第2話 邂逅
気が付けば、見知らぬ天井を見上げていた。
「どこだ、ここ?」
内装からここが病院ではないことは判断できたが、
それ以上のことは分からない。
強いて言えば、洗練された古風な洋室といったところか。
加えて不思議なことに、先程まで感じていた痛みは無く、体は五体満足である。
10分程だろうか、その場に留まっていたが、特に何も起こらなかった。
だが、それは、ますます僕の警戒心を刺激した。
― 外へ出なければ僕はきっとこのままであろう、
それはダメだ。―
僕の直感がそう訴え、気付けば体を動かしていた。
「扉?」
部屋を出て、廊下に出るとそこにはある一門の扉のみが存在し、異様な存在感を放っていた。
「どう見ても怪しいが...」
その様に、入るべきか考えていた時、扉が溢れんばかりの光と共に開いた。まるで僕を誘うように·····
誘われるがままに入った扉の奥は、書斎のようになっていたが、中には誰もいなかった。
「汝が来訪を歓迎しよう」
ッ 何だ!? 頭に直接語りかけられた!部屋には誰もいないというのに!
「すまない、 驚かせてしまったようだね。
これは、一種のテレパシーの様なものだよ。」
テレパシー?
やはり夢でも見ているのだろうか? 変な夢だ。
「夢ではないよ、迷える仔羊君。
ここは冥界、亡くなった統べての魂が彷徨う地、
そして、私は世界の守護者‐君たちの言う《神》に
当たる存在だね。」
神? ますます意味が分からない




