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エピソード5(王様side)

真央達が話をしている間、ライト・サンアレドは、宰相とこれからについて話をしていた


「ふむ。なるほど・・・・マオとかいう男一人以外はかなり使えそうだな」


「はい。私も創作などといった能力は聞いたことが無いのでなんとも言えませんが無印のスキルでできることなど、たかが知れているでしょうな」


この世界ではスキルの強さはその後ろにつくアルファベットによって決められており、その強さは無印→F→E→D→C→B→A→S→SS→SSSの順に強くなっていく


ライト・アレクサンドはSSSのスキルなど今まで見たこともないし、(一般的と言えるのかはわからないが)見たことがある範囲の最大がSSなのだ


ちなみに、マオ以外の勇者が持つスキルは全てSSである


その事実がライト・サンアレドを狂喜させた


スキルが成長するといった話もあるにはあるのだが、スキルによって成長の条件は変わる上にかなり面倒な事が多いため、誰もスキルの強化をしようとは思わないので信之助達のような、一番最初に持っているスキルの強さが高いものは貴重なのだ


更に、彼らの持っているスキルも優秀なものばかりだ


魔の極致や聖騎士などは、無印であろうとも持っているだけで軍のそれぞれの部隊で優遇されるし、冒険者の中でも強いものは大抵が近接戦闘の能力を持つ


支援回復ならば教会に一人いるという噂が流れるだけで、その教会の信者が5万は増えると言われるレベルだ


しかも、その優秀なスキルが全てSS・・・・・要するにとんでもない戦力が転がり込んで来たということだ


これで、もうすぐ始まるであろう獣人族との戦いが有利に進むようになる


問題があるとすれば・・・・・・


「どうやって従わせるか・・・・だな」


おそらく、右も左もわからない状況では、こちらの言うことをうのみにするだろうが、もし奴等が歴史などを調べた場合や、市民などからこの国についての噂などを聞けば、魔王云々の話が嘘であるとばれてしまう


更に、最初から全く従わない可能性まであるのだ


「ならば陛下・・・こうすればよろしいかと・・・・まず、適当な兵士に、マオとやらを殺害させます」


「む?使えん奴じゃ・・・・殺すのは構わぬ。しかし、奴等にとっては親しい友を殺した奴である我等に従うとは思えんが・・・・」


我に意見を提示した宰相が頷く


「確かにそれでは彼等は従わないでしょうな・・・・むしろ我らから離れる」


「それでは意味がないではないか!」


我は激昂しそうになり


「しかし、それが我らの仕業だと知らなければどうなりますかな?」


宰相の言葉の意味に気づく


「なるほど・・・・・・殺した事を獣人どものせいにする・・・ということか。それならば恨みは全て奴等に向き・・・・」


「等しい敵を持つ我らのために戦ってくれるでしょうな」


「我らこそがその敵とも知らずにのぅ・・・・ククク」


もう一度考え直してみたが良い作戦だった


「よし、それでは今夜にでも決行せよ」


「はっ!仰せのままに」


こうして、真央達が話をしている横で、真央の殺害計画が進められつつあった

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