登録ユーザーが1000万とか凄いよね。稼働人数はどれだけなのかな?
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予定外のことが起こり盗賊ギルドの内紛に参加することになった俺達。
「ご主人、あのような男信用してもいいのですか? 私は心配です」
シロはあの男が気に入らないようだ。
仕方ないよね、盗賊ギルドの長なんだから。
しかし、俺の元の世界の人間だということが分かった今、敵対する事はかなり不味い。
俺のユニークスキルがほとんどバレているようなものだからな。
俺としては出来るだけ仲間に近い形でいて欲しい。
「こちらも用意は整った。ジルアちゃんの方はどうだ?」
盗賊ギルドの団長セシルは俺に対して馴れ馴れしく肩を叩いてくる。
そのような態度がシロには気にくわないらしい。
俺としては肩ぐらいなら問題無いのだがシロがセシルを威嚇する姿は何だか可愛らしくてほっこりしてしまう。
「それじゃ行きますか。向こうの数は30人なんだよね?」
俺が確認するとセシルは頷く。
俺もセシルを完全に信頼しているわけでは無いのでもう一つ訪ねておく。
「そいつらとうちの家に向かっている奴らは皆殺しにするつもりだけど残して欲しい奴はいるの?まぁ残しても命は助からないと思うけど」
俺の言葉にセシル以外には動揺が走る。
しかしセシルだけは俺の意図を分かっているのか笑顔で対応してくる。
「それはもちろん。生かしておけばうちのギルドが潰れかねないからね。元々前の団長の息子だから副団長になれた程度の男さ。問題があればすぐに用は無くなる」
この男もこの世界で生きていくうえで色々なものを失ったのだろう。
20台前半に見える彼にどんな過去があるのかは分からない。
だが、俺の大切な人達を巻き込む相手には俺としては容赦はできない。
残念だが副団長の仲間には見せしめになってもらおう。
シロと無影にある命令すると、シロは心得たかのようにその場を去る。
盗賊ギルドの宿屋を出たらそのまま全員で船着き場の近くにある盗賊ギルドの貸し倉庫に向かう。
セシルが言うにはここにトリフ男爵の奥さんと二人の子供がいるらしい。
子供まで人質に取っていると聞いて俺は完全に容赦する事を辞める。
全員で歩いて向かっている為、隠蔽も何も無い。
どちらかと言えば街の皆に盗賊ギルドとしてのケジメを取るための行動だと知らせるためだ。
貸し倉庫前にまで来ると相手もこちらとやる気かのか、辺りからぞろぞろと人が出て来る。
その数六十人以上…おい?話が違うんじゃありませんかね?
「セシルくん。情報が少し違うんじゃないですかね?」
「いや〜まさか、隣の町のギルドの奴らまで手を出してくるとは思わなかったよ」
ジト目で横にいるセシルを見るが悪びれた様子もなく当然のように俺に言ってくる。
「お前ら、ジルアちゃんに良い所を見せるチャンスだ。気張っていけよ!」
「「「おう!」」」
倍近くの人数差があるのにセシルの部下達は気合が入っている。
…何故か赤い顔でこちらを見てる奴が多いのは気にしてはいけない事なんだろう。
「セシルよぉ!お前、この人数でまだ勝てると思っているのかよ!」
敵側から2m近い男が周りに仲間を連れて俺達の前に現れてくる。
横顔に大きな傷を持つ大男は俺達を見渡した後、ゲスい笑みを浮かべて俺を見てる。
「おやおや、例のエルフの嬢ちゃんを連れてきたのか。俺の部下になりに来たんならそう言えやセシル?」
周りの男共もつられて笑う。
セシルは頭に手をつけ溜め息を吐いているが、俺はそんな男達を見ながら一人前に出て男共に一喝する。
「でかい男が小せえ事してんじゃねーよ!お前の『ナニ』もやる事と一緒で小せえんだろ?そんななりで可哀想なこった。今ならまだパパの所に行ってごめんなさいして来ればば許してやるよ!」
俺の言葉に辺りは静まり返る。
でかい男は言われた事に気がつくまで多少時間は掛かったが、言われた内容に気がつくと顔を真っ赤に染め俺を睨んでくる。
ふっ…まだまだだな。そんな顔じゃクレアの鬼面を見た俺には全然通じないぜ。
「おぃおぃ⁈ 本当の事を言われたらだんまりか? そんなんだから娼館で『盗賊ギルド副団長のナニは小さくて早い』って噂になるんだよ! ちっとは気張れよ! 」
「ぶっ!」
「いいぞ、姐さん。もっと言ってやれ!」
「ブヒルの短小は有名だからな!」
「ジルアちゃん、俺も罵ってください!」
セシルは吹き出し、うちの盗賊団からは声援が飛んでくる。
少し汚い喋りになったが相手が相手だ、遠慮は要らないだろう。
「手前ら全員ぶち殺してやる!お前らこいつらを全員ぶちのめしてやれ!エルフのガキは腕の一本や二本折れても構わねえ。俺が大人ってやつを教えてやらぁ」
ブヒルと呼ばれていた副団長は手斧を腰から抜くと全員に号令をかける。
どうやら俺を一番最初に潰すつもりのようだがそう簡単には行かないぞ?
「じゃあ取り敢えず小手調べ」
俺はそう言うと(アクア・アロー)を発動し十本ほどを目の前のブヒルと側近達に打ち込む。
機動隊などで使われる放水砲より凶悪な水の矢が盗賊達を目掛けて放たれる!
「あれ?」
俺が変な声を出してしまうのも仕方がない。
放たれた水の矢はブヒルの前で威力を失い、ただの水としてその場に落ちてしまったからだ。
「エルフなんざ魔法さえどうにかすればただのもやしだ。こっちが魔法対策してないと思ったのか?残念だったな嬢ちゃん」
「多分あれは《消魔石》と言われる魔石だね。値段が高いのと、国が管理してるから滅多にお目にかかれない品物なんだがなぁ」
威張るブヒルに冷めた感じで説明してくれるセシルだが、俺はそれどころではない。
「あれってどのぐらいの魔法まで消しちゃうの?」
「うーん。出回ることがないからなぁ、宮廷魔術師の魔法すら消してしまうと聞いた事があるくらいかな?」
俺の魔法は中級まで、この国の宮廷魔術師の力がどんなものかは知らないが中級以下とは考えられない。
…仕方がない、手数でどれ程消されるか試してみよよう。
俺は100本程の水の矢を出現させると、乱れ打ちのようにブヒルに打ち込んでいく。
「しょ、消魔石に魔法なんざ通用するか! とっとと無駄な抵抗は止めやがれ」
怯え腰のブヒルの言葉などに耳を貸さず、五本ずつ打ち込んでいると二十本辺り当てた時に「パリィィィン」と何かが割れた音がした。
「消魔石が割れ…ただと?」
懐から砕けた宝石のような物を取り出して呆然とするブヒル。
敵も味方も同様に動く事すら出来ない中、セシルの笑い声だけが聞こえる。
「ジルアちゃんの魔法だよ?宮廷魔術師より弱いわけ無いじゃん」
笑い続けるセシルをジト目で見ながらも俺はこれで仕掛けは済んだと安心する。
「さぁ、お前らの奥の手はこのざまだ。これからは俺達の蹂躙が始まるが祈りは済ませたか?」
俺の言葉に青褪めるブヒルの部下達。
どうやらこの戦いも終盤を迎えそうだ。
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