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バスの中では

バスの中では!

作者: とろめぐり

初めての短編、いやこれ長編?が出来ました。感想でこうするといいよ、をくれると嬉しいです。

「扉が閉まります。ご注意下さい」

バスでとまるたびに毎回いうセリフを聞くたびに自分は飽き飽きしてくる。


「なんで、おれバスの運転手になったんだろ」


34歳の俺は、バスの運転手になってから、結婚をずるずる引きずっていたため、未だ独身である。


突然だが、バスの中にはいろんな人が乗ってくる。

学生、子供、老夫婦、会社員……たくさんの人が乗って、降りていく。

それを毎日見ているのだから、飽きてしまう。

まぁ仕事だからしょうがない、と決意を固めてバスを運転し、次の停留所に向かった。


「まもなく、錦北公園前でございます。おおりになるお方は、走行中は立たず、停留所に止まってから、おおり下さい。」


10年も聞いていると、心の中で自分もいうようになってしまう。

俺もだんだんベテランの階段登ってんじゃね!

少しテンションを上げて停留所へと止まった。

「扉が開きます。ご注意下さい」


前の扉を開けて客を入れた。

けれど、いつも当然のようにやっているこの動作でいつもの日常が崩れてしまうことはまだ乗客はきづかなかった 。

しかし、10年も勤めているだけあってこの運転手は異変に気づいた。

(何だ?この3人組は。花粉症の季節でもないのに完全花粉症対策してる。俺も給料手に入ったら買おうかな?)

異変しか感じ取らなかったが。

バスの中に入った3人組はポケットから、何かを取り出した。

けれど、運転手の俺は角度的に見えなかった。だけども、乗客はくっきりと日常では見かけない物を見て驚いた。

『『銃だ!』』

普通なら声を張り上げる場面だろう。だけど、乗客達は落ち着いた対処をし始めた。

一カ所に集まり、携帯を取り出し前に置き始めた。

これには、バスジャックをしようとした3人組も唖然とした。

(なんだ?こいつら手際がよすぎる。経験者か?これは、迂闊に動いたら逆にやられるかもしれない。気をつけてこうどうするぞ)←小声

バスの中は怪しげな空気にのまれていたが、運転手はなにもみていないため状況がさっぱりわからなかった。

「ほんと、いつも通りすぎてつまらないぜ。ジャックとかきてくんないかなー?」

自分では、誰にも聞こえないような小さい声で言ったのだろう。普段通りなら聞こえなかった。しかし今は、バスの走行音しかない状況。バスに乗っている乗客と、ジャックしている3人組は驚くとともに心の中で、こうさ叫んだ。

「後ろ、後ろ!後ろ向けば退屈な人生終わるから」

そんな訴えも鈍感な自称ベテラン運転手には届かない。

少しむかついた3人組のリーダー花木が大声で叫ぶ。

「おまえら、死にたくなけりゃ動くな」

これなら気づくだろう、と花木はちょっとしたドヤ顔をしながら運転手の方へと歩いていく。


一方、運転手


(うるさい客だな。これ以上うるさくするなら降りてもらうか)

まったく、関せず。

すると、先ほど騒いでいたと思われるいかつい顔の男が隣に立って、上着から黒い物体を出した。


銃だ!




隣にいる花木


まどろっこしい事しないで、最初からこれ出せば良かったぜ。

「おい、運転手。このままどこにも止まらず走りつづけろ」


脅された運転手


………………いきなり、愛の告白貰ってしまった。しかもいかつい男から…………初めてのプロポーズだったのに(泣)


「ちょっと、そういうのは私範囲ではないので……すみません、他の人に」

運転しているため、相手の方は向けなかったが、真剣に謝った。

「何ふざけたこといってるんだよ。どんどん飛ばせ」


この言葉に俺は、怒った。

こんなに謝っているのに聞き入れず。そして、どんどん飛ばせ…

ふざけないでほしい。自分の趣味を他人に押し付けないでほしい。

だから、少し反論した。


「ふざけないで下さい。こっちは仕事なんです。貴方なんかに構っている暇なんかないんです。

「お前、ふざけてんのか?これ何かわかっていってるんだろうな」

「銃でしょ。そんなの私も、いくつかもってますよ」

相手は少しびびったのか、後ろにさがり銃をこちらに向けてきた。

「ふん、何をいってるんだか。なら、出してみな」

言い方が物凄く腹が立ったので、愛用しているものを出した。


客?


