第6話 街を目指して
それからというもの3週間ぐらいだろうか?
僕は近くの森に入り、迫り来る"序盤モンスター"?
などを倒しつつ、なんとか生活していた。
エルフの体は便利なもので、聴覚に優れているおかげで食料となる生物を探し出すだけでなく、川のような水源を発見するのにも役に立つ。
また、体に刻み込まれた習性か、簡単に木の上で寝ることができ、就寝時の安全を確保できる。
森の中での暮らしにも慣れてきた頃、屋根と床だけの簡易的なツリーハウスを作り、ある程度快適に過ごせるようになった。
だが.......
「まだ1人も人間に遭遇してない。」
―誰も来ない、そう誰も来ないのだ。
人間...いや、エルフか? 誰しも長いこと孤独状態に置かれれば精神に負担がかかる。
「このままでは、自宅守護者になってしまう。」
その時、10m程先から物音がした。
「今度はスライムか?」
暗くはっきりとは見えなかったが、人型であった。
「ついに人が来たのか!
薪は確かここに..... ―ティンダー」
炎で周囲を照らすとそこにいたのは....
「二足歩行する巨大な豚?―オークか!」
オークはその手に持った棍棒を振り上げ、攻撃しようとするが、それよりも早くナイフによる無慈悲な一撃によって葬られる。
「かなりナイフの扱いが上達したようだ。
でもやっぱり、この森に人は来ないのか...
何をするにしても情報が必要だし、そろそろ街を
探さないとな...まずは森を出るか。」
あの日以来見ていなかった森の外の景色は、何ら変わっていなかった。
「同じような景色ということは、また同じ方向に戻っ
てきたってことか。ん? あれは...街道か!」
オーク討伐後
何か新しいスキルは......ん?クリーンだって!!
スキル"クリーン": 使用することで任意のものを清浄する
まさかオークが持っていたなんて...




