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課金って簡単に出来ちゃうから凄いよね。後で預金通帳見れば後悔する時もあるけど

これからも感想・評価・お気に入りをどしどし待っていますので宜しくお願いしますね。

「ご主人…大丈夫ですか?…聞こえてますか?」


「これシロ、あまり体を揺さぶってはならぬぞ。意識が戻るまでは体を動かさない方が良いと聞いておる。我慢するのじゃ」


「でも…ご主人の意識が戻らないと…誰がご飯を作ってくれるんですか ⁈ 」


「こら待てシロ…お前は主人をどう考えているんだよ ! 」


「ご主人 ! やっと意識が戻ったんですね !良かった…」


「マスターよ、あまり皆を心配さすでないわ。こちらの心臓に悪過ぎる」




 耳元で聞こえる声につい、反応してしまい意識が覚醒する。


 目を開けると涙を流し続けるシロと家鳴りの顔が見える。


 体の方は未だ力が入らないがどうやら五体満足のようだ。


「あれ ? 私自爆覚悟の特攻をしたはずなのにどうして無事なんだ ? 」


 鋼龍の姿はすでに見えないので帰ったか、死に戻ったのだろう…しかし自分が死んでない理由がさっぱり分からない。


「ドラゴンさんが地表に当たる寸前にご主人をこちらに向けて投げたんです。それを家鳴りと私で何とか抱きとめて…」


 涙と嗚咽で途切れてしまったが、俺はどうやら鋼龍に助けられたようだ。


 競争獣なのに戦闘にばかり呼んで本当にごめんな、鋼龍…







「って、そんな場合じゃ無かった ! 守護者はどうなった ? みんながここにいるって事は無事じゃすまないダメージを与えたはずだが…奴の状態はどうなっている ? 」


 軋む体を無理矢理動かし、上半身だけでも起き上げさせる。


 その俺が見たものは、強大なクレーターと、無残にもボロボロの状態になってしまった我が家の姿であった…




「あぁ…家が、私の手作りの家があんなボロボロに…」


「いや、そっちも大変だけど向こうの『アレ』の方が重要じゃないかな?」


 俺の嘆きに突っ込みを入れてくるセシル。


 確かに守護者の方が優先だ、俺はクレーターの中心をよく見てみる…そこには全ての鎧が剥がれ、銀色の髪を靡かせ、血塗れになっている背に大きな翼を持った美青年が手と膝を大地につけ起き上がろうとしている姿だった !




「まだ生きてるのか ⁈ 」


 俺は【イベントリ】から魔法薬を出し、少しでも体力と魔力を回復させようとするが…


 《安心しろ、この身は既に消滅間際だ…見事だったぞ、異世界転生者バグ異世界転移者ウイルスよ…今回は貴様らの勝ちだ…》




 よく見れば手足や羽の先から光が空に舞い上がり、僅かずつではあるが消えているのが分かる。


「守護者さんよ、格好良く消滅しようとするのは構わないが、勝者には多少の『褒美』が必要じゃないかな?」


 魔法薬を無理矢理喉に流し込み、みんなの止める声を聞かずに俺は守護者の前まで歩いていく。


 《…ふははははは ! 本当に面白い奴だな。良かろう、褒美として3つだけ話せる事なら答えてやろう…》


 話せる事なら…か、かなり難しい褒美だな…俺は言葉を選びながら最重要な問題点を聞いてみる。


「それじゃ一つ目、あんたの後に他の守護者から私達は攻撃される可能性があるのか?…だ」


 俺の言葉に目を瞑りながら答えてくれる守護者、その体は既に手首や足首などが消えてしまっている…時間制限まで追加かよ。


 《答えは『否』だな。守護者はその時代に基本的に行動出来るのは一人だけだ…今は私の管轄時間帯だから私しか動くものはいない》


 成る程、パートタイムみたいなものか?それ程この世界に力を入れてはいないようだ…それに『他にも守護者がいる』事が分かったので良しとしよう。


 《ふふふ、色々と考えているようだな。そうでなくては面白くない》


 俺の心読まれているの ? じゃあこんな事考えたらどう反応するのかな ? やっぱりハードな方がいいかな?


 《やめんか ! 天使と異世界転生者バグのBLなど何でこの状況で考えられるのだ ! 大体男にはそんな穴なんぞ無いわ ! 》


 ふむ…やおい穴はこの世界では認知されてないのか…馬鹿な事は辞めて次に移ろう。


「二つ目の質問だ。記憶を取り戻したものか異世界転生者になるのか、記憶を持った者が転生する事が異世界転生者になるのか教えて欲しいな」


 《ふむ、難しい問いだな。基本的には異世界の過去の記憶を持つ者が異世界転生者バグの称号を与えられるはずだ。確かに記憶が戻るのには個人差があるが記憶の断片でも称号は付くからな…聞きたいのはこれだろう?》


 俺を見てニヤリと笑う守護者。


 ちょっと腹が立ったので少しハードなお二人さんを想像してみる。


 《お、お前酷すぎるだろう ⁈ これだから地球の知識なんかこの世界に入れたくないのだ…オィィィィ ⁈ やめろ ! やめて下さい ! 許してください ! 》


 ついでに良く動画サイトで流れていたホモ動画も流してみる…守護者すら謝るこの強さ、やはりホモネタは世界を制する…


「さっきから俺、被害者にされてない ⁈ ジルアちゃん何考えているの ⁈ お願いだから俺も巻き込まないで ⁈ 」


 セシルからもストップが掛かったか…仕方が無いので最期の質問だ。




「それじゃ最期の質問だ。異世界転移者とは一体何なの ? 」


 俺が一番気にしている事だ。


 ジルアの姿でいるのだから転移では無く転生では無いのか ? しかも今現在も俺一人である。


 《…ようやくその質問が出たのか。簡単な答えだ。記憶だけで無く物まで持ち込んできたのはお前が初めてだからな。世界がお前を『異物』と判断した…それだけだ》


 おろ?俺なんかこの世界に持ち込んだのか ? …いや、ジルアとしての身体と装備以外は別に変わった物はなかったはず…【イベントリ】の中かな ? 今度ちゃんと確認しよう。


 《気付かぬか…まぁいい。この体を癒すには多少の時間が必要だ。それまでは好きに生きるがいい…次に会った時こそお前達の運命の終わりとなるのだからな…》


 ほとんど体が溶けるように消えていった守護者は最後に不穏な言葉を残して去ろうとしている。




 俺は試しに【イベントリ】に入るか試してみるが、どうやら入れたく無いようだ…【イベントリ】に拒否されてしまったよ。


 《何怖い事考えてやがる ! …あ、手前『聖剣』何本か盗みやがったな!こら、返せよ ! それは俺の物だぞ ⁈ 》


 …実は質問しながら【イベントリ】に入るかどうか試してのだが、何本かは入ってしまったのだ。守護者の管理が雑で助かったな。


 《お前…覚えてろよ ? 次会ったら酷い目に合わすからな…って鎧の欠片まで保存すんじゃねー ! 》


 最後までうるさい守護者だったな…鎧の欠片もも充分確保出来たのでホクホク顔の俺を他の一同が白い目で俺を見ていた。


「マスターはほんに酷い人よな」


 家鳴りが呆れたように言ってくるが俺は断じて『否』だと言いたい !


 倒した後は剥ぎ取るのが基本だよね?





読んで頂きありがとうございます。

次の投稿も頑張りますので応援をお願いします。

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