オシトの眷属となっている。




 ……神様、悪気は無かったんです。


 名前を付けるとこんな事になるなんて知らなかったんだよ〜


 どうやらアオとミドリは神の眷属から離れた事によってそれまでに受けていた制約とやらから解放されたらしい。


 お願いだからこの世界を滅ぼすような事にならないで欲しい……何でもするから。







 ステータスを見て精神ダメージを受けながらもようやく立ち直れた頃、ミドリから予想外の言葉を掛けられる。

 



 《そう言えば世界の守護者からお主達を監視せよと命令を受けていたのだが、一体お主は何をしたのだ?》




「え? 何時そんな命令を受けたの? 私がこちらに来た時からそんな命令を受けてたのなら私全然気がつかなかったのだけど」




 《いや、命令を受けたのは最近だぞ? この子がいるから受けたくはなかったのだが、世界の守護者の言葉は神の眷属であった我には逆らえないからな……しかし、今となっては笑い草ではあるが》




 ミドリの話を聞いて動揺してしまった俺だが、どうやらミドリが命令を受けたのはここ最近の事のようだ……しかし、そうすると俺の眷属になった事でミドリとアオが狙われる可能性が高くなるな……


 《世界の守護者はかなりのダメージを受けていたから我と戦う事を選ぶような無茶な真似をする可能性はかなり低いであろう……我が子のアオは其方といれば大丈夫であろうしな》


 何やらいわくありげに話すミドリの言葉の意味を理解出来ない俺だったが、ミドリが俺にアオを預けようとするような言葉に戸惑ってしまう。


「ミドリ、アオは貴女の所にいる方が安全なんじゃないの? 正直私はあいつに勝てる気がしないし、もしもの事があれば私は自分を許さないと思うし……」


 奴との今後の事を考えると俺の手元に置いておく事が躊躇われるのだったが、ミドリはそんな俺を優しく見つめるとアオに向かって確認するように話し掛けてくる。


 《我が子アオよ。お前はどうしたい? 今のアオならば我は何も言うつもりは無いぞ》


 《ぼくはジルアとともにいる。おかあさんとはなれるのはつらいけど、ぼくはジルアがいるところがぼくのいるばしょだとおもうから》


 ミドリとアオは俺の間近で鼻を付き合わせると嬉しそうに目を細めると、ミドリは名残惜しそうにしながらも俺達の元から去ろうとする。


「待ってミドリ! 君も一緒に私達といようよ! そうすれば親子一緒に入れるんだから」


 《そうはいかない……我にはこの森を守るという我自身が決めた使命があるし、この森から我が離れていた間に図に乗った輩がこの森を荒らしているようだしな……アオよ。達者に暮らせ》


 そう言うと存在自体が消えてしまうかのように消えていくミドリを、俺とアオはただ切ない気持ちで見送るのであった……













次回配信は火曜日となります。

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