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課金ゲームは進化しています。より良く課金される為に。嘘じゃないよ?

これからも感想・評価・お気に入りをどしどし待っていますので宜しくお願いしますね。

 冒険者ギルドのカウンターで絶叫しているフィリさん。


 最早絶叫マシーン並みの頻度だ。


 俺が関わる事が殆どなのだが仕方がない。


「この魔石一体どうしたんですか?」


 涙目のフィリさんを可哀想なものを見る目で見ているシフォンさん。


 惜しかったね、本来ならシフォンさんがあぁなったのに…


「ゴブリンの中にホブゴブリンがいましてね。いやー苦労しました。ホブゴブリンがあんなに強いなんて。まだまだ未熟なのを痛感します」


 俺の言葉を聞くと溜息をついて机をゴソゴソし出すフィリさん。


 飴玉でもくれるのかな? 残念魔石でした!


「これがホブゴブリンの魔石です〜こんなに大きいのはホブゴブリンのじゃありません」


 見て見るとゴブリンの二倍から三倍位の大きさだった…確かに全然違うな、でも


「鑑定ではホブコブリンって出たんだよね? シロ」


 シロに聞くと頷いている。


 これはどういう事だ?


「シロさんの鑑定は今日出来たスキルでしょ? 多分ホブコブリンとしか判定出来なかったんですよ」


 横から説明してくれるシフォンさん。

 成る程、ホブコブリンではあるがそれは不確定なのか。


 ならあいつは何だったんだ?


「私の鑑定にはホブコブリンリーダーの魔石となってますね。おめでとうございます、鉄クラス討伐のモンスターです」


 …にっこりと微笑むシフォンさんとは対照的に頭を抱えるフィリさんだった。




「報酬の金貨三枚と銀貨56枚になります〜」


 疲れ気味のフィリさんとは裏腹にシロの機嫌は絶好調だ。


 報酬を見て目が星になってる。


 お前元王女だろうと言うツッコミは無しだ。


「これで当分は宿屋でイチャイチャ出来ますね。爛れた生活が私達を待っている…」


 残念ですがそんな未来はまだ来てません。


 このお金は別に使い道があるんです。


「フィリさん。悪いけどこの辺でいい防具屋は知らないかな? シロに装備を買いたくて」


 今更ながらだかシロは普通の服しか着ていない。


 ホブコブリンリーダーに殴られて無傷な彼女に必要かと言われたら確かに考えるが、命が掛かっているからな。


「えー! 酒池肉林に使いましょうよ? 」


「残念ながら酒池肉林は酒と食べ物だけです。色事は入ってません」




 そう言って嫌がるシロを教えてもらった防具屋に引きずっていく。


 かなり古めかしい建物だがフィリさんのオススメだ期待しよう。


「いらっしゃい。おや? 今噂の暴走エルフ娘さんとその奴隷さんじゃないか」


 かなり年齢をとった老人が俺達を見ながら微笑んでいる。


 防具屋と言うからには気難しげな人を想像していたのだが思ったより優しげで話の通じそうな人だ。


 しかし噂の暴走エルフとはどういう事だ?


「あぁ…本人は知らないのか。冒険者の中では有名だよ。私も一応冒険者を兼ねているからね。そう言う話には耳が早いんだ」


 何と! ご老人は冒険者だったのか。


 確かによく見れば無駄な贅肉もなく引き締まった身体だ。


 俺も老後はこんな老人に…無理だ。


 俺エルフだった。


「すいません。私の名前はジルアと言います。実はこの子に防具を買ってやりたくて…この子に合った防具が欲しいんですが。予算は金貨三枚程度で」


 俺がそう言うとシロがまた膨れたお顔をこちらに向ける。


 駄目だよこれは決定事項だ。


「そのお金があれば先にご主人の物を買うべきです。私は奴隷です」


 …何か泣けてくる。


 どうやら俺の心配をしてくれていたようだ。


 ご褒美に今日の晩飯は豪勢にしてやろう。


「そちらの奴隷さんは主人思いだね。だけどジルアちゃんの装備はここいらじゃ揃わない程の逸品だ。君の装備を揃えた方がいいだろう」


 防具屋のお爺さんにそう言われてシロは俺の姿を何度も見返す。


 俺の装備貧相に見えるけど、無課金で出来る事を全てした品なんだよな。


 この世界でどれ程のものか分からなかったが防具屋の主人がそこまで言うなら大丈夫だろう…


 あれ? 爺さんがこっち来て…いきなりスカートをたくし上げられた ⁈ 何だこれ ⁈


「ご、ご主人がお爺さんに襲われてる…プシュゥ!」


 いかん!シロが気絶した!予想外だった。この爺さん変態だー!


「おやまぁ。エルフの下着を着けてないのかい。それじゃ大変だっただろう…」


 え?………どういう事? エルフの下着って何さ? 大変って俺のお股が弱い理由分かるの? それ最重要課題だよ!


「え、エルフの下着を着けないとどうなるんですか? 確かにお股が緩いんですけど…」


 …くそ、自分で言ってて恥ずかしい!でも今聞かないと絶対後悔しそうだ!


「エルフの魔力は何故か魔力が自分の体液に溶けやすいからね、魔法を込めた下着で魔力を拘束さんと出やすくなる。即ち泣きやすく、漏れやすいと言う事だ。魔力制御が完全に出来ておれば必要ないがその歳だとなぁ…」


 思ったよりも深刻だった! エルフの下着超重要! 幼女の姿で良かった! 男なら憤死していた自覚がある。


「エルフの下着ありませんか ⁈ 」


 お爺さんに飛びついて話を聞く。


 ここで手に入れないとまずい、ちょーまずい!


「それがねぇ、エルフの下着については知っていると言うぐらいで取り扱いは無いんだよ。エルフ自体閉鎖的だし、何よりエルフしか必要ないからね。持っているとしたらエルフを奴隷にしている人か、エルフの国まで行かないと無いと思うよ? 」


 お爺さんの話を聞き俺は愕然とする。


 それじゃ…このままずっとお漏らしし続けるのか? 俺お漏らしレディになっちゃうのか?


「ご主人、それでいいじゃないですか。可愛いし、一つぐらい欠点がある方が良いですよ。これで私の将来も安泰だ! 」


 シロの耳を指でクニクニしてやる。




 再び気絶したシロを放っておいて俺は次策を考える。


「エルフを奴隷にしている貴族を潰そう! エルフを奴隷になんて酷いことだ。滅ぼしても問題ないだろう。それでパンツが手に入るならそうすべきだ。お爺さん、この辺にエルフを奴隷にしてる貴族は居ませんか? 」


「ご主人、駄目っす! 流石にマジな顔でそんな事言っちゃあ駄目っす! 」


「ジルアちゃん。魔力が暴走してるから落ち着こうか? な! 」


 二人の体を張った説得により渋々諦める。


 仕方がないので次の策だ。


「じゃあエルフの国はどこにあるの? 」


 俺の質問にお爺さんは難しい顔で答えてくれる。


「今は廃墟になっているから元は国だったが正しいかな? 」


 …やっぱり貴族を滅ぼすしかないじゃん。





それでは次がある事を祈っております。読んで頂きありがとうございます。

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