エピソード25
「それでは本日はA級昇格戦第二戦。挑戦者マオ選手とA級ブレードダンサーアコ選手の試合を始めます!」
いよいよ俺とアコの試合だ
ん?第一戦はどうしたのかって?
レイと名も無きA級の試合で、勿論レイが勝ったぞ?
だからレイはもうA級確定だ
「それでは試合開始」
その言葉が響いた直後、お互いに叫ぶ
「創作!」
「空気牢獄」
俺は創作の能力によりヨルムンガンドをぶん殴った時の装備を身に付けた
しかし・・・・アコが使った技は中々にめんどくさそうだ
これ、空気を固定して壁にしたのか?
しかし俺相手に事象の固定をしないとは舐めているにも程がないか?
それとも勇者の固定の能力には何らかの制約があると考えるべきなのだろうか?
それなら俺は
「拒絶の理!」
自身に拒絶を使用して理から外れた存在にする
故に今の俺は、壁に遮られることはない
まぁ、簡単に言えば壁に遮られることを拒絶したってところかな?
俺はそのまま魔力を使った高速移動でアコの背後を取るとアコを攻撃する
しかし、ギリギリの所でアコも持っていた剣で切り返しを行う
いわゆるカウンターだ
「空間固定!」
ってそれはヤバイ!
俺は再び魔力を噴出してその剣を避けると今度はこちらからカウンターを放つ
「ぐっ!」
剣を振り切った状態のアコではこれを受けることも回避することもできずに吹っ飛ばされる
しかし、そんなことも構わずに俺はアコに向かって怒鳴る
「相手を死に至らしめるような攻撃は禁止じゃなかったのかよ!」
今アコは空間固定を剣にかけていた
それによってアコの剣は今何者をも切り裂く名刀と化している
理解しやすい例をあげるとなれば達磨落としだろうか?
今のアコの剣は鎧など関係無しに同じ現象を引き起こすことができるのだ
「いや、僕じゃ本気であんたを殺そうと思わない限り殺すことはできても死に至らしめるような事はできないでしょ」
いや、確かにそれは正論だ。アコが今の俺に固定を使っていないのは俺が自分に拒絶の理を使えている事からわかる
「だからと言って殺そうとするな!死ぬのって結構辛いんだぞ!」
うん、誰かさんによって知ってしまった死の感覚
もう知りたいとも思わないね
しかしながらアコは俺相手に手加減する気が無いのか相変わらず空間固定を使用したままだ
それならこっちもこっちで切り札の一つを切るしかないじゃないか
「空気の拒絶!」
いきなりアコの近くで空気が爆発する
「うっ!」
そしてアコが吹き飛ばされた先でも再び爆発が
もう一度くらい気づかれずに爆破できるかな?と思ったがアコには爆発の正体が気づかれていたのか先に回りの空気を固定されてしまい、拒絶ができなくなった
しかし、それにより一瞬の隙が生じたのでアコの真ん前から突っ込む
それに気づいたアコが剣で受けようとするが、空間を使った達磨落としみたいな事ができるのがお前だけだとおもうなよ!
「空間の拒絶」
俺が呟くと同時にアコの剣が弾かれてアコの体勢が崩れる
まるで横から剣が弾かれたかのように
「っ!?」
その腹に俺の拳が刺さる
そのままアコは吹き飛び闘技場の壁に突き刺さった
そして、アコの頭の上に赤いマークが出る
これはこの闘技場の仕様で、ダメージが大きい人の上に出るものだ
これが出たら試合は終了というルールである
つまり・・・・
「勝者!挑戦者マオ!」
俺の勝ちだ




