ソシャゲの中でもタイミングを合わせてボタンを押すものがありますが苦手な人はとうしているのでしょうか?やっぱり練習してるのかな?
これからも感想・評価・お気に入りをどしどし待っていますので宜しくお願いしますね。
タバサ伯爵に了解を得て、ライア嬢のレベル上げをする事になった俺達。
タバサがこれからの事を話し合う必要があると言う事で、マロンとカスパルとクレアを残しレベリングへと向かったのだが……
「シロ思うんですけど、ご主人には手加減と言う言葉が1番合わないと思うんですよ」
ライアにゴブリンを倒してもらおうと、南の平原でゴブリン狩りを始めたのだが、俺の魔法は全てゴブリンを一撃で殺してしまう。
魔法が駄目なら剣でとも思ったが、薄っすらと緑に光る聖剣を抜いてそのまま鞘に仕舞ってしまう……
とりあえずゴブリンでも倒してもらおうと思っていたのに、このような事になってしまい俺は自分が手加減が苦手な事に気が付いてしまう。
「確かにこれじゃあライアちゃんのレベリングにはならないわね。どうしたものかしら? 」
セシルも思案げな表情で何かを考えているのだがいい案は浮かばないようだ。
「せっかくおめかししてきたのに、これでは面白くありませんわ! 」
レイピアに革の鎧、スモールシールドと軽戦士のような格好をしたライアも不満気な表情である。
「とりあえずシロがダメージを与えますから、それをライア様に倒してもらいましょう」
こうして俺はライア嬢のレベリングに、回復担当として付き合う事になったのだった……
「やっとレベルが1上がりましたわ! ……確かに体の動きが全く違ってくるのですね。この調子でレベルをガンガン上げていきましょう」
ライア嬢は喜んでいるが、俺はやる事がなくかなり暇である。
ちなみにこの世界では魔物を倒さないとレベルは上がらないみたいだ。
シロがレベル1だったのも、魔物を一切倒した事が無かったからだと言うから納得だ。
アクトとセシルも何匹かゴブリンを釣ってきては半殺しにして、ライア嬢に渡すという親鳥のような事をせっせとしているし、シロは周りを警戒しながらライア嬢をフォローしている。
「なんか私が役に立つ方法は無いかな? 」
俺は自分のステータスを確認しながらいい方法がないか考えていると、「ドラゴンファンタジア」のある方法を思いつく。
「そういや、モンスターを呼ぶ方法があったな。試してみるか?」
「ドラゴンファンタジア」では移動中に襲われる他に、モンスターを呼び寄せるというコマンドがあり、ゲーム内ではそれを使ってレベリングをしていたのだ。
その地域のモンスターがランダムで現れる為、効率の良いレベリングが出来て好評だったのだが、今の俺にも使えるかどうかまでは試した事がなかったのだ。
「とりあえずやってみるか。『呼び寄せる』」
俺はゲーム内でのコマンドを言ってみたのだが、特に変わった様子はない。
しばらく待っても何も変わらない為、別の方法を考える事にする。
「う〜ん。やっぱり森にでも行って乱獲の方が効率良いかな? でもライア様がまだ低レベルだからトドメを刺さない可能性も出てくるしな……」
そんな事を考えていると、シロとセシルの表情と動きが一気に変わるのを肌で感じる。
「ご主人、凄い数の魔物がこちらに向かってきています! 注意したください」
「数も凄いけど種類も凄いわよ! まるでこの平原の魔物が全て集まっているみたい……」
2人の言葉を聞いて青くなるライアとアクト……それに俺。
「と、とりあえずライア様を中心に円陣を組むよ! 俺とセシルは魔法で迎撃、シロとアクトは近寄ってくる魔物の撃退、ライア様はそれでも寄ってくる敵のトドメをお願い」
こうして、平原での大混乱となる防衛線が始まった。
ゴブリン・グラスウルフ・オーク・ホブゴブリン・コボルト・シーフコンドル・ジャイアントボア・などなど、この平原に住む魔物達が際限なく俺達に向かって襲い掛かってくる。
俺の(アイス・アロー)の魔法で凍らされた魔物を押し倒すように次々と現れてくる魔物に、セシルの【精霊魔法】の風が襲いかかり相手を吹き飛ばしていく。
魔法から逃れた何匹かをシロとアクトが必死に潰していくがそれでも魔物達は減る様子が無い。
段々と周囲を囲まれ、全体に目が行き届かなくなりそうな時、ライア嬢が意を決した様子で彼女の持つ魔法袋という俺の【イベントリ】に似た魔道具から龍が描かれた屏風を取り出す。
「今から私の【屏風乃虎】スキルを使いますわ。皆さま気を確かに!」
そう言うと、屏風が光を放ち出し、その屏風に描かれた龍が動き出すとともに、頭を俺達の近くに出現させる!
『ボエェェェェェェェェ! 』
気の抜けた炭酸のような感じの、残念感溢れる咆哮とともに現れた龍の頭は、更にそこから前足、胴体といった感じに屏風から抜け出していくが、最期の尻尾の先まで出た所でアクトが呆然とした表情で呟いた言葉が、この場にいるみんなの気持ちを代弁したものに間違いはなかった。
「何で龍が二頭身なんだよ! 」
20mを超える龍なのに頭だけで半分を占めるこの龍を本当に龍と認めて良いのだろうか……
しかもデフォルメされている所為か、実際に生きている所を見るととキモい……いや、愛嬌はあるのでキモかわいいというやつか?
「ご主人、何か魔物達が動かなくなっています! 」
シロの言葉に驚いて魔物達を見てみると、確かにピクピクとしか動いていない ⁈ 一体どうなっているんだ?
「この龍は『ボイスドラゴン』! 音痴のブレスで敵を悶絶させるという設定の龍ですわ! 設定通りの力で、私感激してしまいますわ! 」
「……設定とか後で良いからライア嬢はトドメを刺していけ。今ならどうにでもなるだろう……」
疲れた感じのアクトの言葉に、ハッと気が付いたライア嬢は、そこからちまちまとトドメを刺していったのだった……
「ふぅ……ようやく後始末も終わったが、何でこんなに集まってきたんだ?」
みんなが魔物を集め俺とライア嬢が魔物を【イベントリ】や魔法袋に収めきった時に、アクトが納得がいかないのか首を傾げながら呟いた言葉に俺は、心の中で謝りながら知らない振りを続ける。
「私はレベルが20になりましたから満足ですわ」
高笑いが似合いそうな言葉を発しながら喜んでいるライア嬢。
「まぁこんだけトドメを刺せばそのぐらいは上がるか……しかし、その辺からレベルは上がりにくくなるから何か考えないとな」
アクトの言葉を聞きながら、俺は『呼び寄せる』を封印する事を心に誓うのだった。
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