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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

救世主義務

掲載日:2026/03/24

裏道で三人組が1人の女性と対面していた。

「俺がこの世界を救ってやるからよ、黙って俺の言いなりになれよ」

男が目の前の女性を殴る。すると殴られた女は倒れ

「ゲホッ、救世主がこんな事をするわけがないわ。どうせ偽物でしょ」

女は咳き込みながら相手を睨みつける。三人組は笑った後、女性を殴った男がニヤニヤしながら首を見せる

「これが救世主義務の証だ」

そう言いながら女性の顔に首を近づける。

「どうだカッコいいだろう!ゲームやアニメの選ばれし紋章っぽいだろう」

男は下卑た様に笑う。すると後ろの男と女が笑いながら

「よっ!鈴木様。カッコいいですよ」

「スズ様。今夜はこの女と三人で楽しみましょう」

女性を殴った男をよいしょする。鈴木は女の身体をいやらしそうに見る。

「そんな紋章なんて偽物よ!脅しには屈指無いわ」

女は少し表情を強張らせながら鈴木を睨みつける。鈴木は余裕そうに笑いながら紋章を掻き

「じゃあ、この救世主義務の力で少し痛みつけるか」

そう言うと剣を出現させる。

「腕一本くらい良いよな」

鈴木が剣を振り上げる。女は目を瞑る。

「一つ聞きたいんですけど救世主義務が現れてから何日経ちました?」

鈴木の後ろから声が聞こえてくる。鈴木は驚きながら振り返る。すると手下の2人は首から血を流して倒れていた。鈴木は少し恐怖しながらも剣を構え

「お前は誰だ!」

男は少し考えた後、頷き

「鈴木だからうーん、よくある苗字って事にしようかそれともうーん?良いの浮かばないんですけど良いですか?それよりも救世主義務が現れて何日経ちました?ああ!そうだ!それと引き換えで教えます」

にこやかに笑う。鈴木は少し恐怖しながら笑い

「教えて貰わなくて良い。てめえはここで死ぬからな」

剣を男に向かって振る。男は剣を余裕でスレスレで避け首にタッチする。すると男の剣が消える。

「何しやがった!」

鈴木が動揺する。男は頷きながら

「初めてだとそうなりますよね。教えて欲しそうなので救世主義務が現れて何日経ったか教えてくれれば教えます」

「さっきからうるせーな、2日だ!2日!」

「ああそれなら、大丈夫そうですね。あと今何時ですか?」

「質問ばっかり多いぞ。22時だ!」

「これはありがとうございます。じゃあ教えますね!これは俺の能力の話なんですけどまあ見た方が早いですね。自分の首を見てください。教えてくれたお礼で待ちますので」

鈴木はスマホのカメラ機能を使い首を見る。すると紋章が半分消えていた。

「どういう事だ!何で消えている!」

「これは俺の能力なんですけど」

男は服を少し捲り腕を見せる。鈴木は男の腕を見る。すると鈴木の紋章の半分がその男に浮かび上がっていた。

「どういう事だ!何でお前に?何で俺の紋章が?」

鈴木が狼狽える。男は捲った服を直しながら

「あなたの能力の半分をこっちが貰ったって形ですね!なので能力を失ったわけでは無いです。大丈夫ですよ。半分使えますよ」

男は鈴木に笑いかける。鈴木は笑顔に恐怖を覚えながら剣を出現させる。だがさっきより剣は短くなり短剣の様になっていた。鈴木は理解した様に頷く。

「そういう事か、ならてめえも使えるってわけだな」

「はい、そうなりますね」

そう言うと男は短剣を出現させる。鈴木は死んだ手下を見た後、男を見て

「何でもするから見逃してくれないか」

「定番よりは早いと思いますけどすみません。無理ですね、今回の件を見ると信用出来ないので」

鈴木は諦めた様に笑い、短剣を構えて男に突進する。男は余裕で避けた後、短剣を首に近づけ

「ちなみにこの剣は氷の能力の剣ですね」

剣から冷気を出した後、首を刺す。鈴木は男を見ながら息絶えた。男は鈴木に殴られた女性に近づき

「あの、すみません。この件は黙っていてください。お願い出来ますか?」

男は恐る恐る聞く。女は少し恐怖しながらも頷く。

「ああ良かったです。では俺はこちらで失礼します」

男が去って行く。女は見送った後、一目散にその場所から逃げ出す。


男は去った後、公園に行く。するとポニーテールの少女が男に気付き駆け寄る。

「燕さん、どうでした」

燕は腕を捲り紋章を見る。すると鈴木の紋章が消えていた。燕はほっとしながら

「今回は大丈夫みたいだね。今回も助かったよ。ありがとうね」

少女に笑いかける。少女も笑いながら

「それは良かったです。消えなかったら災厄から世界を守んないと行けませんもんね」

「救世主義務ってやだね」

「そうですね。仕事が終わった事ですし、ファストフードに行きません?」

「そうだね三葉」

「じゃあ行きましょう」

三葉が先導する。燕は後をついて行く。燕は疲れたと伸びをしながら三葉の首にある半分になった紋章を見て、次は良い人が良いなと考える。


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