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エピソード31

「ふむ、間に合ったようだな」


信之助達を対象に放たれた隷属の魔法を全て消し去り呟く


信之助達に送ったネックレスに込めた能力が発動したのを感知して、どんな命の危機に陥っているのかと思えば隷属の魔法を王様にかけられかけてただけだった


全く・・・・あの豚はろくなことをしねぇな


「ま・・・・真央・・・・生きていたのか?」


「は?」


竜太郎の言葉に俺の思考が一瞬止まる


「えーっと・・・・皆、俺の残した手紙は読んでくれてなかったのか?」


いや、そもそも読んでいたら今みたいに無防備な状態であの豚が隷属の魔法をかけれるわけないか・・・・・


「ふむ、なるほどなるほど。貴様は我が国に牙を剥くと言うか・・・・世話になった恩を仇で返しおって!」


「ん?俺がいつ貴様に恩など受けた?あぁ、わざわざ俺を召喚してくれた事は感謝してはいるがいきなり殺そうとしてくるような奴に感謝・・・ねぇ」


まぁ、奴がわざわざ俺をこの世界に召喚してくれた事は事実か・・・・


「ふむ、ならば僅かばかりにある感謝の気持ちとしてこの場で殺すのはやめてやろう。別に今回は信之助達を助けに来ただけでお前らを殺すつもりで来た訳ではないのだからな」


「ふっふっふっふっ!ふざけるな!」


「あっ、そうだ。先に聞いとかないとな」


豚が何か喚いているが関係ない


「皆俺と一緒に来るか?」


俺の問いに対して皆は


「勿論」


と頷いてくれた


それに俺も頷きを返して


「レイ。天帝を」


とレイに発動を促す


「かしこまりました。真央様」


レイは微笑んで再び天帝を召喚し、能力を発動する


「さっ、行くぞ」


俺は皆を空間の裂け目に押し込んでレイと手を繋いで空間の裂け目を通り抜ける


後ろでは相変わらず豚が騒いでいたが、最早何を言っているのかもわからなかった



「ふむ、戻ったか。真央」


「それで?この子達はなんなのさ?真央」

 

戻った瞬間居心地が悪そうな四人と、俺をジト目で見つめる二人


「いや、アゲハはともかくとしてアコは予想くらいついてんだろ?こいつらは向こうの世界での俺の友人と呼べる奴等で、俺と同時に召喚された勇者だ」


「ふむ、やはりか」


しかし、予想外にもアゲハは気づいていたようだ


「あの時真央と同時にこの世界に現れた力と同じものを感じるからな」


なるほど、ちょうど俺たちが召喚されていた時に星占いをしていたのか


「あの時は四天王皆で向かっても到底勝つことのできないような力を感じて軽く絶望しかけたがな」


アゲハが一人苦笑している


「それで・・・・真央。こいつらをどうするつもりなのだ?戦力としては鍛えればなんとかなりそうだが・・・・」


アゲハの問いも最もだろう


「ふむ、それはこいつらに選ばせてやってくれ。向こうの世界での少ない時間しか共に過ごしていないとはいえ、こいつらは俺の友だからな」


「了解した」


俺の言葉にアゲハが頷いた

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