↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR

精神科の患者になって

作者: 霜月希侑
掲載日:2026/05/30

精神科病棟で過ごしていると、さまざまな状態の患者さんと出会う。


食事がほとんど取れない人。夜も眠れず苦しんでいる人。部屋から出ることができない人。活動に参加できず、涙を流している人。頓服薬を飲みながら何とか一日を過ごしている人。


そんな姿を目にするたびに、「心の病気は簡単に治るものではないのだ」と実感する。そして同時に、なかなか回復できず苦しみ続けている人がいる現実に、悲しさを覚える。


少しでも楽になってほしい。少しでも穏やかな時間を過ごせるようになってほしい。そんな思いが自然と湧いてくる。


一方で、私は食事も取れているし、眠ることもできる。活動にも参加できている。そのため、「自分がここに入院している意味はあるのだろうか」「もっと大変な人がいるのに、私は迷惑なのではないか」と考えてしまうこともあった。


それでも今の私にできることは、自分に与えられた治療や活動に真剣に向き合うことだと思う。体調の優れない人たちの分まで、という気持ちで一つひとつの活動に取り組んでいる。


そして何より強く願うのは、医療のさらなる進歩である。今は治療が難しい病気や症状であっても、いつかは回復への道筋が見つかり、多くの人が苦しみから解放される社会になってほしい。


病棟で出会った人たちの姿は、その願いを私の中でより強いものにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。