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第25話 装備の新調 -Ⅰ

1ゴールド≒100円


ツヴァイヘンダー : 両手剣 ロングソード


ドルヒ : ダガー

ある日、依頼達成後の帰り道にて......

 

「あら? 剣に刃毀れが...どうしましょ?」


「ロングソードが使えないとなると戦うのは難しく

 なるか....僕のナイフも劣化してきたし、

 今日は遅いから明日、武器の新調に行かない?」


「そうね、そうしましょ。

 そういえば、今日は何の料理を作ってくれるの?」


「そうだな....今晩は......」


.....................


そんなことがあり、今日はギルドで紹介してもらった武具店に行くはずだったのだが.....


「ローズ? その格好は.....」


「ん? 何か変だった?」


「いや、可愛らしいとは思うけど....」


ドイツやオーストリアの民族衣装......


確かディアンドルといったか? 


それみたいな服装........


冒険者が武器を買いに行く格好ではないな。


「ドワーフの職人だと中には格好で売る相手を選ぶ

 のもいるって聞くからなぁ....」


「この店は大丈夫だ、ってマッスルさんは言ってた

 から大丈夫よ。」


流石はマッスルさん。


伊達に長年、ギルドの受付をしてるわけじゃないか....


「それに普段着はこれしか持ってないの。」


「そうなんだ.....」


まぁ、冒険者って大体がそんなものだよな。


「あっ、ここよ。武具店 "冒険者の憩い場"」


店頭に斧....いかにも冒険者御用達って感じだ。


これは品揃えも期待できそう......だ!?


「あ~んら、お二人さんが今日のお客さんかしらぁ〜

 ハンサムなお兄さんに、美人のお·ね·え·さ......」


バタンッ


ん? 聞き間違えかな。 


「もお〜いきなりドアを閉めちゃうなんて、

 ひっどぉ〜いじゃなぁ......」


バタンッ


えっ? 何あれ.... おネエドワーフ? 何の冗談だ?


町中でドワーフはよく見かけるから男女の見分けは

当然出来るのだが.......あれは、伝説のおネエ属性....


「.......来る店を間違えたのかな?

 あっ フレッド、向こうの店じゃない?」


「うっふ、この店で間違いないわよ〜お二人さん。」


そう言いながら店主らしき"おネエドワーフ"は二人の腕を引っ張り、店内に引きずり込む。


その腕力は流石ドワーフといったところか....


「うっふん、私はこのお店の店主 マルコよ。

 マルコお姉さんって呼んでちょうだい。」


「え、ええ。分かりました....マルコ...お姉さん?」


ローズよ、こういう時は無視も重要だ。


「そっちのハンサムさんがフレッドさんで、

 そこの美人さんがローズさんねぇ〜。

 ギルドからの予約ではお兄さんはナイフの修繕を、

 お姉さんは新しいロングソードをってなってた

 けど、これで間違いないかしらぁ〜」


「はい、間違いないです。」


「うっふふ、お兄さんのナイフは後で預かるわぁ〜

 ところで、お姉さんはどんな剣をお·望·みなの

 かしらぁ〜?」


「うーん、形は今の剣をベースに、材質は鋼を使った

 もので、あと装飾の類は付けないで欲しいです。」


「いつも使ってる剣を見せてもらえる?」


あれ? 真剣な話になると"おネエ"は抜けるのか....


「刃渡り1300ミリ、重量6.2キロといったところ....

 十字型のツヴァイヘンダー、素材は鋼.....

 予算はいくらかしら?」


刃渡り130センチ、重量6キロ超え.....


いつもローズがライフルバッグみたいな革袋に入れて

持ち運ぶのもよく分かる。


「10万ゴールドまでに抑えてもらえると。」


10万ゴールド!? そんな大金使って大丈夫なのか?


「10万G.....

 分かったわぁ〜 最高の剣を仕上げて あ · げ · る 。

 それにしてもお姉さんの剣、ドワーフの剣士でも

 中々使わないものよぉ、よく持てるわねぇ。」


普通の人間なら持つのでさえも大変な重さだからな....


強化スキルを使うことの出来る者の特権だろう。


「それじゃあ〜次は、お兄さんのナイフも見せてもら

 おうじゃないのぅ〜」


おネエに戻ったのか...


「これです。」


「.....うっふふ、あなた見かけによらず狂戦士みたいな

 戦い方するのねぇ〜 刃が物語っているわぁ〜」


そんなことが分かるのか!?


流石はプロフェショナル、"おネエ"を除けば凄いな。


「これならぁ、4日後に受け取りに来なさぁい。

 お姉さんの剣と一緒に渡すわぁ〜」


4日でローズの剣まで完成させられる......凄いな。


「代わりの武器を貸して · あ · げ · る · からッ、

 後で買ってくれるなら貸出代は安くするわぁ。」


ここに来て遂に商人としての本性を現したか。

でも、この世界にしては良心的な方だ。


...........


「お姉さんにはこのドルヒが、お兄さんにはこのタイ

 が、おすすめよぉ。」


ドルヒ.....ダガーのことだな。


タイは.....そのままネクタイのことか。


ネクタイ? 何故?


「私のはまだ分かるとして....フレッドのはタイ?」


「うふっふふん、 携帯性はバ·ツ·グ·ンよ。

 このタイは魔力を込めると硬化するのぉ〜」


「そんなもの使わなければならない場面なんて....

 対人戦闘ぐらいにしか役に立たないだろう?」


「貴族のパーティーでは武器の携帯は不可能なことが

 多い......もし、そんなところで襲撃されたら.....

 後は分かるでしょう?」


おネエが抜けた.....真面目な話ってことか。


「あれはまだ私が儂と名乗っていた時のこと...

 私は考えなしに敵に突撃するアーチャーと

 魔道具頼りのポンコツ魔法使いとパーティーを

 組んでいたの....」


考えなしに敵に突撃するアーチャー...か、


どこかで聞いたような気がする。


「私達は調子に乗っていたのよ...

 結成したての惰性でAランクにまで上がって、

 ある日、貴族のパーティーに招待された....」


Aランクパーティー.....今さらっと凄いこと言ったな。


「思い返せばあの頃はまだ若かったわ。

 私達はその雰囲気に浮かれて警戒を怠っていた...」


「話から察するに、そこで襲撃に遭ったのか?」


「ええ、そうよ。あの有名なバート迎賓館襲撃事件.....

 いいえ、この話はやめましょう。

 4日後よ、いいわね。」


「バート迎賓館襲撃事件...........」


ローズ? 


真剣な顔をしてるな.....それだけ重大な事件だったのか?


「待ってくれ、代わりの武器がネクタイじゃ、

 モンスター相手では戦えないんだが...」


「あなた、ナイフが主力ではないでしょお〜?

 筋肉の付き方は右利きのそれなのにぃ、

 ナイフの傷は左手のものよぉ〜

 そ · れ · な · ら 魔法とかが主軸でしょおぅ?」


「そこまで分かるのか.............


 ああ、じゃあ僕はそのタイを。」


「私はそのドルヒを代わりに。」

注釈 : 普通の人間にとっては作中の条件の

   ツヴァイヘンダーは実戦には向きません。

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