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ガチャの爆死は基本です…えぇ、基本ですとも

これからも感想・評価・お気に入りをどしどし待っていますので宜しくお願いしますね。

 世界の代行者たる、『世界の守護者』


 正直、なんでそんなのがフェンリルの子供を追っていたのか分からない。


 しかし、『異世界転生者』を、狩っているという言葉を聞いた以上は『俺』の敵である。


「シロ、攻撃しなくていいから奴の気を引くように動いてくれ。セシル、言いたい事は後にしろ。今は奴の動きを止めろ。攻撃はこちらで行う」


 シロは覚悟を決めていたのかはっきりと頷き、セシルは躊躇している。


「しっかりしろ ! 逃げることなんて考えるな ! 奴はそんなに甘くはない。手前の命のベットぐらい自分で掛けろ! 」


 俺の言葉が効いたのかどうかは分からないが、セシルは意を決したように眼前の世界の守護者に目を向ける。




「シロ、吶喊とっかんします ! 」


 いつものように地を這うような歩行で世界の守護者に肉薄するシロ。


 世界の守護者は上段から無数の剣を堕としてくる ! シロは避けれる物は避けながら、避けれない物はトンファーで撃ち払いながら世界の守護者の懐に入り込む。


「せいっ!」


 シロの裂帛の気合いを載せた右手のトンファーが、世界の守護者の頭の左側面に完全に入るが、世界の守護者は意に返さずそのままシロに膝を打ち込もうとする。


「しっっ!」


 セシルの気合いと共に、数本のナイフが世界の守護者の背中に撃ち込まれる。


 撃ち込まれたナイフは爆炎を上げ、世界の守護者の体勢を崩す。


「喰らえーーー ‼︎ 」


 俺は(アクア・ランス)と(サンダー・ランス)を同時発動させ、雷を纏う水龍がその顎門あぎとを世界の守護者へと向ける。


 シロはお得意の危機察知で、既に世界の守護者の目の前から消えており、ただ一人となった世界の守護者を雷を纏いし龍がその顎門に捉えた!


 更に俺は、(サンダー・アロー)を無数に撃ち込み決して逃げれないようにする。


「ガッガガガガッガガッガガガガ ! 」


 点滅する閃光は、やがて衝撃となり、水はあまりの電撃により分解され気体となり、雷の火花にて大爆発を起こす!


『ドゴォォォォォォオン ! 』







「や、やったか?」


 フラグを立てるセシルを無視して俺は更なる作戦に出る。


 妖精プーカを召喚し、世界の守護者に復讐の呪いを与える。




 プーカ


 コスト2


 フェアリーの上位種と思われる妖精。


 普段は大人しいが妖精が倒された場合のみ能力が上昇し、敵対した相手に呪いを与える。




「呼んでくれてありがとうジルア。私達妖精の守護妖精をあんな目に合わせた奴は何処かしら?」


 黒く輝く羽を持つ妖精は、俺に微笑みかけながらその瞳は怒りに満ち、妖精の敵を探していた。


 まさかこんなに怒っているとは思わなかったが、俺はプーカに敵の事を教えてやる。


「スプリガンをあんな目に合わせたのは世界の守護者。妖精の守護者をあんな目に合わせた奴を、私は世界の守護者などと認めない。プーカよ、その力を貸してくれ!」


「えぇいいわ。伝説のエルフの貴女の言う事ならば、どんな妖精も貴女の言う事を聞くでしょう。それが例え神を相手にする事だとしても…世界の守護者に私の力を存分に見せましょう!」