今回、この区域でバスを襲う事件が多発しているということで、客になりすまして見守っていたのだが、すぐに現れて少しがっかりした。

「もう少し、緊張状態を続けさせてくれてもいいんじゃないか。スリルが足りないよ」

この事件を担当する事になってリーダーとなった速水はある意味変人だった。

何事にも、スリルを感じたくて事件を滅茶苦茶にする人として、同期からも避けられている。

だが、彼自身とても優秀なためクビにするわけにはいかなかったのだ。

けれど、彼は今とても興奮していた。

なぜなら、運転手も銃を取り出したのだから。しかも2丁も。

「いいね、いいね。シリアス展開キター」

速水は股間を押さえつけながら、笑って気持ちよさそうにしていたので、部下全員彼から離れた。


銃をなぜか持っている運転手


なんかなりゆきでお気に入りだったプラモデルを2つとも出してしまった。

どっちも本物に見えていいんだよね。

だけど、いかつい奴が持っている銃もなかなかリアルに似せていていいね。ほしいぐらいだ。


花木(誰だっけ?)


なんだ?この運転手。アクセル踏んでるだけでハンドルも握ってない。アブねぇだろ。

そして、銃を2つこっちに向けてきやがった。

この手慣れた感じプロか。

人質にとっていた客の一人が悶えていやがる。気持ち悪い。

俺の子分の二人もひいてるわ。

しょうがない。運転手をつぶさねぇといけないようだな。

俺は、使うつもりはなかった銃を運転手に向けてぶっ放す用意をした。


絶対絶命運転手


おもちゃを真剣なかおで構えてても、所詮おもちゃなんだから、怖くねぇっつーの。

なので、こちらも構えた。

その直後、銃から弾が飛び出して、窓ガラスをぶち抜いた。


……………………本気(マジかよ。


あれ、おもちゃじゃなかったのかよ。やべー、調子のっちゃった。

マジでどうしよう(汗)


興奮する速水


「おー、犯人撃っちゃったよ。

さぁ、どうでる運転手さん。

ん?おいおい何座っちゃってんの。反撃、反撃。

うわー、なんか謝ってるよ。だっさ。

興醒めだわ~。

腹立つわ。もう我慢できん。ちょっと行ってくるわ」

争いが起こって終わってしまった現場へと歩いた。


苦労人な部下、真奈美


「ちょっと、速水さん」

私の話も聞かず、歩いていってしまった。

私、真奈美は速水さんといつも一緒に事件を解決しているからとペアを組んでいる。

だが、絶対上の人達は厄介者どおしを組まわせて厄介払いしている。

文句をいいたいが、速水さんは頭脳、私は体を使い(柔道で全国優勝しました)事件を部署トップの成績を収めているため、強くでることが出来ない。

まぁ、いつもふざけているけど、やるときはやるんですよね。そこのギャップがなんか………………はっ、私何考えてんだろ。

まずは止めに行かないと。

私も速水さんを追って歩いていく。


本当の客


なんだ?いつも通りに会社の近くでやっている上手い店でご飯を食って、歩くのがだるいからと、バスに久しぶりに乗ったら、バスジャック、雰囲気読めてない運転手、なぜか悶えてから争っている場所へと行ってしまった男、それを追いかけていった。なかなか可愛い女の子。

