平和と平穏は突然に崩れ去る
初心者の作品ですが見てくれて嬉しいです。よければ最後まで見てください
僕の名前は小鳥遊天吏女っぽい名前だが俺は男だ。ちょっと女っぽい顔のせいか、友達からは「てんし」なんて呼ばている俺は、今おかしな空間で正座して幼女から説教を受けていた。
「いい?だいたいね、あんなに戦力の差があったのに何故突っ込もうと思ったの?バカなの?バカなんだよね?」
はぁ、一体なぜこうなってしまったのやら僕は生きていた頃の事を思い出す。
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それはある日の昼下がりのこと俺はお金を引き下ろす為銀行にいた。
いつまでも続くと思っていた平穏で平和の時間はいとも簡単に崩れ去った。
「おらぁ!金だせ!はやくしろ!撃たれてぇのかボケ!」
銀行強盗だ。運悪く俺は武装した3人の銀行強盗に遭遇していた。
(おいおい、マジかよ。ったく、銀行強盗なんて本当にやる奴いたのかよ。)
ウィーンウゥーーウィーンウーン
パトカーのサイレンの音だ。
「ちっ、誰だ!警察を呼びやがったのは!」
「兄貴早くしねぇと」
「わぁってるよ!まだこんだけしか入ってないがトンズラするとしますか。」
この時ここにいた全員が「助かる」と思った。だがそんな淡い希望も1人の少年の勝手の行動によって
砕かれることになった。
「この悪者めっ!このぼくがこらしめてやる。」
「あぁん!?なんだこのガキは。」
「兄貴!そんなガキ放っておいて早くにげましょう!」
「おう、そうだな。おらどけよ。そこのガキ!」
変に育った正義心からか、この場にいた1人の小学生ぐらいの子が強盗達の前へ躍り出たのだ。
(おい、危ないぞ!はやく逃げろ!)
そう天吏は強く思った。だがその少年は天吏の思いとは全くの逆の行動にでてしまった。
「なんだとぉー!この悪者めっ!くらえぇー!」
そう、この少年は無謀にも武装した強盗に掴みかかったのだ。
「んだぁ?このガキは邪魔すんじゃねぇ!」
「兄貴!」
「わぁってるよ!しゃあねぇ、あばよガキ。」
そう言って強盗は足に掴みかかってくる少年に向け銃を向けた。
(っつ、まずい。このままでじゃあの子が。)
天吏は少年の危機に無意識に何かないか辺りを探した。
(あれだっ!)
天吏は近くにあった壺を持ち、声を上げながら強盗に向け走りだした。
「うぉぉぉぉ!」
天吏はそのまま少年に銃を向けた強盗の頭に壺を振り下ろした。
「ん?なんd、ぐあぁっ!」
強盗は咄嗟のことに反応できずそのまま倒れた。
「兄貴っ!」
「この野郎っ!」
強盗の1人は兄貴と呼ばれる人へ駆け寄り、もう1人は天吏に向け銃を向けようとした。だがその銃は天吏に向けられることは無かった。
「なっ!ぐはっ!」
天吏が兄貴と呼ばれる者から銃を奪い、その強盗の足に向け引き金を引いたからだ。
撃たれた強盗は足を抱えのたうち回っていた。
「てめぇ!ぜってぇゆるさねぇ!」
最後に残った強盗も銃を天吏に銃を向ける。だがそこに
「銃を下げて手を上げろ!」
警察が突入してきた。天吏は咄嗟に後ろへ振り返った。
(たっ、助かった・・・えっ)
それが命取りになるとも知らず。
「へっへへ、お前が悪いんだ。お前さえででこなきゃ。」
そう言って、男は銃を落とした。
「今だ!確保ー!撃たれた青年を最優先に保護しろ!」
(意識が・・・もうだめだ)
この日、世界からまた1人の命が消えた。
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「ここはどこだ?」
天吏は真っ白で何もないこの世のものとは思えない異質な空間に立っていた。いや立っているのかすら
天吏にはわからなかった。
「ようこそ、私の空間に。歓迎しますよ、どこか普通の人とは違う異質な勇気を持つ小鳥遊 天吏さん」
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「お嬢さん大丈夫?迷子?お母さんかお父さんがどこにいるかわかる?」
「・・・は?」
「ん?わからないの?困ったなぁーここがどこだが俺も分からないしなー」
「違うわよーー!そうじゃないでしょ。こんなおかしな所にいて、神々しいオーラだしてたら普通わかるでしょ!」
「・・・?」
「・・・?じゃないわよ!私は神様!そして貴方は死んだの!」
「はっ!なるほど。」
「ようやくわかったようね。」
「そういう遊びだな?」
「違うわよバカー!」
こんな所にまできても天吏は平常運転だった。
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「ぜぇぜぇ、分かった?分かったわよね?分からないなんて言ったら地獄にでも落とすからね?」
天吏は先ほどのやりとりの後なぜ自分がここにいるのかそして目の前にいるどう見ても幼女にしか見えないこの子がなに者なのか説明を受けていた。
「分かった。十分分かったからそんなに息を切らさなくても」
「貴方のせいでしょーが!!」
「ごっごめん。」
「それで?なんであんなことしたの?」
「あんなことって?」
「なぜ強盗に突っ込んで行ったのかって聴いてるのよ。」
「なんでってそりゃ子供が殺されそうだったからに決まってるじゃないか。」
天吏がそう言ったあと自称神様は呆れた顔して
「はぁバカですねぇ。」
この言葉に普段は温厚な天吏も少し怒った。
「はぁ!?なんだよバカって、お前子供の命がどうなってもいいのかよ?この自称神のツルペタ幼女!」
プツンッ
この言葉に自称神のツルペタ幼女がキレた。
「はぁ?今なんつったお前、ちょっとそこに直れやボケっ!」
(やばっ!いいすぎた)
こうして天吏は正座して冒頭のシーンに戻るのだった。
いかがでしたでしょうか?批判コメ、ここをこうしたらいいなどなんでもコメントください。なるべく直していきたいです。