装備調達
お読みいただき有難うございます。
更新ペースが落ちてきている……がんばろう。
「マサキ、そういえば武器防具の類を見かけて居ないのだけど、
普段はアイテムボックスのなかなのかしら。」
アイリスの冒険者登録が終わったので、今後はどうしていこうかと
相談しようとそのまま隣の酒場に行って席についた所で質問された。
「え?あー、服と魔道具だけ、かなぁ?」
嫌な予感を感じつつも正直に答えた。
「はぁー……、身軽にも程があるでしょうに。魔法専門でもせめて防具くらい
装備するものよ。それこそ動くのに支障がないならフルプレートアーマー
でもいいくらいよ。マサキがそんなの来たら歩けないでしょうけど。」
「いやー、あはは。魔法研究とか採掘手伝いとか意外とハマっちゃって……」
「笑い事じゃありません。お金は有るんですか?」
「金貨10枚以上有るけど……」
「じゃあ、まずは防具を買いましょう。私の分は本当は要らないのですが、
さすがに素手で剣を受け止めるわけにもいきませんし。」
「武器は?」
「マサキは何か武器が使えますの?
私の知る限り特殊な事情でもなければ戦う技術は持ってないはずですが。」
「お察しの通り、ありません。」
「なら、とりあえず今直ぐには買いませんわ。
下手な武器よりその服に仕込んである魔道具のほうが強いですから。」
おおう、そうなのか。
というわけで、防具を買いに行くことになった。
冒険者ギルドがあるだけあって、ちゃんと武器防具を売っている店があった。
防具屋の方に入る。
壁には見本が吊るされていて、カウンターにはいかにも鍛冶屋してそうな
ムキムキのおっちゃんが居た。ちぃ、店番なら可愛い女の子にすればいいのに。
「何か、変なこと考えていません?」
「え?き、きのせいじゃないかなー。」
何この察知能力怖い。
「お?お前さんは最近噂の魔法使いか?ようやく防具を買いに来たか。」
「え?えーと?どうなんでしょうか?」
「暴れ猪仕留めたり、お馬鹿な冒険者を返り討ちにしたのはこの人ですわ。」
「やっぱりそうか!いやー、冒険者のくせして服で町の外うろついてるって
聞いてな?ちょっと心配してたんだよ。
やっぱり、身を守るものは大事だからな。」
どんだけ有名になってるんだ俺。
「えぇ、そう思いますわ。私は彼のパーティーメンバーなのですが、
やはり防具なしはよくないだろうと言うことになって買いに来たのです。
私達はステータスはランクEなのですが、ちょうどいい防具は有りますか?」
「まぁ、とりあえずは皮の装備だろうな。1セットで金貨1枚かな。」
安いのか高いのかわからなかったが、アイリスがなんか納得してたので
2セット買った。
「これでようやく冒険者の端っこみたいな格好になったんじゃないかしら。」
「むう……」
「どうしたの?」
「鎧の背中側に風噴射するようにしたら、空中戦闘出来ないかな。」
「顔面から地面に突っ込むのが落ちだと思いますわよ。」
「やっぱり?……じゃあ、大人しく通常攻撃用とかの魔道具に改造するかな。」
「装備新しくするときは元に戻しておかないとめんどくさいですから、
そこは気をつけてくださいね?」
「あいよりょーかい。」
その後、皮の盾とかショートソードを買って、色々と魔道具化した。
魔道具の性能確認をしたら、冒険者ギルドに行って討伐依頼を受ける予定だ。
大丈夫かなぁ……
お読みいただき有難うございました。