皆さんはガチャは連続で引きますか?それとも単体? 私は自信が無いので単体です
これからも感想・評価・お気に入りをどしどし待っていますので宜しくお願いしますね。
「レジェンドレアの階位が私専用だって? でもミーアはレジェンドナイトメアという種族で、レジェンドレアなんだからそれだと私専用とは言えないだろ? 」
俺にはミーアが何を言っているのかよく分からない。
大体、レジェンドレアというランクすら初耳だ。
俺の知っている「ドラゴンファンタジア」のランクはノーマルのN、レアのR、スーパーレアのSR、ダブルスーパーレアのSSR、ウルトラレアのURまでである。
仮にレジェンドレアのLRと呼ぼうか、このランクがあったとしても、今まで確認された事は無いはずだ。
URですらガチャの確率では0.1%という恐ろしい確率だがそれでも出している人がいるのに、更に上なんて確率上どの位になるのかなんて想像もつかない…それでも未だ1人も出して無いなんて事があり得るはずがない。
「正確に言うとジルア様が『当たった』時に、LRというランクが出来たのです。それまではURというランクしか無かった世界に貴女が舞い降りた時に、LRというランクが生まれ、私のような高位悪魔がLRクラスとして存在する事が可能になった訳ですね」
…は?
それじゃ何か? レジェンドエルフはレジェンドレアと言うランクを作るために生まれた存在だと言う事か?
「その通りでございます。流石のご慧眼でございますね」
「……ちょっと待て、今俺の心を読んだのか?」
流石に私と言う言葉を使う事も忘れ、ミーアを睨む。
ミーアは己の体を抱きしめるように腕を絡め、頬を赤く染めこちらを見ている…ちょっと待て? 何かおかしい気がするぞ?
「あぁ! その怒りの火が灯った瞳、唇を噛み締め私に挑まんとするその表情…私、これだけでご飯10杯はいけそうですわ! 」
いかん…思った以上にヤバい奴だった…
「チェンジでお願いします」
「召喚にクリーオフや交換はありませんので諦めて下さい」
どうやら返品は効かないようだ。
俺が召喚した事を後悔していると、上機嫌なミーアは更なる事実をこちらに知らせて来る。
「やはり、他の人間にレジェンドエルフを渡さずに貴女に当選させた事に間違いはありませんでしたわ。ジルアと名付けられ、様々な苦労を背負いながらそれでも前に進んで行く姿、ましてや異世界で顕現しこの愛らしい姿を本物としたその『異才』! 本当に心から嬉しく思いますわ」
「ちょっと待て! このキャラ本当は違う人が当たる物だったの?」
流石にそれは本来当たる人が可哀想過ぎる…そう思ったのだが
「運営の人間が自分自身で当たるようにしているなんて、ナンセンスなので私の友人に運命を変えてもらいました。やはり、ジルア様はジルア様にこそ相応しかったのです! 」
おい、ドラゴンファンタジアの運営! 自作自演をしようとしていたのかよ!
そう言えば大金でジルアのキャラを買おうとした人がいたが、あれも運営の関係者だったのか?
「あ、あの友人ってどんな方なのでしょう? 嫌な予感がするのだけど…」
セシルが恐る恐る聞いてくるが、その友人とやらに心当たりでもあるのだろうか…そう言われると俺も何だか不安になってきた。
「ラプラスの悪魔にお願いして、一番レジェンドエルフが合う方に変えてもらいましたわ。ラプラスは本当にいい仕事をしました」
満足げに頷いているミーアだが俺とセシルの顔が青くなる。
俺でも知ってるラプラスの悪魔…確か理論上にしか存在しないの悪魔じゃねーか! 本当に存在するなら神にも近いはずだ。
「おい! ラプラスの悪魔って実在するのかよ? だとしたらどんだけ悪魔いるんだよ? 」
かなりテンパってきた俺の言葉に、笑う口を隠しながらミーアは教えてくれる。
「人間が作り出した悪魔なんて何処にでもいますよ? むしろ私のように昔から存在する悪魔より、人々が概念として生み出した悪魔の方が多いのではないでしょうか? 」
聞くんじゃ無かったよコンチクショー!
かなり気が重くなった俺とセシルとは別に、シロは話についてこれない所為か単純に不思議そうである。
「なら、シロが召喚をしなくても貴女が出て来たと言う事なんですか? それならシロの責任は全く無いので安心なのですが」
…駄目だ。あの奴隷、自分の逃げ道を作る事に必死なだけだった……
「いえいえ、シロ様に召喚して頂かないといくら私の魔力を込めた召喚玉でも『私自身』は来れなかったかも知れません。そういう意味ではシロ様の『豪運』に私、助けられましたわ」
どうやらシロの『豪運』が彼女本体を呼び出したらしい…ってじゃあ本来なら『何』が現れていたんだ?
「その場合には込められた魔力分しか召喚されないのでSSRのナイトメアとして私の分体になっていましたわ。次元が不安定になっているお陰でここまで来れたのもシロ様とジルア様のお力あっての事と私、感激しておりますわ」
相変わらず、躊躇なく俺の心を読んでくるな…あぁ…こんな事なら俺が召喚すれば……なんか匂いとかでここまで来そうだな、コイツなら。
「そういうわけで、バトルメイドとして召喚されましたミーアです。よろしくお願いします致しますね。ご主人様」
そう言って、にっこり笑うミーアはとても危険人物には見えなかった。
「さ、さて途中だったが戦力としては計測外の人物が来た為もう少し必要だと感じるが、主人としてはどう思う? 」
冷や汗をかきながら俺に話を振ってくるスプリガン。
対する俺は真横に控えたミーアから飲み物を注がれたり、俺の横でぐったりとしているシロを介抱したり中々大変な状況だ。
「そうだな。ミーアはバトルメイドと呼ばれる職業らしいが、何せレベルが1だし性能も良く分かっていないからな。確実な戦力が確かに欲しいな」
俺はそう言って頷くと、隣のミーアが何かを思い出したかのようにこちらに口を挟んで来た。
「そう言えば次元の狭間で苦労していました妖怪さん達の道を直しておきましたからもうすぐこちらに来るのではないかと? 」
その言葉とほぼ同時に、家鳴りが来た扉辺りから「ガガガガガ ‼︎ 」と何かの連射音が聞こえてくる…
「の、のうマスター。我は少し具合が悪くなったので少し部屋に戻っても良いかのぅ? 」
明らかに青褪めている家鳴りの顔を見ながら俺はにっこりと笑って首を横に振る。
「駄目だよ? 家鳴りの仲間達じゃないか。ちゃんと私と一緒にお迎えに行かないと…」
嫌がる家鳴りの首を持って引きずりながら俺達は更なる問題に対処すべく、問題の扉へと向かうのであった。
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短編小説を投稿しましたので宜しければお読みください。自作品コラボとなっていましてこの作品に出て来るある人物がこっそり登場したりしております。リンクを後書きの下に貼っておりますのでお時間がある時にでもお読み下さい。