なにこの状況。

今日が俺の一生の最期なんだな。

親孝行ちゃんとしときゃ良かったな。あと、目つき良くしときゃ良かったな。母ちゃんごめんな。

そして、ばあちゃん今そっちへ逝くからね。

そう考えて、しがない会社員山崎は座席で目をつぶり、一滴の涙をたらした。


運転席の近くにいる4人


「おいおい、運転手さん、反撃しましょうや。そうじゃなきゃつまらんでしょうが」

「おいお前なに立ち歩いてんだ。子分らをどうした?」

「あぁ、あのモテなさそうな2人は本を渡したら、通してくれた」

「あいつらー(怒)」

怒りで拳を震わせていた。子分たちがどうなるのか本当に心配だ。

「で、どこに向かいましょう」

「だから、このまま止まらず走りつづけろ」

「その、愛の告白止めろっつってんだろーが」

いくら、寛大な俺でも二回も男に告白されちゃ、怒るしかない。

手元に置いてあったプラモデルの銃を取り出して構えた。

「キター、白熱の闘い到来。俺も参加するわ」

そういうと、そいつも銃を取り出した。

その行動と持っている行動に花木は驚いた。

「何なんだこのバスは。銃を持っているのが当たり前なのか」

今まで平然とした顔をしていたが、とうとう顔を強張らせた。

その行動に俺と、客?は顔を笑わせて、犯人に銃を突きつけた。

「さぁ、これで犯人さん」

「チェックメイトだ」

「おまえら、そろそろやめろや」

突然投げ飛ばされ、腕を固められた。

客の方は、首を抑えて苦しんでいた。

俺を固めているなかなか可愛い女の子は、嘆息しながら腕をゴキゴキと鳴らし始めた

「…………(声にならない痛み)」

「速水さんは想定内ですけど、何故運転手であるあなたが銃を持っているのですか?署まできてもらいますよ」

言葉は丁寧だが、目と関節技が本気だった。

すると、突然ジャックのリーダーが騒いだ。

「形勢逆転、さぁお前ら手を上に上げて壁の方向きな」

「くっ、油断したわ」

「「いやいや、油断してないでしょ」」

速水とかいうやつとかぶった。

握手をし友情が芽生えた。

「おまえら、早く手を上に上げろっつってんだろーが。おい、そこに座っている奴も、立って手を上に上げろや」

言われた男の人は、犯人のいうことを聞くどころか。目をつぶったままだった。

「なめてんのか(怒)」

すると、今まで目を

つぶっていた男が目を開けた。

そして、見たもの全員同じ声を出した

『『『ギャーー-~ー~』』』

恐ろしかった。目が世間でいう三白眼というやつだった。それだけでも怖いのに睨みつけられていて、100倍増して怖かった。

いかつい顔の犯人だってびびって時間が止まってるぞ。

あ、ここが活躍する場面だ。

そう思った俺は、自分の靴ひもを使い手を縛りつけ、足を相手の靴ひもで結んだ。

「ハッハッハッ。これで一件落着」

呆気ない終わり方だった。


その後

バスの中にいた人達は事情聴取をする事になった。


「運転手の名瀬夕貴さん。今回は銃を持っていると聞きましたが」

「あぁ、プラモデルのことですよ。本物そっくりでしょう。

そして刑事さん、俺決めましたよ」

「何をですか?」

「演劇をしてみようと思ったんです。だって本物の警察の人とバスジャックの犯人を騙せるほどですよ。これなら、世界にも通じる、そう思いました」

「…………そうですか。次」

「まだ、話終わっ……あぁぁ、連れて行かないでー」

目障りだったので、連れて行かせた。

「うるさいやつだな。演劇も続くことやら。

次で最後か山崎俊彦さん、どうぞ」

「失礼します」

なぜか、面接のようになった。

「ご苦労様でした」

「はい、ありがとうございます」

「特にないので、終わりです」

「はい……はいっ?」

「どうぞ、ご退出下さい」

「あ、失礼します」

山崎さんは不思議そうな顔して出て行った。

「はぁー、怖いわ。直接真ん前で話すとびびって声裏返るところだったわ」

以上事情聴取でした。



「このように、人生何が起きるのかその日にならない限りわかりません。皆さん、1日を大切にして過ごしていきましょう」

俺は、壇上で話し終わり一礼をした。

「名瀬さん、ありがとうございました。皆さん、大きな拍手」

先生がそういうと生徒から、体育館から溢れ出すような拍手の音が響いた。


このように、わたしは全国を巡り1日を大切に生きていく事が大切だということを、教えて回っている。自分の特技を使ってね。



本当に人生はわからない。

だからこそ楽しい


どうだったでしょうか?楽しんでいただけましたか?これからも短編を書いていきたいと思いますので、ご指摘していただけると嬉しいです(≧Д≦)

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― 新着の感想 ―
[良い点] オチが意外なところに辿り着いたので、読了後に爽快感が残りました。 物語を進める視点がちょっとぶれたように感じましたが、運転手・犯人・乗客たちの濃いキャラクターと、テンポよく展開されたスト…
[一言] 内容はよくわかりませんでしたが、ノリは好きですね。 登場人物が多いので、発言者が誰なのか分かりやすくするともっといいと思います。 改行の仕方を工夫するともっと読みやすくなるのではないでしょう…
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