第9話 初仕事
冒険者になったのはいいが、Fランクのままだと
報酬も少ないな...でもまずは、依頼を受けないとな。
「Fランクでできる仕事は....」
しばらく、掲示板に目を通しFランクでも出来る仕事を探していたのだが......
「なんで僕は冒険じゃなくて、炭鉱夫なんて
してるんだっけ?」
.....炭鉱夫の仕事は、冒険者ガードさえあれば出来る。
特に危険を伴う仕事だが、稼ぎは悪くない。
これで借りた分を返せるなら安いものだ。
結局僕は、冒険者になってから最初の1週間という
貴重な時間を費やし、返済分を稼いだ。
あの質屋の相手をするのも疲れるが、仕方ない。
「コンバットナイフを質に出したスミスだ。
返済金を持ってきた。」
「おぉ、スミスさんでしたか。
もう来ないものだと思っておりましたぞ。」
あれだけの金額しか借りなかったというのに、
返済が遅かったという皮肉だろう。
何でもギルドで聞いた話ではこの質屋、1回目は良い顔をし、2回目以降に利率を引き上げるらしい。
それにしても、この男が下衆な顔をして笑っているのを見ると、少々、寒気がするのは僕だけだろうか?
「えぇ、借り入れ分と利息分、確認しましたぞ。
では、こちらのナイフを確認して下さい。」
「確かに受け取った。」
「それでは、今後もご贔屓に。」
質屋は、不敵な笑みを浮かべ僕を見送った。
.....やはり寒気がする。