 俺の願いを聞き届け、黒き羽を持つ妖精はその場で舞う。


 妖精の舞の力は大地へと流れ、大地は復讐の相手を『呪い』で祝福する。


「この呪いは祝福の呪い。我々妖精達に仇名す者への目標みちしるべと言えるもの。さぁ世界の守護者よ、我等が妖精の無念、その身に焼き付けなさいい!」


 プーカはそう言い放つとその場に舞い降り、光の粒子となって妖精郷へと帰っていく。


「後はお任せしましたよ。ジルア…」


 言葉だけが風に乗って聞こえてきた…




 妖精の呪いは爆発のあった中心地へと向かい、黒き祝福となって全身鎧に降り注ぐ。


 ゲーム内ではその身を使い、敵全体にデバブを掛けて消えていくキャラだったが、あの様な姿を見せられては使うのが心苦しくなる。


 しかし、それでも今勝たなくては『何も』残らない。







 再び爆発の後から現れた全身鎧は、既にその鎧の大半が砕け役に立たなくなっていた。


 全身を重度の火傷で覆われ、それでも立つ姿はまさに悪鬼と呼ぶに相応しい姿だ。


 未だ倒れる事すらしない世界の守護者相手に俺達も疲労を隠し切れない。


 俺は既に魔力を9割以上使用しており、中級魔法も後2、3回といった所か?


 シロも立ってはいるが長時間の戦闘が続いている為、スタミナが厳しそうだ。


 セシルは既に戦力外だ。流石に世界の守護者相手にシロのように肉盾をしろとは言えない…よく考えたらシロ凄いな。


 後は、片腕も修復された家鳴りと、未だ上空で待機している風月くらいか…






 《まさか…これ程までの痛手を負うことになろうとはな、流石は異世界転生者バグと言うところか。おまけに最重要案件の異世界転移者ウイルスまでこの場にいるとは…この世界も難儀なことだ。》


 自重気味に聞こえる男の声が兜越しとはいえ、はっきりと聞こえた。


 セシルは動きを完全に止め、シロは訝しげに相手を見ている。


 俺は世界の守護者が意識ある者だと知り多少の動揺を覚えるがそれ以上に聞き捨てならない言葉を確認する。


「『バグ』と…『ウイルス』だと?世界の守護者にしては随分とハイカラな言葉を使うじゃないか」


 俺の言葉に反応し、世界の守護者に目を向けるセシル。


 《ふっ…ははは ! すまんな。久々の強敵に心震えて思わず口が軽くなってしまった。我々には戦うことしか必要無いのにな…許せ、無粋だったな》


 その言葉を最後に世界の守護者は口を完全に閉ざしてしまう。


 世界の守護者が右手を上げると無数の剣が奴の頭の上に出現する。


「ジルア、おそらくだがあの無数の剣は、歴代の勇者達が使用した『聖剣』だ。当たればどうなるか想像もつかないぞ」


 セシルは怯えながらも俺達に情報を与えてくれた。




 ならば、ここからは俺達が踏ん張る所だ!




「シロ、お前にこれを託す。奴と体が密着したら間にこれを入れろ。正直効くかどうかは五分五分だが俺にはこのぐらいしかしてやれない」


 シロに初級魔法の(シールド)と(ブースト)を掛けてやり、一匹のスライムを渡す。




 ランク1


 サウンドスライム


 パズルスライム一周年記念に配布されたスライム。


 壁や敵にぶつかると『音』を発生させる。


 色々な所に当てて音を楽しもう。




 いつ見てもふざけた説明文だが今回の楔となる大事なスライムだ。


 シロは戸惑いながらもそれを受け取り、世界の守護者と対峙する…もうシロが主役なんじゃないかな?


「マスターよ…我もまだ盾くらいにはなるぞ!シロばかりにいい思いはさせれぬし、何よりスプリガンの仇は我も取りたいでな!」


 姿だけなら回復済みだが、どうやら聖剣の効果なのか未だよろめく家鳴りに俺は最高の舞台を使ってやるつもりだ。


「お前にはお前にしか出来ない事を用意してある。シロ次第だがな…」




 俺はそう言うとシロと共に世界の守護者に最後の戦いを仕掛ける。


 最終決戦、泣いても笑ってもこれっきりだ。







 俺達の手で勝利を必ずもぎ取ってやる!


































読んで頂きありがとうございます。

次の投稿も頑張りますので応援をお願いします。


後書きの下に短編小説のリンクを作っています。

宜しければ読んで頂けたらと思います。

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