第15話 エリーカ
僕はその後、老婆 , エリーカに連れられ彼女の店を訪れたのだが.....
「弓矢を使うエルフなんて久しぶりに見たわいね。
昔は沢山居たんだけどねぇ....」
「昔は?」
「なんだい、女に年寄りだって言うのかい?」
さっき自分で"老人に二言は無い"とか言ってたのに.....
「十分、お若いじゃないですか。」
「分かり易い冗談は剣より強しだよ。」
―確かにそうだな。
「そうかもしれませんね。」
「......包み隠さないのもそうさね。」
―そんなつもりはなかったのだが....軽率だったな。
「...まぁいいさね、これなんてどうだい?」
「これは?」
「魔石さ。
体内に取り込むことでその魔力に刻まれたスキルを
覚えることが出来る。
これは"閃光の剣"が刻まれたものやねぇ。」
「ええ.....ん? えっ!」
なんでこの人僕が"閃光の剣"を使おうとしたこと知ってるんだ!?
というか、最初からスキルとしてあったのか...
でも、それ知ってるとなると見ていたのか。
...ということは、
「襲われていたのは演技で、僕を試したっていうこと
ですか?」
「街に変わったエルフが入って来たとなれば、
気になるものさね。」
唐突に聞いても驚かない.....完全にそういうことだな。
今のところ危険もなさそうだし、
会話を続けた方が無難だろう。
「変わった?」
「ナイフを持った狂戦士と思えば
弓矢を使った古典的なエルフの弓使い、
それに街の料理すらも食する健啖家。
これでも変わってないと言うのかい?」
「戦闘スタイルはさておき、健啖家?」
......そんな変なもの口にしたか?
「エルフの味覚は他の種族とは違っているのさ。
私は他種族の料理なんて口に入れられるかも
怪しいからねぇ。」
...........
まずい、切り抜けられない。
一体どうすれば...
ん、待て今聞き捨てならないことが...
「私は?」
「あぁ、私はエルフだからねぇ。」
「?」




