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第3話 神との対話

一言で表現すると、僕は今、非常に混乱している。


「神?」


「神と言ってもそう大したものじゃないよ。

 私の役割は世界の守護...創造ではないからね。」


自分の身すら守れなかった僕からすれば、"世界の守護しか"という言葉は、口が裂けても言えないのだが。


気づけば、"その声の主は本当に神なのだろうか"という疑問を完全に放棄していた、否、させられた。


「私は2つの世界を守護していてね。

 1つは 君が元いた世界、そしてもう一つは 君たちの

言うところのファンタジー溢れる世界...

 そこで1つ 私から提案をしよう。もう一つの世界に   

行く気はないかい?所謂、異世界転生だね。」


異世界転生、あまりそういうものを読んでなかった

僕でもどこか惹かれる所があった。


「実はその世界に邪神の手が迫っていてね。

 でも私では、その邪神に干渉できないんだ。

 だから、君にその邪神の討伐を託したいんだ。

 引き受けてくれるかな?」


混乱していた影響だろうか、あるいは別の何かか、

僕は何の疑問を持たずに引き受けてしまった。


「必ずや期待に応えてみせます。」


「では、見た目を変えさせてもらうよ。

そのままでは馴染めないだろうからね。」


神がそういった途端、僕の体は光だし別の体へと作り替えられた。その部屋の壁にかかっていた鏡を見ればそこには全く別の姿が写っていた。


短めの銀髪に緑色の目、長く尖った耳...

エルフの様なものだろうか?


服装も会社員のものではなく、デタッチャブルカラーシャツや瞳と同じ色のズボンとベストとなっていた。


また、その腰に回されたベルトのフォルダーには、

1本の鋭いナイフが刺さっている。


「それでは、君が邪神を討伐することを願って。」


光が僕を包んだ次の瞬間、僕は広大な草原に立っていた。





――――――――――――――――――――――――

その後の冥界


「実に面白い実験だね。」

「主神様...何故ここに?」

「君が思考誘導まで使うとは、珍しいことだからね。

少し見させてもらったよ。

 それにしても随分と面白いラットを使うね。」

「ラットではなく大切な我が子です。」

「思考誘導の効果が切れるよりも早く送り出そうとし 

た者の言葉とは考えられないね。」

「否定はしません。」



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