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第18話 猫
僕は今ある生物を愛でている。
深淵を覗くが如き漆黒の毛皮、何者かを射るような
鋭い瞳孔 そして、今僕を魅了し離さない肉球...
そう、黒猫だ。
名前はアテナ(Athena)、僕が名付けた。
アテナと僕は共に公園で暮らすもの同士、助け合って生活している。
例えば、僕はアテナのために市場で魚を買ったり、
干し肉を分け与えたり、アテナが持って来る
猫じゃらしみたいなもので遊んであげたり....
あれ?助け合ってないな。
まあ、アテナは僕の心の平穏を保ってくれていると思おう。
異世界の猫だからか、アテナは高い場所からも嬉々として飛び降りるし、かなり人懐っこい。
.........
やっぱり、肉球は至高だ。
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吾輩は猫である。
名前は....共に暮らしているエルフからはアテナと呼ばれている。
吾輩はオスなのだが、この男は知らないのだろう。
男は我が眷属で、よく吾輩に肉や魚を貢いでくる。
吾輩は雑食だが、男が草を持って来ることはない。
そうは言えども、良い眷属であることに変わりない。
これからも精進せよ、我が眷属よ。




