エピソード20
先日は投稿できなくて申し訳ありませんでした
その分今回少し増量させていただいております
「へ?オークの集落を全滅してきた?探索依頼なのに?ってブレードダンサーがやったのね!もう!護衛するのは良いけど手を出したらダメじゃない」
受付のお姉さんに怒られるアコ
「うっ、面目もない。僕とした事がカッとなって」
「まぁ、オークの集落が消えたのなら探索依頼も要らないわけだし・・・・・まぁクリア扱いでいいか。ほら君、カード出して」
俺は言われた通りにカードを出す
お姉さんが何かごそごそとしてからカードを返してきた
「はい、依頼完了。それにしても不思議だよね?こんなに町から近いところにあったのに誰もオークの集落ができるほどの数が集まるまで見つけることができなかっただなんて」
通常魔物の集落は人里離れた場所なんかにできることが多い
まず、前提として集落とはある程度の数同種の魔物が集まらなければできない
なので、定期的に狩りに出かける冒険者がいる町の近くに集落ができるなんて普通はあり得ない
そう、あり得ないはずなのに集落ができていた時点で異常なのだ
考えられる可能性としては、異常が発生してその場だけ一気に魔物が増加したのか、もしくは・・・・・
バン!
大きな音と共にギルドの扉が開けられる
「どけっ!至急ギルドマスターに連絡しなくては!!」
一人の男が入ってきて俺たちの付近にいた受付嬢に
「魔物侵攻が発生しやがった!今すぐ防備を整えるんだ!」
・・・・何かから逃げてきたかのどちらかなんだが、今回は後者の可能性が高いな
魔物侵攻とは、大量の魔物が様々な理由で人の住む町へと雪崩れ込んでくる事だ
今回は魔物侵攻の前にオークの集落を見つけていたので何かから逃げてきたと予想している
「皆!集まってくれ!今からアーカム防衛戦の話をしたい」
ギルドマスターの言葉に皆がギルドマスターの方を向く
「ほぅ・・・・」
怖じ気ついて逃げる奴がいると思っていたのに誰も逃げずにギルドマスターの方を向いたのを見て俺は一人呟く
思いの外士気は高いようだ
「まずは戦力を確認したい。それぞれのランク毎に別れてくれ」
「なら一旦君たちとはお別れだね」
アコはかっこよくそう言ってA級の所へと向かった
ちなみに現在のギルドの戦力はこんな感じだ
S級 1人→ギルドマスター
A級 5人→内一人アコ
B級 17人
C級 76人→内1人俺
それ以下の直接戦闘には参加しない組 243人
それ以外 1人→レイ
だ
「ん?君の名は・・・・?」
ギルドマスターがこっちを見て問う
「先日C級になった真央です。こちらは俺のパートナーのレイ」
本当ならここで奴隷と言うべきなんだろうが・・・俺は嘘でも何でも、レイを奴隷として扱うなんてしたくなかったためレイを紹介するときはパートナーと説明している
実際に奴隷を結婚目的で買うやつもいるらしいし問題は無いだろう
「ふむ・・・・・君がガリレオを瞬殺した子か・・・ガッシュからの遺言で君はA級かそれ以上の実力があると聞いているよ」
「ギルマス・・俺、死んでないんだけど?」
あのときの男がギルドマスターに言った
「すまんすまん。まぁ、そういうことで君らはこっちでいいだろう」
そう言うと俺とレイをA級の所へと連れていった
ん?レイも一緒に連れていってよかったのか?まぁ今はいいか
今はそれよりもやるべき事がある
「よぉ、久しぶりだな」
「~~~~~~~~!!!」
アコが恥ずかしそうに赤くなる
「ねぇ今どんな気持ち?自分の方がランク上だからってカッコつけて去っていったら思いの外直ぐにあってしまったってどんな気持ち?ねぇ、教えて?」
これはとある毒舌ハムスターの得意技でよく竜太郎や俺がダメージをもらっていた技だ
まぁ、おふざけはこのくらいにしておいて
「それでは作戦を説明する」
ギルドマスターが作戦を説明しだした