原作のある課金ゲームの方が重課金だと思うのは気のせいでしょうか?
これからも感想・評価・お気に入りをどしどし待っていますので宜しくお願いしますね。
「ご主人様。そちらの方々はご主人様とはどういったご関係でしょうか?学の無い私にも分かるようにお教え願えませんか?」
シロが何だかトゲトゲしい。
二人を見る目がまるで不審者を見るような目だ。
慌てて俺は二人の前に立ち、その誤解を解くべく説明をする事になった。
「シロ、この人達は、私の命の恩人だよ。だからそんなに気を張らないで?こっちの熊の獣人の男の人がカルパスさん。それでこちらの女性がクレアさん。私がこの森で一人でいた所を助けてくれたんだよ」
俺の体を張った二人の紹介で多少は納得してくれたのか少しだけ雰囲気が柔らかくなった。
よかった、よかった。
これでシロの方も説明しないといけないなと考えていると、今度はクレアさんの瞳から色がなくなっている…あるぇ?
「ジルアちゃん…いつの間に半獣人の子を愛人になんかしちゃったのかしら?母さんジルアちゃんの事が心配になってきたんだけど…」
「お前のその考えの方が俺には怖いよ…」
ギリギリと歯ぎしりをするクレアさんにそれを白い目で見ているカルパスさん。
一体どうしてこうなった?取り敢えずはシロの説明が先だ!
「クレアさん!シロはそんなんじゃないよ!ほらシロ、ちゃんとご挨拶しないと」
俺があせあせとシロの所まで行ってシロに挨拶するように言うと、シロは何故か勝ち誇った表情で自己紹介を始める。
なんで勝ち誇っているのか俺にはよく分からないよ?
「お初にお目見えしますお二方。ジルア様の第一奴隷にして、ご寵愛を授かっておりますシロと申します」
カーテシーを決めながらお辞儀をするシロ。
礼儀作法がよく仕事をしている。
そんな考えでシロを見ていた俺だが、クレアさんを見た瞬間固まってしまう。
『奴隷…ですって…どういう事かしらジルアちゃん…ちょっとお話ししないと行けない事が多そうよ…ね?』
………チョロ……チョロロロ………
俺のお股は、クレアさんの鬼女のような姿に耐えることは出来なかったもようです。
いそいそとパンツを履き変え、皆の待つリビングへと向かう。
もう漏らした程度では動揺はしない。
悟りきった感じになっている俺はリビングに入るといきなりクレアさんに抱きつかれる。
「ごめんね…中々逢えなかったからストレスが溜まっちゃって…シロちゃんに聞いたわ。エルフの下着がいる訳も…お母さんも頑張って探すから諦めないでね」
ぎゅっと抱きしめてくれるクレアさんに俺もぎゅっと抱き返す。
「エルフの子供って大変なんだな。ジルア、お前もう《大氾濫》を体験したんだったな?…強くなっちまったんだな」
お父さんのような目でこちらを見ているカスパルさん。
こちらにもぎゅっとしに行く。
「マスターよ。この二人には本当の事を話した方が良くないか?これ程良くしてくれる人なら話しても問題なかろうて。それにこの家も知られた事だしの」
家鳴りが俺の心の不安を事を気づかって提案してくれた。
「そうだね。カスパルさん、クレアさん実は…」
俺が元男でこの世界には来た時にエルフとなり二人に会った事を話す。
二人も最初は驚いていたが、話を聞くにつれ真剣になり、シロがどうして奴隷になったのかやゴブリンキングを倒した事で世間体が難しくなり森に避難している事まで話すと涙を流して抱き締めてくれた。
正直二人には嘘をついていたようなものなので心苦しかったし、嫌われたくなかったという俺の心の疚しさもあった。
そんな二人に抱き締められて俺は心底安心したのであった。
「後はこの子が問題なのよね」
クレアさんが俺が抱いている青い毛玉のフェンリルの子供を見ながら頭を押さえていた。
「実はね、指名依頼の件はこの子が多分関係しているのよ。ジルアちゃんを見つけた時、森にいたのもそれが理由ね。あの時はいきなり強大な魔力が現れたから二人ともびっくりしたのよ? 」
「そうだな。俺も(ビースト・ハウリング)を使うぐらいテンパってたからな」
あの頃を思い出しているのか遠い目の二人だが、それならこの子を渡せばそれで終わりだな。
「それじゃこの子をお願いしますね」
そう言って渡そうとするが俺にしがみついて離れない。
うるうると潤んだ目で俺が見られていると例のコマーシャルを思い出してしまい躊躇してしまう。
「やっぱりそうなるか〜フェンリルは魔力が高い者にしか懐かないのよね」
溜め息を吐くクレアに聞いて良いものかどうか迷ったが結局の所聞く事にする。
「指名依頼はこの子を探しているんじゃないの?」
俺の言葉に何かを躊躇するような顔で黙っているクレア…やっぱり関係あるのか。
「指名依頼は守秘義務がきついからな。喋れない事があるんだよ」
申し訳なさそうなカスパルさんの言葉に、やはり聞かなければ良かったと後悔するがどうせ巻き込まれるのだから後悔しても仕方がない。
「それじゃこの子は私が預かっていますので、この子に用がある人は本人に来てもらうよう伝えて貰えますか?私はここに居ますから」
俺の言葉に動揺する二人。
これで二人も依頼としては終わる事になるのでいいだろう。
後はこちらの問題だ。
俺は家鳴りとシロの二人の顔を見る。
二人は俺の視線を感じたのか頷いてくれた。
「そんな!危険よ! だって依頼主は…」
「よせ!ジルアは分かってて引き受けてくれたんだ。こちらはそれを汲み取ってやるしか無いだろう」
クレアさんは何か言いたげだが、カスパルさんに止められて口籠もる。
「それとその指名依頼が終わったら私に雇われてくれませんか?お礼はこれでお願いします」
俺は大型アイテムボックスからニワトリの卵くらいの大きさの宝石を取り出す。
「ドラゴンファンタジア」ではクエストで貰ったアイテムだ。
換金以外に使えないのでそのまま入れておいたがこれなら銀の冒険者でも雇えるだろう。
「「「「なんだこりゃ ⁈ 」」」」
あるぇ? 俺以外のみんなが驚いている? ゲームでは大した金額にならないから持っているだけで俺的には足りると思ったんだが…
「この幼女、完全にこの宝石の価値が分かってねぇ…」
「これ…一生ついて来いって事かしら?」
「ご主人、私の契約料金はその宝石のようなものが良いです! 」
「マスターはほんに面白い人よのぉ」
褒められているのか貶されているのか分からんな…よしよし。お前だけは俺の仲間だな。
青い毛玉を撫でながらこれから起こるだろう出来事に、俺は溜め息を隠せなかった。
それでは次がある事を祈っております。読んで頂きありがとうございます。




