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エピソード3

「なんなのよ・・・・いきなり異世界に召還とか・・・・事態についていけない・・・・・」


「全くだ・・・・何で俺らがこんな目に・・・・」


竜太郎と優花がうなだれている


それとは逆に


「異世界だって!新之助君!ワクワクの大冒険だよ!」


「あぁ、まさかこんな展開になるとはな!」


小春と新之助は二人とは逆にかなりのハイテンションだ


「どうしてそんなにテンションの差が大きいんだお前らは・・・・・」


しかも優花が憂鬱そうで小春がはしゃいでいるのはともかくとして、四人の中で一番能天気な竜太郎が落ち込んでいて四人の中ではクールな方の新之助が喜んでいるってなんなんだよ。普通逆だろ!


俺は呆れて四人を見る


「なんでって?異世界だぞ!異世界!男の夢とロマンの塊だ!真央だって一度は夢見たことがあるだろ!」


すまん、一度転生なんてしていると夢なんて感じないんだよ


「家に残してきた母ちゃんと柚葉大丈夫かな・・・・・・俺がいなくなって心配とかしてねぇかな?」


そう言えば竜太郎の家は父親がいきなりいなくなって母親一人で子ども竜太郎とその妹の柚葉を育て上げたんだったな


そんな状況で竜太郎が消えたら心配するなんてもんじゃないだろ


「そういう真央はどうなの?喜んでいる風にも見えないし悲壮感もない」


優花が落ち込んだまま聞いてくる


「喜んでいない訳じゃないけど竜太郎の気持ちもわかるって感じだな・・・・俺も向こうの世界には家族を残してきてるから」


まぁ、それは皆変わらないわけだが


まぁ、言うまでもなく俺にはこの世界に大切な人々がいる可能性があるし、向こうの世界に戻ろうと思えば座標はわかっているので戻れる


なのでそこまで悲観もしていないのだ


多分皆がいないってわかった瞬間帰りたいメンバー巻き込んで帰るわ


ここで問題となるのが巻き込むという形でしか帰れないこと


でなければ竜太郎と優花は送り返してやるんだが・・・・

 

俺もこの世界でやらなければならないことがあるのでまだ戻るわけにはいかないし


「さてと・・・・・・とりあえずここで悩んでいても仕方がないだろう。だからとりあえず出来ることをしよう」


「出来ること?」


竜之介が首をかしげる


それ、男がやってもあんまり可愛く無いぞ?


まぁ竜之介も可愛さ狙いでやってるんじゃないだろうけど


「竜之介君、それ男がやっても可愛くないよ?」


だが、すかさずここで小春が竜之介に対して言ってしまう


「べっ、別に可愛さなんて求めちゃいねーんだよ!」


竜之介よ・・・・・その言い方だとまた・・・


「男のツンデレも需要ないよ?」


案の定小春が竜之介をいじり倒す


「はいはい、そこでじゃれてる二人はほっておいて話を進めるぞ」


「はーい」


「ほっておいてって・・・・・」


俺の掛け声と共に元気よく手を上げる小春に落ち込む竜之介、そして、その竜之介を慰める優花


ここまでがいつもの図だ


まぁ、竜之介も優花もいつものパターンのお陰か元のテンションに戻ってくれたので良しとしよう


「まず、出来ることっていうのはスキルとやらの確認だ。例えば俺の創作ってスキルは作りたいものを自由に作れる能力みたいだ」


「おおー!」


その汎用性の高さに気づいたのか信之助が声を上げる


「だが、レベル制限があって今のところ作れるのはこんなものが限界だ」


そう言いながら創作を発動させてネックレスを四つ作成する



守護の首飾り


防御+1 


(経験値+100%)


(偽装S)


(拒絶の守り)



()がついている能力は首飾り自身が持つ偽装Sの能力により、鑑定などで見たときに見えないようになっている物だ


これの能力を見ようと思えば鑑定のSSが必要となってくるので最大能力値がSの人間ではただの防御力アップの装備品にしか見えないだろう


「お守り程度にしかならないけどな」


それでも全員が喜んでつけるあたり俺の事を信用してくれていることがわかり少し嬉しかった


「それで?皆はどんな能力なんだ?」


俺は鑑定能力を持っていないので信之助達の能力がわからない


なので皆に聞いてみることにした


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