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 バイトからの帰り、街灯が明滅する下に、座り込む人影があった。左右は雑木林に挟まれ、視界は悪い。前後に足音はなかった。

 風が出ていて、呻き声のような葉擦れの音が耳にうるさく、心は緊張と恐怖の中にあった。

 人影は、年端も行かぬ少女だった。この寒いのに、ブラウス一枚で下着も着けていない。斑に付着した泥と同じように、彼女には生気がなかった。一見して、これが生きているものではないと悟った。

 乱れた黒髪は少女の胸の辺りまであって、生前はさぞ艶やかで美しい自慢の品だったのではないかと推測できる。唇は薄くすっきりと高い鼻。少女らしくふっくらとした頬は、極上とも言えよう。

 元々幼女趣味があったわけではない。ただ僕はこのとき、性欲を刺激されていた。それはあどけない少女が淫らな格好をしていたせいかもしれないし、あるいは彼女が、すでに死んでいるものだからかもしれなかった。

 この子を持ち帰りたい。そう、思った。

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